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朝ドラ「なつぞら」に"中高年層が共感し難い"と感じる理由を中年オヤジが考えてみた

朝ドラ「なつぞら」に“中高年層が共感し難い”と感じる理由を中年オヤジが考えてみた
©NHK

なつが妊娠してから今までを見直して感じた事を書いてみる

今更、何を言っても時既に遅しだが、「朝ドラ100作目記念作品」の評判が悪いまま、ラスト1か月を息を切らせて走らせるのは、NHKとしは許せない…と言わんばかりに、提灯記事がネット上を乱舞しているように感じるのは、私だけだろうか。例えば、8/28の夜にちょっと検索しただけでも、こんな感じ…

<なつぞら>第128回視聴率20.9%で大台復帰 なつに茜が救いの手!(まんたんウェブ)
広瀬すず「なつぞら」茜が娘の優を20・9%(日刊スポーツ)
広瀬すずが抱える子育てへのジレンマ 『なつぞら』父・内村光良からの助言も(リアルサウンド)

また、8/27の Web拍手のヨーコさんからコメントで、視聴率と「F3層」の話が出たので、私なりに、なつが妊娠してから今までの録画を見直して感じたことを書いてみる。
※あくまでも、私の独断と偏見なので、それを承知で読んで下さると助かります。

「東京編」が失速した理由:その1「時代感覚の強引な交錯」

さて。先週の土曜日分から前回までの録画を見直して分かったのは、特に「東京編」が失速した理由だ。まず、一番に書かなくてはいけないのが、本作が “平成や令和の最近の時代感覚” を、強引に “昭和40年代初頭の舞台” に持ち込んだのが、最大の失速の理由だってこと。
※「失敗」と言わずに「失速」としている点に、本作への愛情を感じて欲しいです…

確かに、最近、本作中で描かれている「子どもが生まれても、仕事を続けたいと志願し実行する、育児と仕事を両立しようとするなつ」や「定職を持たない(やっと、最近マコプロに入ったようだが)のに、率先して主夫やイクメンをやる坂場」は、今の時代感覚なら当然だし、現代の若い視聴者には共感しやすいと思う。

朝ドラの主な視聴者は、50歳から上の世代の女性たち

ただ、朝ドラの主な視聴者は、視聴率調査会社によれば、「東京五輪1964」が開催された昭和39年前後に生まれた 50歳から上の世代の女性たちだ。もちろん、その中には、昭和40年代初頭に自分自身が出産した人もいるだろうし、逆に自分が生まれて子育てをされた側、幼少期を過ごした人たちもいるはずだ。

そんな 50歳以上の女性たち(男性も同じたと思う)は、自分や、自分の妻や、自分の母親が、仕事を辞めて結婚・出産し、育児・家事のために専業主婦になったのを身をもって体験・経験している。そして、子育てが一段落したら働こうと思った時には、もう働き口が無かった…なんて、特に会社勤めをしていた 70歳以上の女性は多いと思う。

ここに、視聴率調査の “マジック” がある

実はここに、視聴率調査のマジックがあるのだ。一般的に朝ドラの主たる視聴者層は、業界用語で「F3層 (Female-3) 50歳以上の女性」と言われている。因みに、現在50歳以上の人は昭和44年(1969)以降の生まれの中高年の人たち。

そして、子育てを我が子を大学卒業させる位までと定義付けすれば、いま子育て真っ只中の世代は昭和40年(1965)代~平成10年(1998)代生まれ前後の人たちだと思う。

さて、日本も昭和40年代に入ると、(今となれば)医学的な間違いは多々あったものの、(貧富の差はいつの時代にもあると言う前提で)多くの家庭が普通に暮らせる程度の衣食住は出来ていたと思うし、子育て環境と言う意味では、核家族化が進む少し前と言う時代も含まれているから、それなりに「一応豊か」だったと思う。

50歳代以上と70歳代以上の子育て環境はもっと違う

しかし、更にその上の昭和24年(1949)以降生まれの 70歳以上の子育ては、どうだったろう。私の親の世代と言うことになるが、恐らく昭和40年代を中心とした「粉ミルク至上主義」を含めた、ずっと前の時代の話だ。きっと、夫は外で働き、家は妻が守る、そして子育ては乳離れするまで母親がやる…みたいな時代だったのでは?

