なつぞら (第109回・2019/8/5) 感想

連続テレビ小説「なつぞら」

NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』公式サイト
第19週『なつよ、開拓者の郷へ』の 『第109回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


昭和41年の秋。ついに結婚を決めたなつ(広瀬すず)と坂場(中川大志)は、十勝の家族に報告するため北海道にやってきた。緊張しながらも、柴田家の面々に結婚の挨拶をする坂場。家族が増えると喜ぶ富士子(松嶋菜々子)や剛男(藤木直人)達だったが、なぜか煮え切らない坂場の言葉に、泰樹(草刈正雄)は難しい顔をする。そんな泰樹に対して、坂場はさらに周囲を不安にさせるような発言をしてしまい…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

そう言えば、土曜日になつと坂場が婚約したんだっけ…

金曜日の夜から日曜日にかけての連ドラが意外に面白くて、土日曜日が仕事の私は、出来るだけ早く感想を投稿しようと、録画を見ては感想を書いて迎える毎週月曜日の朝なのだ。だから、今回の冒頭で、なつ(広瀬すず)と坂場(中川大志)がこざっぱりした衣装で北海道らしき高原を歩く姿と、この↓ナレーションでハッと気付いた。

N「なつと 坂場のイッキュウさん 2人は 結婚を報告するため
  北海道の十勝にやって来ました」

そうだ。先週、なんだかんだあって結局婚約をしたのに、なつも坂場も家族に電話をするよりも、「川村屋」と「東洋動画」に婚約の報告をしたんだと思い出した。

これを思い出したものだから、どんなに北海道の自然が美しかろうが、最も大切で恩を感じるべき「育ての家族(とは言ったが、これまでの描写では、表面だけの仮面家族だが)」に恩を仇で返すように、まるで新婚旅行気分ではしゃいでいるようにしか見えなかった。

婚約が盛り上がらないヒロインカップルの朝ドラ、前代未聞では?

やはり、先週の「映画の失敗→坂場の退職→別れ→坂場の改心→元さやに戻る」を丁寧に描くべきだったと思う。いや、むしろ、なつと坂場に実在のモデルがあろうがなかろうが、長編映画が坂場となつのベスト・タッグの大活躍によって、東洋動画始まって以来の大ヒットをきっかけに結婚しても良かったのだ。

だって、婚約で盛り上がらないカップルの朝ドラなんて、前代未聞だろうから。いや、少なくとも私が知るドラマで、ここまで主人公の婚約が盛り上がらない作品に出合う方が “まれ” だと思う。

なつ&坂場が柴田家に挨拶する場面が、朝8時は早過ぎない?

アバンタイトルの終盤で、なつ&坂場が柴田家の面々に挨拶をするシーンの背後で、柱時計の時報が 8つ鳴った。朝の 8時と言う演出だ。柴田家の面々は普段着でなくそれ相応の服装で出迎えていた。

と言うことは、なつ&坂場は、事前に「朝の8時に挨拶に行きます」と言っていたということになる。酪農家の朝が誰よりも忙しいことを知っている なつが。なぜ、こんな早朝に挨拶に行く必要があったのか? なつ&坂場は、前日乗りしたとして、どうやってここまで来たのか?

それに、劇中の昭和41年(1966)の秋は、朝ドラの放送時間が「8:15 - 8:30」だった。と言うことは、この挨拶のあとに皆で『おはなはん』を観たってことか。だったら、柴田家が『おはなはん』を丁度見終わったタイミングで、なつと坂場が訪問した方が、「朝ドラ100作目」になったのでは?…

8時なら帯広経由で「雪月」一家に挨拶し、雪之助の軽トラで…

それこそ、いつぞやの時のように、帯広経由で「雪月」一家に挨拶したって良かったし、雪之助(安田顕)か雪次郎(山田裕貴)の運転する軽トラで柴田牧場に来ても良かったと思う。先週の実家(もどき)に真っ先に電話をせずに、「川村屋」と「東洋動画」のシーンを入れるより、ずっと連ドラとしての面白さや連続性が担保されたのに。

結局、『拍手コメントへ返信 (2019/8/4の分)』の まりもさんのコメント返信に書いたように、「複数のパートに分かれて、脚本家がアシスタントに書かせて、誰かが出演者とスタジオセットとロケーション撮影のスケジュールを鑑みて、再構成している感じ」に見えてしまうのだ。

本気で作れば婚約報告の挨拶のくだりは幾らでも面白く…

月曜日だから通常よりも長めの主題歌明けで始まった、婚約報告の挨拶のくだり。本気で作ったら幾らでも面白く、視聴者も納得出来る内容に出来るはずなのに。

例えば、なつ&坂場が、特に坂場が無職と言う立場と初対面と言う立場でおどおどして、それを久し振りに帰省したなつがいい気になってフォローして、そんな仲の良い二人を見て柴田家たちが大笑いしながら一安心するだけで良かったのだ。

