なつぞら (第123回・2019/8/21) 感想

連続テレビ小説「なつぞら」

NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』公式サイト
第21週『なつよ、新しい命を迎えよ』の 『第123回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


帰宅したなつ(広瀬すず)に坂場(中川大志)は、なつの仕事中、麻子(貫地谷しほり)の会社に行ってきたことを打ち明ける。坂場は、子供が生まれ、預けやすい年齢になるまで入社を待ってもらうと決めたと言う。なつは保育園の事情を調べ、熟考の上決断をした坂場に感謝し、思わず涙を浮かべる。いよいよ、出産の日が近づいてきたなつは、仲(井浦新)や下山(川島明)、神地(染谷将太)たちに見送られ、産休に入るが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

また、坂場のこんな無責任な台詞を引用し強調するの?

昨日の Web拍手の「おいもさん」のコメントにあったように、前回で “子供が欲しくてもできない人、仕事やお金を考えて産めない人、保育園が不安で二人目をあきらめる人、専業主婦などなど” を全て敵に回した本作。

相変わらずアバンタイトルの作りも腹が立つ構成で、どうして、坂場(中川大志)のこんな無責任な台詞を引用し強調するのか意味が分からない。

坂場「子どもが生まれてから1年ぐらいたてば
   預けられる保育園も見つかるかもしれない。
   それまでは 僕が家にいることにするよ」
なつ「そこまで考えてくれてたんだね」

あのさぁ(言葉遣いが荒っぽくて申し訳ない…)。そもそも、前回で、なつは本心かどうかは別にして、子育てを含めいろんなことを「一緒に考えよう」って言ったの。なのに、坂場はなつの言葉を無視して、麻子(貫地谷しほり)の会社に1年後に入社することを勝手に決めて来ちゃったワケ。

これまでで描いて来た坂場は「かもしれない」とは言わない

それも、上記のような「1年ぐらいたてば…」と言う何の根拠もない呑気な理由で。そんな身勝手な夫の言動をなつが快諾し、感謝までしたってのが、今回のアバンの内容。でも、これ完全におかしい。

前回の感想にも書いた通り、坂場は馬鹿が付く程に物事に拘り現実性を求める人間、一方のなつは馬鹿で感情的な人間。それが、『なつぞら』のこれまでの 120回で描いて来た事実。しかし、このアバンでの坂場となつは “ほぼ別人” の設定になっている。結婚したから? 妊娠したから? 坂場にも演出の仕事が回って来たから?

そんなことで、ドラマの基本である人物設定をコロコロと変えるのは駄作だし、私が一番嫌いなドラマと言わざるを得ない。

産科医・秀子が「働く母親の先輩」して登場したのは悪くない

昭和42年の個人経営の産婦人科院がパステル調の色彩(衣装も)で、壁に歩行補助用の手すりが付いていたように私は記憶していないが(実妹が昭和42年生まれで、私はよく近所の産婦人科院へ母と付き添ったりお見舞いに行っていたから)。

とにかく、この産婦人科院は、「朝ドラレジェンドOG」の出番用らしく、今作以前に朝ドラ4作に出演の田中裕子御大に、『天花』のヒロイン役の藤澤恵麻さんが登場。これまでの「朝ドラレジェンドOG」に対して藤澤恵麻さんの扱いが雑なのが気になるが。

まあ、産科医・高橋秀子(田中裕子)が「働く母親の先輩」して登場したのは悪くないと思う。惜しむらくは、秀子の娘が産院で助産師をして手伝っているような設定にして、その娘が母に感謝の言葉でも言う場面があれば完璧だった。折角、診察室に看護師を1人配置したのなら、現場判断で演出しちゃったら良かったと思う。

なぜ、中島君は突然に怒りから気を取り直したの?

さて、今回もなつから、とんでもない言葉が飛び出した。

なつ「子どもをバカにするなら アニメーションを作る資格はないです」

そもそも、なつが子どもが鑑賞することを第一に考えてアニメーションを作っているようには、残念ながらほぼ描かれていない状態で、こんな上から目線の台詞を言うのは、なつへの不快感が増すだけでは? それになんで、「私は産休に入る」から「中島君(坂口涼太郎)が気を取り直した」の流れが理解出来ない。きっと私がバカなのだろう。

「アニメーションをバカにするなら なつぞらを作る資格はないです」

バカついでに、この台詞を借りれば、私はNHKに「アニメーションをバカにするなら アニメーション製作を舞台にした朝ドラを作る資格はないです」と返したい。そもそも、計画妊娠をせず周りを巻き込み、我が子をお荷物のように思っているなつに「子どもをバカにするなら」なんて言わせる脚本家のセンスも疑うが…

産休前に、なつの作画監督の仕事が終わったのか分かり辛い

で、妊娠直後に社長から依頼された作画監督の仕事が「私の原画 最後のカット出来ました!」の台詞で終わったってこと? そう言えば、以前はアニメーションの製作過程をアニメで説明する…なんてのを本作でもやっていた。ところが最近は一切ない。私はアニメーションの製作現場に疎いからわからないから、解説して欲しいのだ。

作画監督って複数名が描いた原画を総合的に監修・監督する人じゃないの? なのに、今回の描写では、なつは中島君の先輩(上司か?)には見えたが、「なつの作業分は終わった」ようにも見えた。

これ、どう言うこと? なつの産休明けに、全ての原画が揃って、そこから「なつの作画監督」の仕事が始まるってこと? 本当、なぜアニメーションの製作過程になると描写が雑になるのだろう。不思議でならない…

福祉事務所の相談員・村川役が、声優レジェンドの田中真弓さん!