だとしたら、話を視聴率に戻すと。「F3層」の人たちが、つい先日まで描かれていた、育児と家事を定職のない夫に丸投げして、自分はやりたい仕事のことだけ考えているようにしか見えない “なつ” に共感出来るはずが無いのだ。

なつの"女だから"苦労し泣き挫折する"働く女性の弱さ"を…

私の80歳半ばになる義理の両親は「朝ドラ大好き派」の代表のような人たちだが、『なつぞら』は面白くないと言う。そりゃそうだ。義母は、結婚と育児のために会社を辞め、義父は育児は妻に任せ、いざ育児が一段落した頃には、コンピューターの波が押し寄せて来ており、希望の職業には就けなかったのだから…

さて、「高視聴率=ドラマの質が高い」ではない…ことは、いつも私が言っている通り。

しかし、一番朝ドラを楽しみにしている世代への訴求を考えるのなら、要は “NHKが、朝ドラを一番楽しみにしている人たちを楽しませたい” と本気で思うなら、“女だから” 苦労したり、泣いたり、挫折したりして “働く女性の弱さ” を描く物語にしないと、視聴率がグイグイ上がることも、なつに共感し応援することも、この先ないと思う。

なのに、前回では、お金を払っているとは言え面倒を見て貰っている知り合いの気遣いに過剰反応するし、子どものことなら何でも許されると言わんばかりに速攻退勤するし、携帯電話もない時代にすぐに連絡が来ないからと夫に逆切れするし、3歳のいたずら盛りの子どもの前に大事な原稿を置きっ放しにするし…呆れるしかない。

「東京編」が失速した理由:その2「十勝編の映像が良過ぎた」

そして、もう一つの失速の原因は、「十勝編」の映像が予想以上に良過ぎたことだ。「十勝編」は、屋外ロケが多用されているため広々としている。また、使われている色も全体的にナチュラル指向の落ち着いた色合いでコントロールされている。屋内のセットも比較的広く作られている。

一方の「東京編」は、舞台の数が多く、更にスタジオセットが多いせいもあって、全体的に狭苦しい印象。更に、“都会らしさ” を表現したいのか、やたらと色数が多い。それも派手な色調の目に突き刺さるような色合いで攻めて来る。 これも、男女関係なく 50歳以上の人にはマイナス要素になると思う。

最近は、「十勝編」の登場人物らの神通力も弱まった

更に付け加えれば、最近の失速と言うことに限定すれば、以前は何かと「十勝編」の登場人物を出しておけば、それなりに視聴者が喜んでいたが、千遥の出番を最後に、「雪次郎の乱」、「夕見子の駆け落ち」、「十勝農協の問題」、「里帰り出産の逆ヴァージョン」で満腹気味になったように思う。

千遥も亜矢美も去り、「十勝編」の登場人物らの神通力も弱まった『なつぞら』の残りの1か月の救世主は現れるのだろうか? その辺りに興味を持って行かないと、私自身への本作の訴求力の失速感が半端ないことになると思う…

あとがき

独断と偏見で書いてみました。やはり、中高年世代は「なつの生き方」が、これまでの朝ドラヒロインと違い過ぎるのが、共感し難い最大の理由になりますかね。それと、前述の通りの「昭和40年代初期」の時代を生きて来た人がたくさんいる令和の時代の朝ドラにしては、当時のリアリティー不足も理由かも知れません…

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【『なつぞら』の、これまでの感想】

第1週『なつよ、ここが十勝だ』
1 2 3 4 5 6
第2週『なつよ、夢の扉を開け』
7 8 9 10 11 12
第3週『なつよ、これが青春だ』
13 14 15 16 17 18
第4週『なつよ、女優になれ』
19 20 21 22 23 24
第5週『なつよ、お兄ちゃんはどこに?』
25 26 27 28 29 30
第6週『なつよ、雪原に愛を叫べ』
31 32 33 34 35 36
第7週『なつよ、今が決断のとき』
37 38 39 40 41 42
第8週『なつよ、東京には気をつけろ』
43 44 45 46 47 48
第9週『なつよ、夢をあきらめるな』
49 49 50 51 52 53 53 54
第10週『なつよ、絵に命を与えよ』
55 56 57 58 59 60
第11週『なつよ、アニメーターは君だ』
61 62 63 64 65 66
第12週『なつよ、千遥のためにつくれ』
67 68 69 70 71 72
第13週『なつよ、“雪月”が大ピンチ』
73 74 75 76 77 78
第14週『なつよ、十勝さ戻って来い』
79 80 81 82 83 84
第15週『なつよ、ワクワクが止まらない』
85 86 87 88 89 90
第16週『なつよ、恋の季節が来た』
91 92 93 94 95 96
第17週『なつよ、テレビ漫画の幕開けだ』
97 98 99 100 101 102
第18週『なつよ、どうするプロポーズ』
103 104 105 106 107 108
第19週『なつよ、開拓者の郷へ』
109 110 111 112 113 114
第20週『なつよ、笑って母になれ』
115 116 117 118 119 120
第21週『なつよ、新しい命を迎えよ』
121 122 123 124 125 126
第22週『なつよ、優しいわが子よ』
127 128 129 130

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