なつぞら (第100回・2019/7/25) 感想

連続テレビ小説「なつぞら」

NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』公式サイト
第17週『なつよ、テレビ漫画の幕開けだ』の 『第100回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


雪次郎(山田裕貴)が大役を務めた舞台を観るなつ(広瀬すず)や坂場(中川大志)、光子(比嘉愛未)。感動したなつや坂場は、その感想を雪次郎に伝える。舞台に満足した咲太郎(岡田将生)も雪次郎をほめたたえる。喜ぶ雪次郎。そして、舞台は無事に幕を閉じる。主役、蘭子(鈴木杏樹)に感謝を伝え礼をする雪次郎。すると蘭子は、自分の家に来るように誘う。ふたりでお祝いしようと言う蘭子に雪次郎は…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

まえがき

メインで使用していたパソコンが突然壊れたので、代替機の小さなパソコンで長文がタイピングし難いため、しばらくの間は、いつもより簡単感想になるかも(謝)

アバンだけでも、一体誰が主人公のドラマなの?

最近の『なつぞら』を見る時の “ルーティーン” は、アバンタイトルが始まった途端に、前回のラストシーンを見直すこと。なぜ、こんな面倒なことをしちゃうのかと言うと、前回と今回で「話が少しでも進んでいるのか?」と「前回と今回に分ける必然性があるのか?」を見極めるため。

そして、前回のラストは「なつよ 雪次郎君の成長を見届けよ」のナレーションで終わっていた。更に今回は、また劇場の外観から始まって、雪次郎(山田裕貴)が大役を務めた舞台を観るなつ(広瀬すず)「なつよ 幕が開くぞ」までがアバンだった。

これ、一体誰が主人公のドラマなの? ってことだ。確かに、物語としては前回で劇場内の席に座ったのだから、今回がその続きなのは間違っていない。しかし…

「成長した雪次郎」を見たなつが、我が身にフィードバックさせて…

主題歌明けは、何と、前回で「なつよ 雪次郎君の成長を見届けよ」のナレーションがあったにも関わらず、肝心の雪次郎の舞台シーンは1カット1秒もなく、終演後の楽屋から始まった。

なつも「すごく良かった」を連呼していたが、流石に、「成長した雪次郎」を見たなつが、それを我が身にフィードバックさせて物語を濃厚にしようと言うのが、脚本家と演出家の、ここ最近描いている「新しい分野に足を踏み入れた雪次郎となつの対比」なのでは?

脚本と演出は、雪次郎となつを重ねている気になっている…

おっと、この解釈については、これまで殆ど掘り下げなかったから、少しだけ補足する。要は、菓子業界から演劇の世界へ飛び込んで、演技への考え方の違いで劇団を辞め、声優で評価を得たから俳優として新たに大役を務めることが出来た雪次郎…

劇場用長編アニメーション製作の世界に飛び込んで、社内で初の動画担当として雑誌取材まで受けるほどの評価を得たからこそ、新たなテレビ用アニメの世界に抜擢されたなつは 雪次郎のような “大役” を務められるのか…と言う対比をやりたい、いいや、やっているつもりなのだ。要は、雪次郎となつを重ねている気になっている…と言うことだ。

"間引き(省略)"をあっさりと受け入れたなつが気になって…

しかし、前回で言えば、ちょっと難しくなるが出来れば読んで欲しい。動作を追求した表現手法「フル・アニメーション」の世界から、簡略化された抽象的な動作を表現するために動きを簡略化し、セル画の枚数を減らす表現手法「リミテッド・アニメーション」の世界に飛び込まざるを得なくなったなつ。

今まで丁寧に(本作ではどう描かれていたか記憶がないのだが、一般的に話を進めると)、1秒間24コマに対して24枚のセル画を使うフル・アニメに対して、1秒あたり8枚、つまり3コマにつき1枚と言う “間引き(省略)” するテレビアニメ番組(リミテッド・アニメーション)の世界に行ったのだから…

前回の「動きを表現するのに、たった3枚で、線を3本描くだけ」と言う “間引き(省略)” に苦悩するなつを描くべきだったと思う。そこが、劇団を辞めたり声優に移行したりした雪次郎の苦悩(には見えなかったが)と重なるのに、なつは、意外過ぎる程に “間引き(省略)” をあっさりと受け入れた。

"間引き"をすぐ受け入れたなつと、雪次郎は重ならない!