さて、9分過ぎには社会福祉事務所を訪れるなつ。内容は後で触れるとして、社会福祉事務所の相談員・村川を演じたのが、山寺宏一さんに続く声優レジェンドの田中真弓さん。劇中漫画映画『わんぱく牛若丸』では、牛若丸の声を担当していた。こう言うキャスティングは、流石NHKって感じだ。

産院と福祉事務所のシーンを書いた脚本家は、まともな感覚

さて、内容。これ、産婦人科医院と社会福祉事務所のシーンを書いた脚本家のアシスタント(と、勝手に決めつけているが、単なる私の想像でしかない)は、結構まともに真面目に当時の育児問題、特に働く女性と育児の問題を描こうとしているように思う。なぜなら、余計な “なつアゲ” が一切ないから。

むしろ、なつの無計画で無責任な性格や、独りよがりの部分を描いて、“なつサゲ” をやっているように見える。それが結果的に、なつを不快に魅せているのだが。

相談員に言われたなつが不貞腐れているようにしか見えない

今回の社会福祉事務所でコテンパンにやり込まれたなつだが、「相談員に言われて気付いたの?」と見てはいけない。

なつには、赤の他人を我が娘のように丁寧に育ててくれた母のお手本のような富士子(松嶋菜々子)もいる。働きながら子育てをした菓子屋「雪月」のとよ(高畑淳子)もいる。単純に母親としての先輩なら茜(渡辺麻友)もいる。もちろん、電話もある。

だったら、「計画的な妊娠でないから慌てているなつ」…として、富士子やとよや茜に相談する場面を作れば良かったのだ。

それをやらないから、一方的に相談員から突っ込まれたなつが、不満で拗ねているようにも、憤りで機嫌を損ねているようにしか見えないのだ。もちろん、演技が下手なのもあるが、ここは、天下の宝刀のナレーションで、「なつは 厳しい現実に打ちのめされました」くらい加えたら良いのに。こう言う描写も本当に雑過ぎる。

なつと坂場の無計画性が原因なのに「私は悪くない」って感じ

そして、13分過ぎには、子どもの預け先も見つからぬまま臨月へ突入。全ての原因は、なつと坂場の無計画性なのに、まるで「私は悪くない」って感じのまま、救世主の富士子が都合良く登場。これ、どう見ても、なつが「さっさとお荷物は産んで、仕事に復帰したい」が前面に描かれ過ぎていると思う。これでは共感するどころか、不快感が増すだけでは?

あとがき

普通なら、ヒロインが陣痛で痛がっているなら「がんばれぇ~!」って応援したいシーンなんですよね。でも、微塵もそんな感覚になりません。1カット、事前になつが富士子に「不安だから東京に来てくれないかな」と電話するシーンを入れてておけば、なつの不安さも、富士子の親心も表現できたのに、絶好の機会を逃しましたね。本作って、こんなのばかり…

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【これまでの感想】

第1週『なつよ、ここが十勝だ』
1 2 3 4 5 6
第2週『なつよ、夢の扉を開け』
7 8 9 10 11 12
第3週『なつよ、これが青春だ』
13 14 15 16 17 18
第4週『なつよ、女優になれ』
19 20 21 22 23 24
第5週『なつよ、お兄ちゃんはどこに?』
25 26 27 28 29 30
第6週『なつよ、雪原に愛を叫べ』
31 32 33 34 35 36
第7週『なつよ、今が決断のとき』
37 38 39 40 41 42
第8週『なつよ、東京には気をつけろ』
43 44 45 46 47 48
第9週『なつよ、夢をあきらめるな』
49 49 50 51 52 53 53 54
第10週『なつよ、絵に命を与えよ』
55 56 57 58 59 60
第11週『なつよ、アニメーターは君だ』
61 62 63 64 65 66
第12週『なつよ、千遥のためにつくれ』
67 68 69 70 71 72
第13週『なつよ、“雪月”が大ピンチ』
73 74 75 76 77 78
第14週『なつよ、十勝さ戻って来い』
79 80 81 82 83 84
第15週『なつよ、ワクワクが止まらない』
85 86 87 88 89 90
第16週『なつよ、恋の季節が来た』
91 92 93 94 95 96
第17週『なつよ、テレビ漫画の幕開けだ』
97 98 99 100 101 102
第18週『なつよ、どうするプロポーズ』
103 104 105 106 107 108
第19週『なつよ、開拓者の郷へ』
109 110 111 112 113 114
第20週『なつよ、笑って母になれ』
115 116 117 118 119 120
第21週『なつよ、新しい命を迎えよ』
121 122

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