なつぞら (第122回・2019/8/20) 感想

連続テレビ小説「なつぞら」

NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』公式サイト
第21週『なつよ、新しい命を迎えよ』の 『第122回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


麻子(貫地谷しほり)が日本に帰ってきた。なつ(広瀬すず)と坂場(中川大志)を訪ねてきた麻子を自宅に招き入れ、三人は久しぶりの再会を喜ぶ。麻子はアニメーションの世界に戻り、製作会社を立ち上げていた。準備を進めている麻子は、一緒にテレビ漫画を作らないかと坂場に持ちかける。同じくアニメーションの世界へ戻りたい坂場にとっては、麻子からの誘いは願ってもないはずだが、坂場は黙り込んでしまい…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

なつは、坂場の本心を見抜いてる "良き妻" と解釈しろと?

今日も、アバンタイトルは「ハテナマーク」から始まった。

麻子「イッキュウさん また アニメーションを作り気はない?」
坂場「…」
なつ「あります! また 作りたいと思ってます」
坂場「…」

これ、どうやって、好意的に解釈すれば良いのだろう。明らかに坂場(中川大志)の演技は、麻子(貫地谷しほり)からの突然の申し出に躊躇していた。しかし、なつ(広瀬すず)の演技は、麻子の問いかけから少し間を開けて喋って…と言うだけの “ほぼ無表情” で「あります!」ととんでもないことを言ってのけた。

これって、なつは坂場の本心を見抜いている、夫を理解している妻と見れば良いのだろうか。

登場人物の言動に辻褄が合っていないドラマが大嫌い!

また、この流れの中で、坂場が自分が働きに出ると、なつの仕事がどうなるのか、この先の育児がどうなるのか心配するくだりが描かれた。至極当然だ。そんなことは後回しにして夫の再就職を喜ぶ健気ななっちゃん…とでも、思えと言うのか。そして、今回でやっとこの度の妊娠がおかしいことが判明した。

坂場は、麻子の急な申し出に対して、自分の気持ちよりも「これから生まれて来る赤ちゃん」のことを最優先した。だとしたら、妊娠する時も、今(敢えて書く)避妊をせずに “行為” をしたら、なつが妊娠をして、今進行中の仕事や会社の立場が危うくなること位は想像出来ていないと、そう、坂場と言うキャラクターの辻褄が合わないのだ。

もう、こう言う人間の命に係わる根本的な部分で、登場人物の言動に辻褄が合っていないドラマが、私は大嫌いなのだ。

なつの「あります!」は、何も考えない人間なのを描いただけ…

それに、そもそも坂場が今もすぐにアニメーションの演出をやりたいとは描かれていないし、夫婦で話し合った様子もない。だって、坂場は家事全般と急場凌ぎの仕事で手いっぱいだから。

その上、そう言う手いっぱいの坂場を一番身近に見ているなつが、本人の気持ちを確かめずに「あります!」と言うのは、単純になつが何も考えない人間である事を描いただけになるのに、脚本家は気付かないのか?

そして、麻子の台詞、沈黙の坂場、なつの台詞の “間” の悪さは、広瀬すずさんの演技と演出家の力量不足。出来ないのなら、麻子の「作る気はない?」のあとに、全部坂場に言わせちゃえば良かっただけのこと。本当にダメなドラマだ。

久し振りの、麻子の "なつアゲ" にもうんざり…

その上、久し振りに、麻子の “なつアゲ” も見ることが出来た。

麻子「本当は あなたのことも誘いたかったのよ」
なつ「マコさん」
麻子「誰よりも 真っ先に誘いたかった」

これ、単純にいつもの “なつアゲ” として通り過ぎてしまうのは勿体ない。だって、麻子が寿退社をするまでの「なつと麻子」の関係ですら、「誰よりも」と言う程に、なつの才能を評価しているようには見えなかったし…

そもそも、今現在も劇中では「なつには社則を変えてでも欲しい才能がある」設定になっているが、映像的には毎度書くように、原画をペラペラめくって、ちょこっとペンで書くだけしか、私には「仕事をするなつ」の印象が無いから、どうしても不自然だし、先日も書いたように超が付く程の “置いてきぼり感” がある。

本作は、一体どこまで好意的な脳内補完を要求するんだ?