柴田家側の登場人物全員に出番を作ったためグダグダに…

なのに、坂場のおどおども、なつのフォローも中途半端の上に、柴田家側の登場人物全員に出番を作ったために、泰樹(草刈正雄)が結婚に反対する気持ちが唯の頑固者にしか見えなくなったし、そもそも、誰がどう見ても “結婚賛成” になるのだから、最初から普通に微笑ましい会話劇に仕上げるべきだったと思う。

個人的には、つい 2か月前の「蒼井優さんと山里亮太さんの結婚会見」の感動的な印象が強いから、今回の婚約報告のくだりの稚拙さと粗さが気になってしまった。

10分間の挨拶で、"坂場節" で柴田家を説得させていれば…

そんなグダグダな婚約報告も、全く盛り上がらぬまま僅か 10分間で終了。あの 10分間で、坂場が自分が会社を辞めた理由を、いつもの “坂場節” で泰樹を撃沈させていたなら…

そのあとの、牛舎での悠吉(小林隆)と戸村菊介(音尾琢真)への「牛飼いの生きがい」についての “坂場節” が “また始まった” となり、「やっぱり坂場って懲りない奴だな」と連続性が担保されるのに、ここで急に “坂場節” が登場するから、切り貼りに見えちゃう。まっ、これも必要のないシーンであることは間違いない。

実家に帰って来たのに、着替えもせず、上げ膳据え膳のなつ

そして、時は夜に。実家に帰って来たのに、着替えもせず、上げ膳据え膳のなつ。ここだけは、千遥(清原果耶)とニアミスした「北海道バケーションツアー」を踏襲したか(失笑) それにしても、夕食のシーンは弥市郎(中原丈雄)にまで出番を作って、北海道編の脇役のおもてなしがスゴ過ぎて、完全に、なつと坂場が埋没。このまま今日は終わりかと思ったら…

一時は「なつの夢」だった「じいちゃんのバター」が…

最後の 1分で、また本作のボロが出た。それが、脚本家が何気なく なつに言わせたこの台詞↓だ。

なつ「じいちゃんのバター?」

きっと、「幼少期のなつ」と「女学生時代のなつ(演劇編)」を任された脚本家のアシスタントと、この度の「なつと坂場の帰省しての婚約報告」を書いた人物が違うのだ。だって、柴田家、いいや正確に言えば、「泰樹じいちゃんのバター」を再現して商売にするのを、最初は「なつの夢」と描いていたのだ。

しかも、本作は「なつが絵を描くのが好きで、将来アニメーターになりたいと言う夢」を先送りにして、なつが「じいちゃんのバター」を現実のものにしたいと描いた。

でも、今日の描写を見ると、「泰樹おじいちゃんのバター」を再現して商売にするのは「なつの夢」ではなく、「じいちゃんのバター」であり「じいちゃんの夢」であると、明確に描かれた。本当に、真面目に録画を何度も見返して感想を書いている自分が馬鹿馬鹿しくなる。

あとがき

ここまで「北海道編」の登場人物を集めて、グダグダにするなら「雪月」一家も入れちゃえば良かったのに。ホント、作り込みが適当過ぎますよ。

※明日(8/6)の放送は、『平和記念式典(広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式)』放送のため、地上波は 8:35 からの放送になります。

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【これまでの感想】

第1週『なつよ、ここが十勝だ』
1 2 3 4 5 6
第2週『なつよ、夢の扉を開け』
7 8 9 10 11 12
第3週『なつよ、これが青春だ』
13 14 15 16 17 18
第4週『なつよ、女優になれ』
19 20 21 22 23 24
第5週『なつよ、お兄ちゃんはどこに?』
25 26 27 28 29 30
第6週『なつよ、雪原に愛を叫べ』
31 32 33 34 35 36
第7週『なつよ、今が決断のとき』
37 38 39 40 41 42
第8週『なつよ、東京には気をつけろ』
43 44 45 46 47 48
第9週『なつよ、夢をあきらめるな』
49 49 50 51 52 53 53 54
第10週『なつよ、絵に命を与えよ』
55 56 57 58 59 60
第11週『なつよ、アニメーターは君だ』
61 62 63 64 65 66
第12週『なつよ、千遥のためにつくれ』
67 68 69 70 71 72
第13週『なつよ、“雪月”が大ピンチ』
73 74 75 76 77 78
第14週『なつよ、十勝さ戻って来い』
79 80 81 82 83 84
第15週『なつよ、ワクワクが止まらない』
85 86 87 88 89 90
第16週『なつよ、恋の季節が来た』
91 92 93 94 95 96
第17週『なつよ、テレビ漫画の幕開けだ』
97 98 99 100 101 102
第18週『なつよ、どうするプロポーズ』
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第19週『なつよ、開拓者の郷へ』

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