監察医 朝顔 (ふり返りSP・2019/7/22) 感想

監察医 朝顔

フジテレビ系・月9『監察医 朝顔』公式
ふり返りSP『上野樹里主演の話題作!1・2話ふり返りスペシャル!「母を亡くした少女…歩いた遺体の謎」「真夏に凍死!?」の2本を紹介!メインキャストも大解説!』の感想。
なお、原作の漫画、<原作・香川まさひと 絵・木村直巳 監修・佐藤喜宣「監察医 朝顔」(実業之日本社)は未読既読。



主人公の万木朝顔(上野樹里)は新米法医学者。法医学者とは、事件性の疑いの有無にかかわらず死因不明の遺体の死因を究明することを職務としている医師だ。朝顔の父・万木平(時任三郎)は、ずっと捜査畑を歩んできたベテラン刑事。

ある日、平は朝顔が勤める法医学教室が管轄する警察署に異動することになり、遺体が発見され解剖ということになれば警察は、朝顔が勤める法医学教室に運ぶため、平は父としてのみならず仕事相手としても朝顔に寄り添うことになる。

そんな朝顔は一方、東日本大震災で母が被災。未だ遺体が見つかっておらず、2人の心はあの日以来、大きな穴がポッカリと空き続けている。

『監察医 朝顔』は法医学者と刑事という異色の父娘が、かたや解剖、かたや捜査により遺体の謎を解き明かしていくさまをサスペンスフルに織りなし、見つけ出された遺体の“生きた証"が生きている人たちの心を救っていくさまを胸が締め付けられるほどハートフルに描いていく。

と同時に、母の穴を少しでも埋めようとするかのように肩を寄せ合い、少しずつ前へ進んでいく父娘とその周りの人々の、かけがえのない日々と変化を、あふれるほど情感豊かに紡いでいく。そして父娘が、自分たちと同じように大切な人を失った誰かを救おうとする言葉と姿、幸せになるために流す涙、何よりも悲しみを乗り越えるために見せる笑顔が、すべての人に生きる意味と喜びを力強く贈る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

「今日の京都アニメーション火災で思ったこと…」を投稿した直後…

私は、どの連ドラの感想も、今週分を投稿し終えると、次週の投稿の下準備をするために、Yahoo!テレビに掲載される「あらすじ」を(あまり読みたくないから)コピペしておく。

第2話放送直後にYahoo!テレビに書いてあった第3話の「あらすじ」を要約すると(投稿時は全く違う内容になっている)、「放火と見られるビル火災が発生し、朝顔らが現場にいた5人のうち4人の焼死体を調べ、行方不明の1人の特定を行うことになり、刑事たちが4人目の遺体が火事の前に殺されていたと分かる…」と言うものだった。

そして、7/18の夜に、最近は滅多に時事ネタを投稿しない私が、『今日の京都アニメーション火災で思ったこと…』を投稿した。書かずにいられない程に、ショックな事件だったのだ。そして、ふと頭に過ったのが、上記の『監察医 朝顔』の第3話のあらすじと、フジテレビが放火犯を扱った第3話を放送するのかしないのか…だった。

22日の放送前の公式サイトには、こう書いてあった…

フジテレビが下した決断は、第3話の放送を見送り、次週の29日に放送すると言うことだった。22日の『ふり返りSP』放送前の公式タイトには、こう書かれれていた。

7月18日に京都で発生した事件で、亡くなられた方のご冥福をお祈りすると共に、負傷された方々の一日も早いご回復をお祈り申し上げます。7月15日の放送で告知いたしました第3話が、放火殺人事件を扱っておりました。そのため7月22日は、既に放送した1話と2話をふり返り、放送させていただきます。7月29日は、表現に配慮して編集、演出などを一部変更した上で第3話を放送する予定です。

無駄を削いだら『監察医 朝顔と刑事 平の事件簿』になった

『ふり返りSP』を見た。第1話が「30分拡大版」で、第2話が「15分拡大版」が、1時間のダイジェスト版になり、内容的には、第1話は序盤だけで、15分頃からは、ほぼ第2話だった。

そして、主人公が監察医であることを強調するために、第1話と2話にあった無駄なシーンやカットを削除した。朝顔(上野樹里)の恋バナを含めた私的な部分の描写も若干削除された。

その結果、実はこれまでも多かった平(時任三郎)と桑原(風間俊介)が活躍する「刑事ドラマ」の部分が更に強調され、『監察医 朝顔と刑事 平の事件簿』になった。

映像作品の編集は、徹底的に無駄を削ぐのが大鉄則。そして、今回「30分拡大版」と「15分拡大版」の更に無駄を徹底的に削いだら、『監察医 朝顔と刑事 平の事件簿』になったと言うのは、やはり、第1話と第2話に相当な無駄があり、『監察医 朝顔』のタイトルとは内容が違っていたことになる。

まあ、そのことは、第1話と2話の感想にも既に書いたことだが、「刑事と協力しながら死因究明の監察医ドラマ」と「法医学教室と協力しながら事件を解決する刑事ドラマ」のいいとこどりだ。

『ふり返りSP』は、第2話の「最適化ヴァージョン」

そして、35分からは、「父と娘のホームドラマ」と「東日本大震災に区切りを付けられない人間ドラマ」が始まった。確かに、朝顔が監察医になったきっかけを描く部分だから削除は出来なかったに違いない。

しかし、この『ふり返りSP』を見れば、「ほぼ刑事ドラマ」の部分が全体の 3/5で、「朝顔の私的な部分」が全体の 2/5なら、延長はする出来で無かったと思う。だって、放送された『ふり返りSP』は、ほぼ第2話の無駄を削いだ「最適化ヴァージョン」だったのだから。

