なつぞら (第92回・2019/7/16) 感想

連続テレビ小説「なつぞら」

NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』公式サイト
第16週『なつよ、恋の季節が来た』の 『第92回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


なつ(広瀬すず)が会社から帰ると、風車で働き始めた夕見子(福地桃子)から、カウンターに座っている泰樹に似た風貌の男性を紹介される。彼こそが夕見子と東京にやってきた高山(須藤蓮)だった。なつ達は高山と会話をしようと試みるが警戒心が強く、打ち解けられない。翌朝、東洋動画に出社したなつは、下山(川島明)が原画を手伝うと聞かされる。下山は、仲(井浦新)と坂場(中川大志)の対立が原因だと言い…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

脇役のエピソードなんて、面白いか以前にほぼ興味も関心もない

連休明けで、通常モードに入って主人公の「短編映画作り」をしっかりと描くべきなのに、アバンタイトルから、よくぞここまで面白くない話を垂れ流せるものだ。「カウンターに座っている泰樹に似た風貌の男性」で日本中の何人が面白いと思うのだろうか。

いや、作り手たちは思っているのだ。テレビの前で大爆笑だと。だから、朝から頭が痛い。作り手たちの安易な考え方は、もっとイタイ。それで主演女優の演技が下手だから、すぐに脇役を狭い所に集めて目立たなくさせようとする。それがまた逆効果で、脇役を演じる俳優たちの方が気合いが入っているから、余計に下手が目立つ。

でも、脇役の演者たちには申し訳ないが、主人公のエピソードが全く面白くない現時点では、脇役のエピソードなんて、面白いかどうか以前の問題で、ほぼ興味も関心もないのだ。そんなものを、アバンで1分25秒近く、主題歌明けも更に続けて、結局は 5:25まで放送して平気なのだから、困ったとしか言いようがない。

何故、仲が喋っている最中に突然部屋も外も暗くなったの?

で、やっと 6分過ぎに始まった「短編映画作り」の話。先述の夕見子(福地桃子)の駆け落ち相手・高山(須藤蓮)が、なつ(広瀬すず)と議論(と言えるレベルでないが)していた「創作物への考え方の違い」と関連付けた(つもり)の、例の仲(井浦新)と坂場(中川大志)の「アニメーションへの考え方の違い」に於ける対立のお話だ。

こちらが一生懸命に、仲と坂場の会話を理解しようとしているのに、仲が喋っている最中に突然暗転のように画面が暗くなり、仲が部屋の照明を点けた。あれ何だったの? 議論が白熱して夕日が差し込む時間帯から過ぎちゃったのなら、そう言う風に描いて貰わないと困る。

「秋の日は釣瓶落とし」と言うが、それにしても暗くなるのが短時間過ぎるように思うが。

坂場の意見が難し過ぎるから、おバカななつを利用すべき!

何故困るのかって。だって、坂場の言い分がたいへん分かり難いからだ。坂場に、東大卒で哲学専攻の論理派で、アニメーションの知識は豊富で気難しいと言う設定があるし、モデルの存在もあるから、やっていることは間違っていない。

しかし、アニメーションの存在意義のような深い部分まで掘り下げてしまうと、議論が専門的になり過ぎて、分かり難くなり、結果的に面白味を感じなくなる。映像制作を生業にしている私でも…だ。だから、先日も書いたのだ。おバカな設定のなつを、この議論に加えろと。

そして、なつに「言ってる意味が分かんな~い」と連呼させて、坂場に加えて仲と下山(川島明)が咀嚼して、なつと同時に視聴者に分かり易く伝えるだけで良いのだ。そうすれば、なつが少しずつ “お利口さん” になって行くようにも見える出ないか。

今描いている「新しいものを創る」は"未来"のために重要案件

それをやらないで、議論のシーンの直後に、下山がなつたちを説得するシーンを直結、その上に坂場となつが中庭で直接対決するシーンを直結するから、「なつって、下山の言っていることすら理解していないよね」とか「なつって、マジに感情的なおバカさん」としか見えない。

なつと坂場の 2ショットで視聴率稼ぎをしたいのか知らないが、この 2人の直接対決は不毛な議論であるのは明らかなのだ。なつは、そう言う人間だから。でも、ここで描かれている「新しいものを創る」と言う部分は、本作の “未来” を描く上で、視聴者にしっかりと理解させるべき重要案件だと思う。

「全員で喧々囂々徹底的に議論し合う」様な昭和な世界が必要

だから、平成だか令和だか知らないが、今風の「一対一」でなく、「全員で喧々囂々徹底的に議論し合う」ような昭和な世界が必要なのだ。だから、恐らく なつと同じに “分かっていない” であろう茜(渡辺麻友)や桃代(伊原六花)も参加させて、みんなで「言ってる意味が分かんな~い」とやれば良いのだ。

ただ、その場に神地(染谷将太)が相応しくないとは言っておく。「私は絵を描きたいだけ」と参加させないだけで済むはずだ。

"なつアゲ" で、「なつの熱意が本物」と言っても説得力がない!

