ノーサイド・ゲーム (第1話/20分拡大スペシャル・2019/7/7) 感想

ノーサイド・ゲーム

TBSテレビ系・日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』公式
第1話/20分拡大スペシャル『(無し?)』の感想。
なお、原作の小説、池井戸潤「ノーサイド・ゲーム」(ダイヤモンド社)は未読。


大手自動車メーカー「トキワ自動車」の経営戦略室に勤務する君嶋(大泉洋)は幹部候補と目されていた。しかし、常務で営業本部長の滝川(上川隆也)が主導する企業買収に異を唱えた結果、左遷人事で東京・府中工場に総務部長として赴任することに。君嶋がやるせない思いを胸に赴任先へ向かうと、自社ラグビーチーム「アストロズ」のゼネラルマネジャーを兼務するよう命じられる。かつて強豪だったアストロズは、現在は成績不振にあえいでいた。知識も経験もない君嶋に、チーム再建という重荷が課せられる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:池井戸潤「ノーサイド・ゲーム」(ダイヤモンド社)
脚本:丑尾健太郎(過去作/小さな巨人、ブラックペアン、下町ロケット) 1
演出:福澤克雄(過去作/小さな巨人、陸王、ブラックペアン、下町ロケット) 1
音楽:服部隆之(過去作/半沢直樹、下町ロケット、陸王)
主題歌:米津玄師「馬と鹿」(ソニー・ミュージックレコーズ)

本作のメインの演出家・福澤克雄氏の最近の作品を細くと…

上↑の本作のメインの演出家である福澤克雄氏の最近の過去作品を細く書けば、こうなる。原作:池井戸潤氏の2013年7月『半沢直樹』※原作:池井戸潤の大成功をきっかけに、その3クール(9か月後)の…

●2014年4月に『ルーズヴェルト・ゲーム』※原作:池井戸潤
●その3クール後の2015年1月に『流星ワゴン』
●その3クール後の2015年10月に『下町ロケット(1)、※原作:池井戸潤
●その1年半後(この間は、スペシャルドラマを担当)後の2017年4月『小さな巨人』
●その1年後の2018年4月に『ブラックペアン』
●更にその1年後に2018年10月に『下町ロケット(2)』※原作:池井戸潤

金太郎飴のように、何処を切っても福澤克雄氏の演出

何を言いたいのかと言うと、福澤克雄氏をメインの演出家に起用した作品の、功罪が目立った『ノーサイド・ゲーム』の第1話だったってこと。

まず功罪と言うか、明らかなマイナスポイントは、開始10分もしない内に上記の作品への既視感が漂って来たと言うこと。「また、いいや、まだ『半沢直樹』の成功体験の亡霊を追い求めるの?」って。

そして『半沢直樹』以降の『日曜劇場』で『ルーズヴェルト・ゲーム』以降、繰り返し制作・放送された作品が、回を重ねる毎に、演出は「オジサン俳優の目を充血させた、どアップの多用」「似たような俳優たちの起用」「とにかく怒鳴る」であり…

池井戸潤作品の「分かり易過ぎる位の善と悪の構造」「単純過ぎる成功物語」「結果的にどれも舞台が違うだけで内容は大差ない」などの特徴だけが強調され、原作は違うのに “どれも同じような作品” に見えない “薄味で見た目だけを嵩増しした大盛り料理” になってしまった。

「原作・池井戸潤 × 演出・福澤克雄」の王道好きなら楽しめる

だから、「原作・池井戸潤 × 演出・福澤克雄」の王道路線であることは間違いない。従って『99.9 -刑事専門弁護士-』や『この世界の片隅に』、『グッドワイフ』、『集団左遷!!』とは明らかに違う。

この「原作・池井戸潤 × 演出・福澤克雄」の王道路線が好きな視聴者なら楽しめる “作風” にはなっていたのは間違いない。だから、本作を楽しめるか否かの最大のポイントは、王道路線が好きかどうか? 正直、私が食傷気味なのは、読んで頂ければわかると思う。

王道路線の5作目で、演出がこなれて来たのは悪くない

ただ、第1話を観て、プラスポイントもあった。1つ目は、流石に「原作・池井戸潤 × 演出・福澤克雄」の王道路線の5作目と言うこともあり、かなり “演出がこなれて来た” ってこと。言い換えれば、若干『下町ロケット(2)』よりも、大袈裟な演出なドアップが若干減って、“王道臭さが薄まった” ことだ。

まあ、扱っているのが「ラグビー」と言う肉弾戦のスポーツが舞台だから、見た目が濃くなるのは当然だから、制作に言えば、王道さは薄まっても、舞台の濃さが強まったから、プラスマイナスゼロと言うことになるが。

夏だし、「RWC 2019」もあるし、熱苦しくて結構と観るべき?

なんだか、感想に結論らしき見出せないまま、観終わってしまった。結局、原作が “内容らしきものは無い、毎度似たような小説” だからこそ、こう言う “煽る演出” でないと、池井戸潤作品は楽しくないのだ。

それ故に、夏だから暑苦しくて大いに結構、今年の9月には「ラグビーワールドカップ2019日本大会(RWC 2019)」があるからそれだけで興味が高まる、主人公家族が意外と若めで新鮮、と言った軽~い感覚で観られれば楽しめると思う。

あとがき

主演の大泉洋さんの演技と存在感に、特に、大泉洋さんから醸し出される若さや自由さにだいぶ助けられたと思います。でも、これも、演出家の “煽り演出” や “大袈裟な演出” がこれ以上首をもたげたら、一気に既視感は倍増すると思います。

また、『小さな巨人』『ブラックペアン』『下町ロケット』の脚本家・丑尾健太郎氏以外も書くようですから、その辺りで既視感が拭えるか濃くなるかも違ってくるでしょうね。

取り敢えず、賛否が分かれそうな作風ですが、大泉洋さんが演じる「君嶋隼人」が面白いキャラなので、君嶋の妻・真希(松たか子)のナレーションを少なめにして、ドラマを魅せることに集中させ、このまま既視感が増殖しなければ、普通に楽しめる日曜劇場にはなると思います。取り敢えず、第2話も様子見します。

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