監察医 朝顔 (第7話・2019/8/26) 感想

フジテレビ系・月9『監察医 朝顔』(公式)
第7話『母の手がかり…朝顔は裁判で窮地に』の感想。
なお、原作の漫画、<原作・香川まさひと 絵・木村直巳 監修・佐藤喜宣「監察医 朝顔」(実業之日本社)は未読。
里子(石田ひかり)がしていた手袋と骨らしき物が見つかり、平(時任三郎)は現地へ。DNA鑑定を待つ間、平は浩之(柄本明)と里子の捜索を行う。一方、朝顔(上野樹里)は、遺産目当てで夫を殺害した疑いがある亜里沙の裁判に出廷。死因の再鑑定結果を証言する。当初の鑑定とは違う結論に至った朝顔は病死ではないと話すが、亜里沙は朝顔を非難し、訴えると言い出す。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:原作・香川まさひと 画・木村直巳 監修・佐藤喜宣「監察医 朝顔」(実業之日本社)
脚本:根本ノンジ(過去作/相棒シリーズ、フルーツ宅配便)
演出:平野眞(過去作/Chef~三ツ星の給食~、黄昏流星群) 第1,2,5,6話
澤田鎌作(過去作/CHANGE、不毛地帯、セシルのもくろみ)) 第3,4,7話
音楽:得田真裕(過去作/家売るオンナシリーズ、アンナチュラル、インハンド)
「お仕事ドラマ」は、主人公の「公私」のバランスを巧みに描くべき
「お仕事ドラマ」の場合は、主人公の「公私」のバランスを巧みに描いてこそ、お仕事中の主人公が輝いて見える。仕事をする「公」の部分と、仕事をしていない「私」だ。本作の朝顔(上野樹里)で言えば、監察医が「公」で、妻や母や東日本大震災の被災者が「私」。
そして、今回は、「公」の部分が前半の33分まで。それも、確かに監察医の仕事の一部ではあろうが、映像的に容易に魅せることが出来る再鑑定シーンがバッサリとカットされ、裁判での証言シーン、謂わば立って喋っているだけ。その上、最終的な決定打となる証拠を持って来たのは、31分に現れた新任の検視官・丸屋(杉本哲太)。
調べたことを話すだけでなく、朝顔の再鑑定シーンが必要だった
上野樹里さんファンは出番が多くて大満足だと思うが、そうでない私には、監察医が1時間枠のドラマの半分以上を証言しているだけ、それも最後まで一人で証言して勝つのでないなら、いっそ、裁判のシーンは丸ごと無くても良かったように思う。だって、朝顔自身が言っていたように「私は 調べたことを話しただけ」では困るのだ。
これは、監察医・朝顔が主人公のドラマなのだ。だから、朝顔の再鑑定シーンが必要だったのに…
朝顔の「公私」の描写のバランスが悪過ぎる!
で、結局、全体の印象から言うと、全体のほぼ2/3を裁判シーンにした上に、前回のラストから描いている「里子(石田ひかり)がしていた手袋と骨らしき物が見つかった」くだりの印象が強くて、結果的に朝顔って何をやったの? って感じ。
前述の通りに、お仕事ドラマでは主人公の「公私」をバランス良く描くのが大事。なのに、仕事の部分が雑で、平(時任三郎)の東日本大震災の部分は、DNA鑑定を聞いただけ。バランスが悪過ぎる…
あとがき
時任三郎さんと柄本明さんの演技に助けられた1時間でしたね。この内容で「監察医のドラマ」と名乗るのは… まっ、この程度でも『月9』としては視聴率が良く、フジテレビも喜んでいるようなので、『月9』の神通力も弱まったものですね。
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【これまでの感想】
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