なつぞら (第125回・2019/8/23) 感想

連続テレビ小説「なつぞら」

NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』公式サイト
第21週『なつよ、新しい命を迎えよ』の 『第125回』の感想。


 本作は、2019/8/20 にクランクアップ(撮影終了)しています。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。


なつ(広瀬すず)の陣痛が始まり、病院にやってきた富士子(松嶋菜々子)たち一同。いても立ってもいられない坂場(中川大志)と咲太郎(岡田将生)、剛男(藤木直人)の男性陣。やがて病室から赤ちゃんの元気な産声が聞こえてくるとみんな喜びの表情を浮かべるのだった。赤ちゃんの名前は、なつたちの希望により泰樹(草刈正雄)に名付けてもらうことになる。その名前は…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

どうやら、「老婆のなつ」までは描かないようで一安心…

早く無事に元気な赤ちゃんが生まれて、なつ(広瀬すず)は当たり前に育児を周囲に頼り、周囲も当然の如くなつに協力を惜しまず、育児は他人任せにして、さっさとアニメーションの仕事に集中出来る時点まで、サクッと時間経過したら良いのに…と思って始まった第124回。あと、32回だ…。

因みに、クランクアップ時の動画を見ると、泰樹(草刈正雄)が現在より白髪になっていように見えたが、外見での大きな違いで、なつは一体何歳の設定で終わるのか分からなかったが、老婆まで演じなそうなので、そこだけはホッとした…

なつの出産と牛の出産を重ねるアイデアはイマイチ…

主題歌明けは、分娩室。「朝ドラレジェンドOG」の田中裕子さんと広瀬すずさんの2ショットで話題を作りたいのは理解するし、出産シーンは「女一代記」な朝ドラに於いては "お約束" でもあるから、多少は目をつぶる。しかし、なつの出産と牛の出産を重ねると言う脚本家のアイデアはイマイチに思えた。

確かに分かる。やりたいのも、これをやるために、わざわざ、なつを東京の戦災孤児設定にして牧場主に育てられる設定にしたのだろうから。しかし、如何せん、演出と編集が下手過ぎて、重なっているようで重なって見えない。更に、「難産」を強調したいのも重ねているのに、なつの「早く会いたい」が、まるで自分勝手に見えてしまう。

演出家の演出と編集の迷走と的外れが、ここへ来て半端ない

これ、やはり、坂場の両親がメインで付き添って、柴田家の人たちは、なつの出産とちょうど同時間帯に始まった牛舎での出産の同時並行の設定の方が良かったと思う。だって、ここで使用されたのが、なつの経験・体験、所謂「回想」だから、ただのお産の激痛で昔を思い出して、「あんなこともあった…」になっちゃった。

でも、本来ここで描きたかったのは、なつの出産を柴田家の人たちが応援しているってことでは? まさか泰樹が「牛のお産を手伝えたのだから、なつが自分のお産が出来ないはずはない」なんて事を考えるはずはないのだから。

本当に、演出家の演出と編集の迷走と的外れが、ここへ来て半端ない。クランクアップした現在、もう私の望みはそこしかないのに…だ。その前に、アバンタイトルで「激痛に苦しむなつ」を使って、主題歌明けに「赤ちゃんの泣き声」で良かったのでは?

なつが「母さんみたいになりたい」のならば…

生後一週間なのに妙に首が座っている赤ちゃんが登場したり、長過ぎる命名の儀式が描かれたりと、今回は最近には珍しく、腹の立つシーンがないまま穏便に終わってくれるかと思いきや、それは、10分過ぎの赤ん坊の泣き声の直後にやって来た。

な つ「これ以上 母さんに甘えたら
    私が 母さんみたいになれないでしょ」
富士子「えっ?」
なつ「私は 母さんみたいになりたいの。強く たくましく」

そもそも、なつが「母さんみたいになりたい」のならば、なつは実の娘でないのだから、そんな赤の他人を我が子同様に可愛がり、時に叱り、時に一緒に笑ったり泣いたり…そう言う描写がもっと必要だったのでは?