なのに、13分過ぎに麻子(貫地谷しほり)が、こんなことを言い出した。

麻子「坂場さんと奥原さんの熱意は本物です」

坂場の熱意が本物なのは分かる。しかし、坂場の言っていることを理解しているようにはどうしても見えないなつの熱意が本物だと言う麻子の根拠がない。きっと仲も麻子の根拠が見えないから、こう言ったのだ。いや、脚本家は、そう言わせるしかなかったのだ。

仲「君が そこまで思うなんて…」

これ、仲自身は、なつの熱意が本物だと思っていないけど、信頼する麻子が言うなら…と、自分を納得させているのだ。麻子は、なつの才能を最初に見つけたのは仲である…と言うようなことも言ってはいたが、それなら「君も」と言わせるべきだし、映像的にそれはだいぶ前のことで、最近は殆どなつと仲が一緒にいる場面はない。

こう言う展開にするなら、やはり、「全員で喧々囂々徹底的に議論し合う」ような昭和な世界を丁寧に描くべきだったとしか言いようがない。いや、今からでもやるべきだ。脇役の無駄話に尺を割くなら…

あとがき

なつを「アニメーションへの考え方の違い」の議論の蚊帳の外に置いておきながら、麻子と仲のこれ見よがしの “なつアゲ” で、議論の中心に持って来ちゃいましたね。あまりにも、強引過ぎる展開に呆れました。とにかく、なつにも、ちゃんと「アニメーションへの考え方の違い」の議論に参加させるべきだと思います。

ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ くる天-人気ブログランキング




★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
NHK連続テレビ小説「なつぞら」オリジナル・サウンドトラック【BEST盤】
ハイジが生まれた日――テレビアニメの金字塔を築いた人々
透明なゆりかご DVD-BOX


★本家の記事のURL →  http://director.blog.shinobi.jp/Entry/13023/


【これまでの感想】

第1週『なつよ、ここが十勝だ』
1 2 3 4 5 6
第2週『なつよ、夢の扉を開け』
7 8 9 10 11 12
第3週『なつよ、これが青春だ』
13 14 15 16 17 18
第4週『なつよ、女優になれ』
19 20 21 22 23 24
第5週『なつよ、お兄ちゃんはどこに?』
25 26 27 28 29 30
第6週『なつよ、雪原に愛を叫べ』
31 32 33 34 35 36
第7週『なつよ、今が決断のとき』
37 38 39 40 41 42
第8週『なつよ、東京には気をつけろ』
43 44 45 46 47 48
第9週『なつよ、夢をあきらめるな』
49 49 50 51 52 53 53 54
第10週『なつよ、絵に命を与えよ』
55 56 57 58 59 60
第11週『なつよ、アニメーターは君だ』
61 62 63 64 65 66
第12週『なつよ、千遥のためにつくれ』
67 68 69 70 71 72
第13週『なつよ、“雪月”が大ピンチ』
73 74 75 76 77 78
第14週『なつよ、十勝さ戻って来い』
79 80 81 82 83 84
第15週『なつよ、ワクワクが止まらない』
85 86 87 88 89 90
第16週『なつよ、恋の季節が来た』
91

関連記事
スポンサーサイト

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

ナッツと饅頭>『なつぞら』第92話

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​今週のメインは​恋話​ …と覚悟して観ていたら 早速、プロポーズの如き言葉が― まだ火曜日だし 言い出したのが朴念仁っぽいキャラの坂場さんだし これで恋話が纏まってしまったら、それこそ安直だし だから、これはミスリードで あくまでも仕事の上での話 …というオチな気がするけど そうした安直な話の進め方も 平気でしそうなドラマではある(笑)...

ナッツと饅頭>『なつぞら』第92話

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​今週のメインは​恋話​…と覚悟して観ていたら早速、プロポーズの如き言葉が―まだ火曜日だし言い出したのが朴念仁っぽいキャラ...

連続テレビ小説『なつぞら』第92回

内容“風車”に帰ってきたなつ(広瀬すず)すると見慣れぬ男がいた。夕見子(福地桃子)によると、駆け落ちの相手・高山(須藤蓮)だった。一方で、短編映画では、下山(川島明)が、原画を描くと言い始める。困惑するなつ、麻子(貫地谷しほり)たち。すると、坂場(中川大志)が、仲(井浦新)井戸原(小手伸也)ともめたという。敬称略そもそも、脇役のそれも。。。そのオマケだし。すでに、その時点で、全く興味がないの...

【なつぞら】第92回(第16週火曜日) 感想

…なつ達は高山と会話をしようと試みるが警戒心が強く、打ち解けられない。翌朝、東洋動画に出社したなつは、下山(川島明)が原画を手伝うと聞かされる…

コメント

コメントを残す

Secret

※なお、送られたコメントはブログ管理人が承認するまで公開されません。
※また、当blogの「コメント,トラックバック&リンク・ポリシー」に基づき、管理人が不適切、不適当、不愉快と感じたコメントは非公開、または予告無く削除します。

楽天市場PR

TB送信について

一部のブログサービス(特に、FC2ブログ)宛に、FC2からトラックバックが届かないケースが発生中です。

最新記事

PR


カテゴリー+月別アーカイブ

 

検索フォーム

PR