なつぞら (第95回・2019/7/19) 感想

連続テレビ小説「なつぞら」

NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』公式サイト
第16週『なつよ、恋の季節が来た』の 『第95回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


憤慨した夕見子(福地桃子)が、高山(須藤蓮)を連れて風車にやってきた。夕見子が東京に来ていることを十勝の家族に伝えてしまったなつ(広瀬すず)を責め、東京から離れると言い放つ。夕見子の言い分に対して、なつも思いをぶつける。やがて、それを聞いていた高山が、夕見子やなつ、咲太郎(岡田将生)達を前にして、衝撃の告白をする。夕見子と高山が言い合いをしていると、その様子を密かに見ている人物がいて…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

咲太郎こそ「よく考えず」に「勢いだけ」の人間でないか!

前回のラストで見ているから分かっていたことではあるが、改めて今朝のアバンタイトルで憤慨した夕見子(福地桃子)を見せられると、「まだ、やるの!?」と言いたくなる。「何分まで続くのかなぁ」って呆れて見ていたら、3分頃の咲太郎(岡田将生)から驚きの台詞が飛び出した。

咲太郎「おい よく考えてから物言えよ。
    勢いで言うと 取り返しのつかないことになるぞ」

咲太郎、どの口がこんなことを “他人” に言えるのだろうか? 咲太郎こそ「よく考えず」に「勢いだけ」で全てをやって来た人間でないか! こうやって、この脚本家はその都度都度で都合の良いように登場人物のキャラクターを変えちゃう。これが、大問題なのだ。

話を遡れば、夕見子だって幼少期や女学校時代とは、 “まるで別人” の設定になっているし、それを言ったら主人公のなつ(広瀬すず)なんて、幼少期、女学生時代、社会人と全部が “まるで別人” だからどうしようもない。まっ、なつのことは置いといて、話を夕見子に戻そう。

主人公の引き立て役の脇役のキャラを変えるのは本末転倒

夕見子はあくまでも主人公を引き立てるための脇役。だから、主人公以上に目立ってはダメだし、キャラが変わってもダメ。脚本家が打つ手が無くて、物語を強引に進めるために、主人公のキャラを卒業や入学や就職をきっかけに変えてしまったとしても、脇役は不動でなければ主人公の変化が引き立たない。

なのに、この脚本家と演出家は、あろうことか主人公のなつよりも脇役の夕見子を強烈なキャラにのし上げて、更に描くべき主人公のエピソードよりも放送尺を割いて描き続けている。本末転倒とは、正にこの所業のことだ。

「夕見子は… 子どもの頃から人に甘えたりしなかった」っけ?

5分頃、夕見子を説得するためにやって来た泰樹(草刈正雄)の足元らしき映像のあとに、上記のあらすじに書いてあるような「衝撃の告白」が描かれた。確かに「衝撃の告白」だが、それは高山(須藤蓮)の夕見子に対してであって、少なくとも私にとっては「衝撃的につまらない無駄話」にしか聞こえなかった。

だから、さっさと泰樹が夕見子の頬を引っ叩いて「目を覚ませ、夕見子」と怒鳴って、北海道に帰れば良いと思った。それなのに、今度は、なつがとんでもないことを言い出した。

なつ「夕見子は… 子どもの頃から人に甘えたりしなかった。
   私がいたから…」

なつの台詞の途中で夕見子が小声で「はっ?」と言うが、これどう言う意味だったのだろう。確かに、大学進学前までの夕見子は、牛乳が嫌いだが、アイスクリーム、バターは牛乳ではないと言い張ったり、異常に可愛がられるなつに面と向かって嫉妬心を見せたりと気の強い性格ではあった。

しかし、私の記憶では “人に甘えたりしなかった” と言う記憶、印象もない。「ただ、しっかりと物言いをする娘」で、上京する前の「ハッキリと自己主張しない娘」のなつと対照的な “脇役” だったってだけ。

「私のせいで…」と自らの台詞で"なつ自身アゲ"をやるか!?

それなのに…なんか、凄いよ、これ。脇役の設定を変えて、主人公の設定も変えて、脇役の知らなかった脇役の脇役のジャズ高山を悪役に仕立てて、事実を知った主人公が、「私のせいで…」と言って、自らの台詞で “なつ自身アゲ” を描いちゃっているんだから。流石に、馬鹿馬鹿しいったらありゃしない。

柴田家を千葉県に引越しさせて牧場経営する設定にしたら?

9分頃には、泰樹が殴るのは夕見子でなくて、悪人になった高山。そして、じいちゃんに泣いて抱きつく夕見子。これ、「東京の悪い男に騙された田舎育ちの意地っ張りの夕見子が可哀想でした…」と言うエピソードと捉えろってこと? 「意地っ張りの夕見子の心を解いたのが、自己犠牲を買って出たなつ様でした…」ってお話ってこと?