いっそ『ふり返りSP』は、震災のくだりを全削除したら…

これを言うと、また過剰反応する人がいるから書くのをためらうが、敢えて書く。この『ふり返りSP』では「東日本大震災に区切りを付けられない人間ドラマ」の部分は全部削除で良かったと思う。そして、第3話以降も、震災には触れない。

だって、本作は第3話を一週間放送延期の判断を下すような、天災と事件の差はあるにせよ、被害者(被災者)や遺族や関係者に配慮する作品なのだから。

「震災を忘れてはならない」「震災を風化させてはいけない」ことは、阪神淡路大震災も同じことで、復興がまだまだ進まない東日本大震災のことをテレビで扱うことには反論はないし、むしろ賛成の立場なのは、いつも書いている。

しかし、「どんか形でも震災のことを描くべき」とは思わない。特に、本作の監察医ドラマの完成度として考えると、このドラマでの震災の採用の仕方は中途半端な部分があるし、「震災の部分が重いから見るのを躊躇う」と言う非公開のコメントも頂いた。だから、全部削除でも良かったと思う…

何処をどう"表現に配慮して一部変更"し放送するのだろう?

この『ふり返りSP』の感想を書くか、投稿するか東京直前まで悩んだ。だって、反論は目に見て良いるから。でも、既に完パケ(「完全パッケージ」の略称=放送可能な完成品」されている第3話を、“表現に配慮して編集、演出などを一部変更” して放送するそうだが、何処をどう変更するのかへの疑問も最後の最後まで払拭出来なかった。

撮影はとっくに終了しているから、同じゲストを再度集めて、追加撮影出来る訳で無いし、「放火」に関わる描写を減らすとか、モザイクを掛けるなんて姑息な演出をしたところで、むしろ「放火」を強調してしまうと思う。

第3話には大きく期待したい!

更に言えば、主人公の恋バナのくだりがあるから、もしも撮影済みの第4話分が多少あったとしても、第4話と差し替えることも出来ない。また、今の連ドラの収録は余程の事情がなければ、放送日にギリギリ「完パケ」が出来るのが通常だから、まあ、お手並み拝見と言うことで、第3話には大きく期待したい。

本当に配慮するなら、フィクションであるドラマは"お蔵入り"が妥当

私はこう思う。本当に「7月18日に京都で発生した事件で、亡くなられた方のご冥福をお祈りすると共に、負傷された方々の一日も早いご回復をお祈り申し上げます」が理由で一週間だけ放送延期をするなら、第3話の放送を少なくとも3か月程度は見送るべきと思う(それだと、最終回が終わってしまうが)

東日本大震災の時に、ニュースで度々放送される「天災」である「津波」の映像ですら、震災直後は放送自粛していた。そして数か月後「この映像には、津波の映像が含まれることを事前にお伝えします」のテロップを入れて放送し始めた。

本作は東日本大震災を扱ったデリケートな内容だ。だったら、震災当時のニュースが津波の映像を数か月も自粛したのだから、フィクションであるドラマは “放送はお蔵入り” が妥当だと思う。前述の主人公の恋のくだりについては、第4話以降に上手く組み込めば良い訳で。結局、中途半端な判断だったような…

あとがき

恐らく、最近は、企業のコンプライアンスや、ちょっとしたことで過剰反応する市民もいるし、現実と虚構の世界の境界線を理解不能な視聴者もいるし、もしも第3話をそのまま放送したら、放送後のネット炎上を知ってから見逃し配信を見て “乗っかって来る輩” もいるからの決断だとは思います。

しかし、天災や人災に関わらず、残念ながら悲惨な事件や事故は、日常的に起こってしまいます。だから、その被害者や遺族の気持ちを考えて放送中止(今回は延期)したくなるでしょう…と。いや、しておいた方が良いと、テレビ局が考えるのは分かかるのです。

分かるのですが、放送中止や延期をする、“事件や事故の悲惨さや重大性の線引き” は、一体誰のどの基準に依るのでしょう。むしろ、そう言うマスコミの忖度の方が怖いのです。話はズレますが、選挙結果が出た後に『選挙特番』で各党代表に突っ込んでも意味はほぼありません。だから、果たして一週間延期の判断で良かったのか? ってことを考えたかったのです。

そして、恐らく被害者や遺族、その関係者にとっては、22日も29日も “心と体の痛みや傷” は変わらないと思います。だからと言って、軽視して良いとは思いません。「嫌なら見るな」なんてことも絶対に言いませんし、言えません。

ただ、私には、今回のフジテレビが下した判断が、被害者や遺族や関係者への配慮と言うよりも、世間の批判に対する過剰反応に見えてしまったのです。だって、『ふり返りSP』には、今回の演出担当等のいつものスタッフクレジットはありませんでした(出演者と主題歌と脚本家名のみ)。そう言うのが怖いのです。だから、この投稿をしました。

本当にこの度の放火事件の被害者や遺族や関係者に寄り添った判断なら、「第3話をお蔵入り」させて、数か月後に発売されるであろう、「Blu-ray & DVD BOX」の特典(と言う表現も適切とは思わないですが)映像とし、見たい人だけ能動的に見られる方法を選択したら良かったと思います。

反論は大いにあるでしょうが、ここは私の意見を書く場所なので、皆さんは皆さんの場所で発言して下さい。「Web拍手(この投稿だけ、非表示または受付不可に出来ない仕様)」に反論を書いても、読ませて頂きますが公開しませんので、悪しからず…

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【これまでの感想】
第1話 第2話

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