なつぞら (第86回・2019/7/9) 感想

連続テレビ小説「なつぞら」

NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』公式サイト
第15週『なつよ、ワクワクが止まらない』の 『第86回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


なつ(広瀬すず)と咲太郎(岡田将生)が東京に帰ってきた。二人は、十勝での出来事を亜矢美(山口智子)に報告。亜矢美は、千遥の心の内にあるものを察し、落ち込む二人を元気づける。翌日、なつが東洋動画に出社すると、下山(川島明)、麻子(貫地谷しほり)、坂場(中川大志)から、宿題だった短編映画の企画案を求められる。そこでなつが、帰省中にヒントを得た企画について話し出すと、皆興味を持ちだし…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

「北海道バケーションツアー」で、なつはほぼ一週間休んでいたのか?

アバンタイトルでナレーションの内容で、「新宿 - 柴田家」間の行き来に 2日間掛かることが分かった、従って、「なつの北海道バケーションツアー」は 5~6日もあったことになる。と言うことは、ほぼ丸々一週間休んでいたと言う訳か。今回もアバンから良く分からない。

「電話で千遥に会えなかったことだけは伝えたよ」で無いの?

咲太郎(岡田将生)が千遥(清原果耶)と再会出来なかったことを、柴田家から亜矢美(山口智子)に簡単に報告したとあった。なつ(広瀬すず)は「亜矢美さんには話したの?」とおでん屋「風車」の前で言っていた。

丸 2日も一緒に旅をしているのに今聞くのもどうかと思うが、北海道行きに 2日も掛かる時代に、柴田家の電話を使って亜矢美にわざわざ伝える必要があるのだろうか? むしろ、伝えるべきは、なつが東洋動画の同僚に「〇日には出社します」では無いのかな? それよりも、咲太郎がまた変なことを言った。いや、正しくは脚本家に言わされた。

咲太郎「電話で簡単にな… 千遥に会えなかったってことも」

「電話で 千遥に会えなかったことだけは伝えたよ」で無いの? 「会えなかったことも」の「も」って何? まさか「天陽の妻を偵察するストーカー体験」に「ホスト家族との上辺だけの家族体験」、そして「乳しぼり体験」の話まで簡単に話したってこと?

「北海道バケーションツアー」中、ずっとなつが落ち込んだってこと?

その上、この↑咲太郎の台詞を受けて、なつが言うこの台詞↓がまたおかしい。

なつ「それじゃ 元気出した方がいいね」

おいおい、元気が無いように一応見えていたのは、千遥の置手紙を読んでいた「なつの朗読会」の時だけで、手紙を読み終えたら千遥のことなんてすっかり忘れて楽しく “体験三昧” で元気だったではないか! このなつの言い方では、まるで、「北海道バケーションツアー」中も帰路も、ずっとなつが心配で落ち込んだようにいたってこと?

だったら、なつが咲太郎に、今「亜矢美さんには話したの?」と聞くのはやっぱり不自然。このように脚本家の詰めが本当に甘いから、更に演出家の現場での詰めもマジで甘いから、平気でおかしな台詞を垂れ流す。それによって、なつも咲太郎は益々 “嫌な奴” に見え、物語も現実味が薄まって行くのだ。

なつが千遥の身の上話をペラペラ喋るシーン直後に本のアップなの?

主題歌明けも、千遥の身の上話を亜矢美にペラペラと。そして、亜矢美への千遥の話がバサッと切られて、突然グリム童話の本の「ヘンゼルとグレーテル」のページが開かれているアップへ。何? この編集? せめて「風車」の暖簾くらいインサートカット入れようよ。

で、どうしても「千遥」と言わせたいなら、普通に元気な面持ちで「風車」の店前にやって来たなつが「千遥も自分の道を歩き始めたん¥のだから、私も仕事頑張ろう!」とか言って、扉を開ける動作で主題歌で、主題歌明けは、バッグからグリム童話の本を取り出すシーンで良かった。何度も書いて恐縮だが、演出家が交代しようと、本作のアバンは酷過ぎる…

連休明けに「マコさんと板場さんは?」って、なつは何様なの?

そして、一週間近くバケーションを楽しんだなつが、久し振りの出勤コーデで御出社。早速、例の短編映画の企画会議のシーン。そこでの、なつの開口一番の台詞に、これまた腹が立った。

麻子「ちゃんと 短編の企画のことは考えて来たんでしょうね?」
なつ「あっ… はい。マコさんと板場さんは?」

何なの、これ? 「あっ…はい」は、考えて来たと言うか、ホスト家族の夕見子って頭のいい子が教えてくれたのをパクっただけだから、焦ったってこと? その上「マコさんと板場さんは?」って、なつは何様なの? ここは「私のために 作業が遅れてしまってすみません」でしょ。

なつは企画提案したのでなく、原案を提案しただけでしょ!