コミカルなシーンも、なつの自業自得で"ただの無礼"にしか見えない

主題歌明け。麻子に子どもが出来なかったことを聞いて、速攻「分かれちゃったんですか?」と悪気も無く聞くなつ。その後も、なつ自ら「冗談です」と言う場面もあった。

本来なら、2つ共にコミカルなワンシーンになるはずだが、「自分のことしか目に入らないなつ」と徹底的に摺り込まれてしまっているから、これは “ただの無礼” にしか見えなかった。演じる広瀬すずさんには気の毒だが、これはなつの自業自得だから…

結局、なつは「一緒に考えよう」と口先で言っているだけ…

さて、6分過ぎの寝室の場面では、とにかく自分は自分の好きにやるから、坂場は坂場も好きにやれば良いと言いながら、「一緒に考えよう」と心にもないことを平気で言うなつが描かれた。いつ、なつと坂場が一緒に物事を考えたことがあると言うのか!

妊娠して社員から契約になるのを嫌がって仲間を連れ立って社長に直談判したのだって、作画監督を引き受けたのだって、全部 “なつの欲求と勢い” だけだった。恐らく、妊娠も “なつの欲求と勢い” だけだったに違いない。でなければ、坂場が計画妊娠を言い出さないのがおかしい訳だから。

結局、「考えよう」と口先で言っているだけで、提案するのも実行するのも、なつ以外。なつは担がれた神輿に乗っかってるだけ。だから、つまらない。例え、感情的だろうと自分の意志で動いて未来を変えて行かなければ、「今作のヒロイン」としては失格だと思うのが…

なつが、茜に迷惑をかけている夫の代わりに謝罪をしないか

その後、幾ら元同僚とは言え、坂場が夫・下山(川島明)の留守中の昼間に茜(渡辺麻友)の家に何度も行き、育児のことを教わっていたとのくだりがあったが、昭和42年ってここまで男女間について大らかな時代だったかな? なんて思ってしまった。それに、茜だって初産で育児にてんてこ舞いの毎日のはず。

だったら、昼間の赤ちゃんが昼寝をしているちょっとした間に休みたかったのでは? そこへ、自己中心的な思考回路で押し掛ける坂場はどうかと思う。

ただ、そもそも坂場は自分のことしか考えないから、これで辻褄は合っている。合っているから言いたのだ。なつが、茜に迷惑をかけている夫の代わりに謝罪をしろと。そう言うのが無いから、なつに共感出来ないのだ。口先だけの「一緒に考えよう」と合わせて…

なつの "おむつ" は「母さんに頼めばいいしょ!」程度でしょ?

だが、衝撃なのは、坂場が、下山が不在な間に茜の所に行っていたことで無く、なつがこの時点まで “おむつ” の心配をしていなかったこと。そして、なつが “おむつ” の縫い方を知らなかったこと。あれだけ「一緒に考えよう」と強調していたなつが…である。

当時の布のおむつが、それも新生児にどれだけの枚数が必要なのかななんて、野暮な数字は書かなくてもお分かりだろう。問題は、なつが出産を前にして “おむつ” と言う育児用品について、一切頭になったように描いたこと。これ、まるで「十勝の母さんに頼めばいいしょ!」程度の意識でしかなかったと言わんばかり。

坂場がなつの「一緒に考えよう!」を完全無視しても快諾…?

12分頃、あれだけ「一緒に考えよう」と坂場に言っていたなつの意見を完全に無視して坂場が暴走。

坂場「君に相談せず 悪いと思ったけど…決めてきた」

暴走するのは、坂場の特徴だから、ここは辻褄が合う。でも、「一緒に考えよう」と言っていたなつも、あっさりと快諾するのは辻褄が合わない。それに、昭和42年頃に、1歳時の一時預かりをやっている子育て支援サービスがどれだけあったのかも気になる。坂場は「見つかる」自信ありありのような感じだったが。

あとがき

今回の15分間は、問題ばかりが露呈しましたね。特に、私の腹が立ったのは、親になると決めた夫婦なら、それぞれがどうしたいか? でなく、生まれて来る子どものために何が最良、最善かを考えていないことです。それこそ、おむつの準備よりも、生後1年のちの預け先の心配をするのも、腹が立ちます。

そんなに「仕事をしたい自分」を優先したいのなら、なぜ「妊娠 → 結婚」の道を選んだのかって思います。とことん、腹の立つ朝ドラ、それがこの15分間でした。もう、妊娠してから坂場の両親が登場しないのなんて、どうでも良いです…

ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ くる天-人気ブログランキング



★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
『なつぞら』ヒロインモデル・奥山玲子の児童書が39年ぶりに復刊「新装版 おかしえんのごろんたん」
NHK連続テレビ小説「なつぞら」オリジナル・サウンドトラック【BEST盤】


★本家の記事のURL →  http://director.blog.shinobi.jp/Entry/13149/


【これまでの感想】

第1週『なつよ、ここが十勝だ』
1 2 3 4 5 6
第2週『なつよ、夢の扉を開け』
7 8 9 10 11 12
第3週『なつよ、これが青春だ』
13 14 15 16 17 18
第4週『なつよ、女優になれ』
19 20 21 22 23 24
第5週『なつよ、お兄ちゃんはどこに?』
25 26 27 28 29 30
第6週『なつよ、雪原に愛を叫べ』
31 32 33 34 35 36
第7週『なつよ、今が決断のとき』
37 38 39 40 41 42
第8週『なつよ、東京には気をつけろ』
43 44 45 46 47 48
第9週『なつよ、夢をあきらめるな』
49 49 50 51 52 53 53 54
第10週『なつよ、絵に命を与えよ』
55 56 57 58 59 60
第11週『なつよ、アニメーターは君だ』
61 62 63 64 65 66
第12週『なつよ、千遥のためにつくれ』
67 68 69 70 71 72
第13週『なつよ、“雪月”が大ピンチ』
73 74 75 76 77 78
第14週『なつよ、十勝さ戻って来い』
79 80 81 82 83 84
第15週『なつよ、ワクワクが止まらない』
85 86 87 88 89 90
第16週『なつよ、恋の季節が来た』
91 92 93 94 95 96
第17週『なつよ、テレビ漫画の幕開けだ』
97 98 99 100 101 102
第18週『なつよ、どうするプロポーズ』
103 104 105 106 107 108
第19週『なつよ、開拓者の郷へ』
109 110 111 112 113 114
第20週『なつよ、笑って母になれ』
115 116 117 118 119 120
第21週『なつよ、新しい命を迎えよ』
121

関連記事
スポンサーサイト



トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

全てバッチリなつ仕様>『なつぞら』第122話

​​​​​​​​​​麻子さん達が企画中の『三代目カポネ』って 『ルパン三世』? もはや、こんな部分にしか興味がわかない ワクワクではなく ボンヤリと…って程度にね>スマソ …ひじゅにですが何か? ​「別れちゃったんですか?」​byなつ ↑さすが、なつ! 天然なのかワザとなのか …天然ってタイプじゃないな 悪意なのか粋なジョークと思ってんのか …大森が後者なんだろうな ...

全てバッチリなつ仕様>『なつぞら』第122話

​​​​​​​​​​麻子さん達が企画中の『三代目カポネ』って『ルパン三世』?もはや、こんな部分にしか興味がわかないワクワクではなくボンヤリと…って程度にね>スマソ…ひじ...

連続テレビ小説『なつぞら』第122回

内容なつ(広瀬すず)坂場(中川大志)のもとにやって来た麻子(貫地谷しほり)新しく作ったアニメーション会社に、来ないかと坂場に告げる。敬称略「あります!」。。。って。。。坂場に聞いているのに、なぜ、主人公?いや、そもそも。。。。その坂場の気持ちも、ここのところハッキリ表現されていないし。それどころか、主人公と坂場で、“そういう会話”さえ無いので。主人公が、坂場のことを分かっているとも、思えない...

【なつぞら】第122回(第21週火曜日) 感想

…三人は久しぶりの再会を喜ぶ。麻子はアニメーションの世界に戻り、製作会社を立ち上げていた。準備を進めている麻子は、一緒にテレビ漫画を作らない…

コメント

コメントを残す

Secret

※なお、送られたコメントはブログ管理人が承認するまで公開されません。
※また、当blogの「コメント,トラックバック&リンク・ポリシー」に基づき、管理人が不適切、不適当、不愉快と感じたコメントは非公開、または予告無く削除します。

楽天市場PR

TB送信について

一部のブログサービス(特に、FC2ブログ)宛に、FC2からトラックバックが届かないケースが発生中です。

最新記事

PR


カテゴリー+月別アーカイブ

 

検索フォーム

PR