監察医 朝顔 (第4話・2019/8/5) 感想

フジテレビ系・月9『監察医 朝顔』(公式)
第4話『連続青酸カリ自殺…朝顔に命の危機!』の感想。
なお、原作の漫画、<原作・香川まさひと 絵・木村直巳 監修・佐藤喜宣「監察医 朝顔」(実業之日本社)は未読既読。
東日本大震災で行方不明になったままの妻・里子(石田ひかり)を捜しに東北へ行った平(時任三郎)は、義父の浩之(柄本明)から声を掛けられる。一方、青酸カリによる自殺が疑われる女性遺体が見つかり、平ら警察は薬の入手先サイトの情報を公開。そんな中、朝顔(上野樹里)らは首に切り傷がある男性遺体を解剖した。すると遺体から青酸ガスが発生し、朝顔は倒れてしまう。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:原作・香川まさひと 画・木村直巳 監修・佐藤喜宣「監察医 朝顔」(実業之日本社)
脚本:根本ノンジ(過去作/相棒シリーズ、フルーツ宅配便) 第1,2,3,4話
演出:平野眞(過去作/Chef~三ツ星の給食~、黄昏流星群) 第1,2話
澤田鎌作(過去作/CHANGE、不毛地帯、セシルのもくろみ)) 第3,4話
音楽:得田真裕(過去作/家売るオンナシリーズ、アンナチュラル、インハンド)
実は最初から、監察医の活躍も刑事ドラマも諦めていたのか?
監察医が活躍する連ドラで名作級の作品なら、最近であれば『アンナチュラル』が記憶に新しいし、1998年の『きらきらひかる』を抜きに監察医のドラマは語れない。そんな中で登場した本作だから、最初から監察医の活躍を描くのを諦めて、桑原(風間俊介)の刑事ドラマも捨てた。
震災の記憶と寄り添う父娘の日々を描くホームドラマを選んだか?
そして、東日本大震災で母親を亡くした朝顔(上野樹里)と妻を亡くした平(時任三郎)の、震災の記憶と寄り添いながら前に進もうとする父娘の日々を描くホームドラマの形を選んだ。だから、カプセルを幾重にも重ねて…なんて既視感ありまくりの事件を平気で仕立てるのか。
連ドラの序盤で"監察医のヒロインが妊娠"するのはおかし過ぎる!
その上、事件のことはほんの少ししか描かずに、唐突に朝顔の妊娠。原作未読だが、こんな連ドラの序盤(今回は本来、第3話だから)でヒロインの妊娠なんて描くのはおかしいと思う。結局、ネット上の話題によれば、原作からだいぶ改変が行われていると、原作ファンからそっぽを向かれている作品だから、この妊娠も早めたのだと思う。
だって、そもそも危険な仕事を選択し、更に上を目指そうとする人間が、青酸ガスを吸って意識不明になり、治療の結果で意識を取り戻し安定して退院する段とは言え、妊娠が判明したら喜びより不安が勝るのでは? なのに、普通に妊娠報告。これでは、共感し易いヒロインとは言い難い。
もちろん、もちろん、プロにも失敗はありますが、今回の朝顔は単純なミスと言うか、ただの “配慮不行き届き” だと思うが…
あとがき
「法医学教室に勤める新米法医学者と刑事である父親がバディを組んで、遺体の死因究明に挑むヒューマンドラマ」と言う触れ込みで始まった割に、遺体の死因究明パートは “おまけ” 程度で、震災復興をベースにしたヒューマンドラマとして見るべきなのでしょうか? となると『監察医 朝顔』と言うタイトルに偽りあり…と言わざるを得ません。
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