でね。映像制作に携わる端くれの一人として言わせて貰うが、この度の「なつの演説会」だが、これ企画を考えて提案したと言えるのだろうか? 私が演出担当であの会議に出席していたら、自分が企画提案を出来ないのを棚に上げてでも、なつを含めた 4人にこう言うと思う。「それ、原案を見つけただけでしょ!」と。

どうして、演出的なエピソードになると、不要に小難しく描写して意味不明なまま終わらせちゃうのだろう。こう言う部分こそ、しっかり描かないと、恐らく今週いっぱいは引っ張るであろう、ストーリーが演出がテーマが…なんてエピソードが面白くならないのに。

モモッチも騙されたか。なつの"すごい"のは、人を騙す才能なのだ

そして、久し振りに登場した “なつアゲ要員” の「モモッチ」こと桃代(伊原六花)。会議のシーンはサクッと終わって、もう食べるシーン。そこで、企画が採用されたなつにモモッチがこう言った。

桃代「経験を買われて 原画を任されたんだから
   すごいことじゃないの」

単純に「すごいこと」かな? って。まず「経験を買われて」って、何の経験のこと? 「才能を買われて」や「才能を認められて」なら分かるのだが。それに、物語はとっくに、なつが原画担当になったイベントは終了しており、今は短編の企画をどうするか? に進んでいるのに、モモッチだけ置いてけぼりってこと?

まあ、部署が違うから、そう言うこともあるかも知れないが、ここでの正しい “なつアゲ” の方法は、「(人生の)経験を買われて 企画提案が採用されたんだから すごいことじゃないの」でないの? それでも、本当は夕見子のパクリだから、なつの “すごい” のは、人を騙す才能なのだが(失笑)

「残酷なエピソードを改変したい」感覚は、平成のゆとり教育風…

で、出たぁ~、例の「令和感」が。いや、正確に言えば今回の葉「平成感」だが。13分頃、坂場(中川大志)が「風車」にやって来て、なつと企画会議みたいなのをやるシーン。

坂場が姉のヘンゼルを助けるために妹のグレーテルが魔女を焼き殺すのが残酷だからどうかと思う…的な発言をして、なつも「そうなんです! 実は 私も一番 そこが引っ掛かってるんです」と答える。要は、「一部の残酷性のあるエピソードを改変したい」と言うことだ。

確かに『ヘンゼルとグレーテル』は古今東西で、絵本や舞台や映画化されており、私の知る限りでは、おばあさん(本当は魔女)は、グレーテルをパン焼き釜で焼いて食べようとしたが、グレーテルはおばあさんを騙して背後から釜へ押し込み閉じ込めた…と言う部分が改変されたのを見たことが無い。

いや、私が言いたいのは、昭和32年なら、グリム童話を語る際に、そう言う怖さもちゃんと絵本に描かれていたはずなのだ。

「一部の残酷性のあるエピソードを改変したい」と言う感覚は、平成の初期の頃の所謂「ゆとり教育」が話題になった頃に、順位を付けない教育改革の一環で「競争のない運動会」「順位を付けない運動会」的な、正に平成の感覚ではないだろうか?

残酷な描写が嫌なら、なつが最初から提案するのがおかしい

更にそもそも論を言えば、なつがきちんと『ヘンゼルとグレーテル』を最後まで読んだのなら、その残酷な描写があることは知っているはずで、企画提案する時点で候補に挙がるはずが無いのでは? モモッチとのプチ女子会を描く暇があるなら、ストーリーが演出がテーマが…なんてエピソードが面白くして欲しい!

あとがき

もう、滅茶苦茶ですね。確か、第81回で、信哉(工藤阿須加)が千遥の写真を(悪意はなく)黙って一枚撮った時に「その写真どうするんですか? 誰にも見せないで下さい。写真が嫌いなので」って言っていましたよね。

それなのに、信哉がなつたちに写真を見せたのも実は解せなかったのですが、好意的な脳内補完で「たった3人の兄姉妹だから」と自分を言い聞かせました。しかし、今回は、なつが坂場に。結局、なつは千遥の身の上話を拝借して、自分も辛い人生だったんです…と慰め欲しいの? 今回も意味不明な 15分間でした…

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【これまでの感想】

第1週『なつよ、ここが十勝だ』
1 2 3 4 5 6
第2週『なつよ、夢の扉を開け』
7 8 9 10 11 12
第3週『なつよ、これが青春だ』
13 14 15 16 17 18
第4週『なつよ、女優になれ』
19 20 21 22 23 24
第5週『なつよ、お兄ちゃんはどこに?』
25 26 27 28 29 30
第6週『なつよ、雪原に愛を叫べ』
31 32 33 34 35 36
第7週『なつよ、今が決断のとき』
37 38 39 40 41 42
第8週『なつよ、東京には気をつけろ』
43 44 45 46 47 48
第9週『なつよ、夢をあきらめるな』
49 49 50 51 52 53 53 54
第10週『なつよ、絵に命を与えよ』
55 56 57 58 59 60
第11週『なつよ、アニメーターは君だ』
61 62 63 64 65 66
第12週『なつよ、千遥のためにつくれ』
67 68 69 70 71 72
第13週『なつよ、“雪月”が大ピンチ』
73 74 75 76 77 78
第14週『なつよ、十勝さ戻って来い』
79 80 81 82 83 84
第15週『なつよ、ワクワクが止まらない』
85

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