ノーサイド・ゲーム (第6話・2019/8/18) 感想

TBSテレビ系・日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』(公式)
第6話『本社復帰のチャンス?涙! 最後の決断とは』の感想。
なお、原作の小説、池井戸潤「ノーサイド・ゲーム」(ダイヤモンド社)は未読。
リーグ戦が幕を閉じ、君嶋(大泉洋)は来年度の予算を承認してもらうため役員会議に臨むが、滝川(上川隆也)から全面的に否定される。社長・島本(西郷輝彦)のとりなしで辛くも承認されたが、「アストロズ」を取り巻く環境は厳しいままだ。数日後、君嶋は元上司・脇坂(石川禅)に呼ばれ、経営戦略室への復帰を打診される。脇坂は滝川の勢いをそぎたいと考えていた。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:池井戸潤「ノーサイド・ゲーム」(ダイヤモンド社)
脚本:丑尾健太郎(過去作/小さな巨人、ブラックペアン、下町ロケット) 第1,2,3,4,5,6話
演出:福澤克雄(過去作/小さな巨人、陸王、ブラックペアン、下町ロケット) 第1,2,5話
田中健太(過去作/小さな巨人、陸王、ブラックペアン、下町ロケット) 第3,4話
平野俊一(過去作/S最後の警官、カンナさーん、インハンド) 第6話
音楽:服部隆之(過去作/半沢直樹、下町ロケット、陸王)
主題歌:米津玄師「馬と鹿」(ソニー・ミュージックレコーズ)
唯一の不満要素の"滝川の存在"が描かれ、完成度が高まった!
本作には、ほぼ不満らしきものは無かったのだが、唯一の不満が滝川(上川隆也)をもっと物語に絡め、ビジネスドラマとしての要素を面白くしてほしい… それが不満だった。
しかし、今回は企業買収の部分で、滝川の思惑が「アストロズ」の存続の是非だけでなく、「アストロズ」のオーナーである「トキワ自動車」の未来までも左右する異なることが描かれた。もう、これだけで本作の完成度は更に高まった。
君嶋の木戸への一撃のこの台詞が、スカッとした!
また、相変わらず、物語は主人公である君嶋(大泉洋)を中心に描かれ、今回はプラチナリーグ自体の立て直しを再考し、日本蹴球協会に改革を訴え出ると言う「新たな君嶋の戦い」が始まった。日本蹴球協会プラチナリーグ担当専務理事であり実務のトップを担う木戸(尾藤イサオ)への、この一撃なんて、どんなにスカッとしたことか。
君嶋「私はラグビーの素人です。
権威に逆らって この世界から追放されたとしても
痛くも痒くもない。
そもそも 私は ラグビー自体 好きではないんでね」
「君嶋の勝ちへの止まらぬ挑戦」がブレずに描かれ、お見事!
今回は、「アストロズ」のNO.8・本波(天野義久)の引退に始まり、君嶋が元上司・脇坂(石川禅)に本社の経営戦略室への復帰を打診され、日本蹴球協会との戦い、そして、君嶋の再起のキーパーソンとなりそうな新メンバーの七尾(眞栄田郷敦)の登場と盛りだくさんだったが…
前述の通り、しっかりとドラマの背骨は「君嶋の勝ちへの止まらぬ挑戦」を描き切った。そこへ、ちゃんと君嶋の家族まで盛り込んで。月曜日からのエネルギーを貰った『ノーサイド・ゲーム』の第6話だった。
あとがき
視聴率的には、10~11前後を行ったり来たりですが、この位の仕上がりの良いラグビードラマであれば、TBSはもっと番線をしたら、今年のラグビー人気に乗って視聴者も増えるのではないでしょうか。これは、劇中の「君嶋の戦略」と繋がる点がありますね。出来ることは、やってみる…と言う。
特に、ラグビーど素人でもルールや楽しさが分かることを前面に押し出せば、もっと話題になると思います。何となく癖のある作品ではありますが、しっかりと作り込まれた、スポーツドラマとして、世間の評判がいまいちなので何とか盛り上がって欲しいです。
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