監察医 朝顔 (第5話・2019/8/12) 感想

フジテレビ系・月9『監察医 朝顔』(公式)
第5話『第一章完結! 白骨死体の謎…朝顔の旅立ち』の感想。
なお、原作の漫画、<原作・香川まさひと 絵・木村直巳 監修・佐藤喜宣「監察医 朝顔」(実業之日本社)は未読既読。
心霊スポットで白骨体が見つかり、法歯学者の絵美(平岩紙)を中心に身元の特定作業が始まる。子どものような小さな骨も混在し、1人分ではないと判明する中、朝顔(上野樹里)は骨折痕に気付く。第一発見者は幽霊らしきものが写った動画を見て現地へ行ったと証言。一方、桑原(風間俊介)と子どもの名前の話をした平(時任三郎)は、里子(石田ひかり)との時間を思い返す。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:原作・香川まさひと 画・木村直巳 監修・佐藤喜宣「監察医 朝顔」(実業之日本社)
脚本:根本ノンジ(過去作/相棒シリーズ、フルーツ宅配便) 第1,2,3,4,5話
演出:平野眞(過去作/Chef~三ツ星の給食~、黄昏流星群) 第1,2,5話
澤田鎌作(過去作/CHANGE、不毛地帯、セシルのもくろみ)) 第3,4話
音楽:得田真裕(過去作/家売るオンナシリーズ、アンナチュラル、インハンド)
ついに、作り手の浅はかな思惑が完全に透けて見えた
本業では、興雲大学法医学教室の主任教授で法医学の権威・茶子(山口智子)から取得しなさいと言われている認定医資格は取れず、医師なのにバースコントロールも出来ず、周囲に迷惑を掛けるわ、彼氏との無計画性を棚に上げて父と一緒に暮らそうと言い出すわ。
そんな身勝手ないい年をした女性を主人公にし、更に取り敢えず人目を引きそうな「法医学ドラマ」、「刑事ドラマ」、「東日本大震災関連ドラマ」、「恋愛ドラマ」、「ホームドラマ」等々の要素を盛り込めるだけ盛り込んだから大丈夫だろう…と言う、作り手の浅はかな思惑が完全に透けて見えた第5話。
"いいとこどり""を活かせないのは脚本家の力量不足…
まあ、原則未読だから原作に原因がある可能性は否定出来ないが、実写ドラマ化、それも『月9』枠だから、それなりの勝算があって、原作を採用したはず。だとしたら、このリアリティーの欠如やメッセージ性の欠落は脚本家の力量不足の産物だろう。もちろん、演出家にも責任はあるが。
タイトルに「監察医」があるから違和感が拭えない…
こんな内容なら最初から『監察医 朝顔』なんてタイトルにせず、『朝顔』だけにするとか、
『新米監察医・朝顔の日記帳』
『新米監察医・朝顔の暮らし』
『生きる~新米監察医・朝顔』
被害者の意味「VICTIM(ヴィクティム)」を使って、更に「監察医」も外しちゃって、
『ヴィクティム~朝顔の葛藤~』
が新鮮で良かったかも知れない…
人気ドラマの “いいとこどり” をするためにシンプルなタイトルにし、原作のタイトルをそのまま拝借したのだろうが、ここまで主人公の “公私の公” の部分である「朝顔が遺体の死因究明に挑む』が少ないと分かっていたなら、タイトルを変えた方が良かったと思う。
あとがき
「登場人物たちが優しくてほんわかする」とか「平さんと茶子がくっついたら良いのに」なんて感想の人は無視します。
まあ、この第5話は「震災関連のホームドラマ」としては、それなりに良く出来ていたと評価はします。ただ、“公私の私” が多過ぎて『監察医 朝顔』のタイトルと乖離し過ぎてます。そこを改善して欲しいですが、脚本家が交代しない限り無理でしょうね。また、サントラ盤を紹介して言うのも何ですが、劇中のBGMが賑やか過ぎるような…
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【これまでの感想】
第1話 第2話 振り返りSP 第3話 第4話
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