あの~、こんなに柴田家を登場させたいなら、柴田牧場のど真ん中に新幹線が通るからとか適当な理由を付けて、柴田家を東京、いや牧場を経営し続けるなら「日本酪農発祥地」が南房総市にある千葉県に引越しさせたら良かった。

そうすれば、度々登場しても不思議でないし、むしろ「なつの近くで応援する柴田家」として、「ベーカリー兼カフェ 川村屋」と「おでん屋 風車」の 3つに「朝ドラ・レジェンド女優」を集結させた方が自然に、レジェンドの共演シーンも盛り込めたのでは?

なぜ、今回の坂場に初見でなつの絵を褒めて認めちゃったの?

そして、なつから「仕事」と言う単語が今回初めて出たのが、11分過ぎ。そして、「仕事をしているなつ」が映ったのに至っては、もうすぐ 13分になろうと言う頃。ここまで、ずっと「なつのアップ」ばっかり。で、やっとなつが仕事をし始めたと思ったら、原画を挟んで画面は坂場(中川大志)のアップになっちゃった。

更に、肝心のなつがどうして「木の怪物の歴史を表現するために、木の後ろ姿を描いたのか?」が描かれず、坂場が台詞で「凄い」と “なつアゲ” だけして終わっちゃった。折角、前回で、「人の描いたものを見てから 何がダメかを思いつく」と言う「坂場流の演出術」が描かれたのだから、今回だけなつの絵を初見で褒めて認めたのは物凄い違和感。

夕見子の無駄話に 12分間も割いて、アニメーション黎明期を描く朝ドラとして重要な部分は僅か 45秒間で決着してしまった。本当、何を描こうとしているのか全く分からない。

とにかく、なつが仕事を頑張っているように見せて欲しい…

その後の、なつと麻子(貫地谷しほり)のやり取りもピンと来なかった。きっと、なつに才能がある…と言いたいのだろうが。ただ、まだ「なつの才能」が何であるかが分からない。目標の麻子よりも仕事が速いってこと? 演出家の意図を具現化出来ちゃうってこと?

とにかく、なつが仕事を頑張っているようにも、原画に苦悩しているようにも全く見えていないのを何とかして貰わないと困る。もう、それだけだ。

あとがき

泰樹じいちゃんは、明治35年(1902)の18歳の時に単身で富山から十勝に入植したと言う設定があるので、今の劇中の時代が昭和34年(1959)なので、72歳前後と言うことになります。

そして、昭和35年(1960)の男性の平均寿命が 65.32歳(厚労省の資料)。令和元年と昭和34年では老人の質が違いますよね。そんな泰樹じいちゃんを一人で東京に行かせる柴田家も、実はどうなってんだ? と思って、じいちゃんの後ろ姿を見てました…

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【これまでの感想】

第1週『なつよ、ここが十勝だ』
1 2 3 4 5 6
第2週『なつよ、夢の扉を開け』
7 8 9 10 11 12
第3週『なつよ、これが青春だ』
13 14 15 16 17 18
第4週『なつよ、女優になれ』
19 20 21 22 23 24
第5週『なつよ、お兄ちゃんはどこに?』
25 26 27 28 29 30
第6週『なつよ、雪原に愛を叫べ』
31 32 33 34 35 36
第7週『なつよ、今が決断のとき』
37 38 39 40 41 42
第8週『なつよ、東京には気をつけろ』
43 44 45 46 47 48
第9週『なつよ、夢をあきらめるな』
49 49 50 51 52 53 53 54
第10週『なつよ、絵に命を与えよ』
55 56 57 58 59 60
第11週『なつよ、アニメーターは君だ』
61 62 63 64 65 66
第12週『なつよ、千遥のためにつくれ』
67 68 69 70 71 72
第13週『なつよ、“雪月”が大ピンチ』
73 74 75 76 77 78
第14週『なつよ、十勝さ戻って来い』
79 80 81 82 83 84
第15週『なつよ、ワクワクが止まらない』
85 86 87 88 89 90
第16週『なつよ、恋の季節が来た』
91 92 93 94

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内容夕見子(福地桃子)から、裏切り者と言われるなつ(広瀬すず)高山(須藤蓮)のことなどを十勝に伝えたことを責められてしまう。夕見子は、東京を離れるという。。。敬称略なんだろうなぁ。。。。《なつぞら》元々、全く興味がない脇役で。。。その恋バナというだけでも、意味不明なのに。そんな話が、なぜか、メインになるという今作。頭が痛いのは、その脇役のキャラに一貫性が無いからだ。今回なんて、夕見子だけじゃ...

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