これでは重なったようには見えない。視聴者に見えなければ伝わらないし、伝わらないなら雪次郎のくだりは、ほぼ全て主人公にフィードバックしない(されない)無駄話だってこと。鈴木杏樹さん含め過去の朝ドラOGや、声優の山寺宏一さんらを画面に映したいだけの客寄せエピソードだったてこと。

なつに「24時間、アニメが頭から離れない」ヒロインになって欲しい

その上、「描かれなかった雪次郎の大役の演技」を見たなつは「すごかった」しか言っていない。その後のなつはおでん屋「風車」で飲み会。ここで、さっき見た演劇と自分の仕事であるアニメーション演出と比較して物言いをし始めたのが、坂場(中川大志)。

確かに板場は「論理派で理屈っぽいキャラ」だと言うのもあるが、なつにも坂場のように「24時間、アニメのことが頭から離れない」ようなヒロインになって欲しいのだ。

"24時間、アニメが頭から離れないなつ" でないから面白くない!

確かに、最近のなつは、おバカで通勤コーデにしか興味はないし、すぐに周囲がちやほやしてくれて、のし上がっていくだけの単純なキャラになってしまったから、雪次郎の演技を見ても、そこからアニメに繋げることなんて出来ないのは分かっている。

分かっているが、それならそれで、なつは坂場に言うのを止めさせるだけでなく「演劇とアニメーションは違うっしょ」とか言って欲しかった。その一言で、ほんの僅かだがなつが「24時間、アニメのことが頭から離れない」ようなヒロインに見えただろうから。そう言う積み重ねをしないから、いつまで経っても「なつはなつ」なのだ。

全編、主人公が脇役に関わって終わるなんて前代未聞では?

途中、なつと坂場の恋バナもどきが唐突に挿入されたのにも呆気に取られたが、その後も描かれたのは、雪次郎の舞台の千秋楽と、その夜の「風車」に帰って来たなつ。放送時間で 11分も経過しているのに、まったく主人公の仕事をしている姿だけでなく、主人公の話がない。

そして、「何も話が進まない水曜日」でもないし、区切りの第100回なのに、15分間全編「雪次郎と蘭子」で終わってしまった。なつのアニメは進展ゼロ。流石に、朝ドラとしても、連ドラとしても破綻していると思うし、ここまで主人公を登場させてはいるものの、脇役に関わっているだけの存在のドラマなんて前代未聞では?

あとがき

脇役を描くなと言っているのではありません。「北海道編」が終わってからは、ほぼ脇役の話に主人公が関わっているだけのエピソードの方が多く、肝心の主人公なつの部分は、時間経過とナレーションですっ飛ばしちゃう。

これではダメだと、ずっと言い続けているのですが、もう第100回。全156回ですから、あと残り1/3しかないので、完全にネタ切れか、大人の事情でこうなったまま最終回なんでしょうね。おっと、長文になってしまいました(笑)

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【これまでの感想】

第1週『なつよ、ここが十勝だ』
1 2 3 4 5 6
第2週『なつよ、夢の扉を開け』
7 8 9 10 11 12
第3週『なつよ、これが青春だ』
13 14 15 16 17 18
第4週『なつよ、女優になれ』
19 20 21 22 23 24
第5週『なつよ、お兄ちゃんはどこに?』
25 26 27 28 29 30
第6週『なつよ、雪原に愛を叫べ』
31 32 33 34 35 36
第7週『なつよ、今が決断のとき』
37 38 39 40 41 42
第8週『なつよ、東京には気をつけろ』
43 44 45 46 47 48
第9週『なつよ、夢をあきらめるな』
49 49 50 51 52 53 53 54
第10週『なつよ、絵に命を与えよ』
55 56 57 58 59 60
第11週『なつよ、アニメーターは君だ』
61 62 63 64 65 66
第12週『なつよ、千遥のためにつくれ』
67 68 69 70 71 72
第13週『なつよ、“雪月”が大ピンチ』
73 74 75 76 77 78
第14週『なつよ、十勝さ戻って来い』
79 80 81 82 83 84
第15週『なつよ、ワクワクが止まらない』
85 86 87 88 89 90
第16週『なつよ、恋の季節が来た』
91 92 93 94 95 96
第17週『なつよ、テレビ漫画の幕開けだ』
97 98 99

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