なつと富士子の心に残る場面なんて泰樹と比べたら雲泥の差

最近の朝ドラなら『ひよっこ』のみね子(有村架純)と美代子(木村佳乃)の娘と母の関係が上手く描けていたと思う。一緒に暮らしている時も、離れている時も、母が上京した時も、常に相手のことを思いやる母子が描かれていた。

その視点で言えば、大成功例ではないが、『半分、青い。』の鈴愛(永野芽郁)と晴(松雪泰子)、『まんぷく』の福子(安藤サクラ)と鈴(松坂慶子)、『べっぴんさん』では母子三代の関係が、形は違えど描かれた。

しかし、本作に限れば、なつと富士子の心に残るやり取りなんて、殆どない。強引に探せば幾つかは思い出すが、なつと泰樹と比べたら雲泥の差なのは明らかだ。だから、これまでも感想に書いて来たが、脚本家は本当に全体の設計図を作ってから脚本を書いたのか? って。

「面倒な時期に来てくれてラッキー」と思っているようにしか…

今回の「柴田家の突然の上京」だって、なつから緊急招集がかかった訳でもないのに、大の大人三人が突然上京して、一か月も居候したことになっちゃった。これで、前述の「牛の世話は大変」の出産シーンでの回想が全くの無意味になってしまった。

結局、なつが「母さんみたいになりたい」と思った瞬間を印象的以前に、ほぼ描いていない状態で、なつに言わせても何の感動も共感も生まれない。そこにあるのは、「都合良く、面倒な時期に来てくれてラッキー」と思っているなつだけ。これでは、連ドラである必然性も乏しいし、面白いはずもないに決まっていると思う。

あとがき

それにしても、仕事に行かざるを得ないから、可愛い我が娘と出勤前に分かれるのが辛い…と、微塵も見えないのが凄いです。

そりゃあ、そうですよ。学生時代の演劇と、夕見子との合同披露宴、で、最近の労働条件問題くらいしか、なつがメインのエピソードが無いのですから。雪次郎の乱も、夕見子の駆け落ちも、十勝農協の問題も、亜矢美の逃避行も、主人公のなつは、ただ首を突っ込んでいただけですから、なつに "母なる愛情" があるように見えなくて当然です。

やはり、雑な脚本と、その脚本の意図を全く汲み取れない演出と、主演女優の演技力が…おっと、これ以上は口にチャックをしておきます。

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【これまでの感想】

第1週『なつよ、ここが十勝だ』
1 2 3 4 5 6
第2週『なつよ、夢の扉を開け』
7 8 9 10 11 12
第3週『なつよ、これが青春だ』
13 14 15 16 17 18
第4週『なつよ、女優になれ』
19 20 21 22 23 24
第5週『なつよ、お兄ちゃんはどこに?』
25 26 27 28 29 30
第6週『なつよ、雪原に愛を叫べ』
31 32 33 34 35 36
第7週『なつよ、今が決断のとき』
37 38 39 40 41 42
第8週『なつよ、東京には気をつけろ』
43 44 45 46 47 48
第9週『なつよ、夢をあきらめるな』
49 49 50 51 52 53 53 54
第10週『なつよ、絵に命を与えよ』
55 56 57 58 59 60
第11週『なつよ、アニメーターは君だ』
61 62 63 64 65 66
第12週『なつよ、千遥のためにつくれ』
67 68 69 70 71 72
第13週『なつよ、“雪月”が大ピンチ』
73 74 75 76 77 78
第14週『なつよ、十勝さ戻って来い』
79 80 81 82 83 84
第15週『なつよ、ワクワクが止まらない』
85 86 87 88 89 90
第16週『なつよ、恋の季節が来た』
91 92 93 94 95 96
第17週『なつよ、テレビ漫画の幕開けだ』
97 98 99 100 101 102
第18週『なつよ、どうするプロポーズ』
103 104 105 106 107 108
第19週『なつよ、開拓者の郷へ』
109 110 111 112 113 114
第20週『なつよ、笑って母になれ』
115 116 117 118 119 120
第21週『なつよ、新しい命を迎えよ』
121 122 123 124

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