なつぞら (第75回・2019/6/26) 感想

連続テレビ小説「なつぞら」

NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』公式サイト
第13週『なつよ、“雪月”が大ピンチ』の 『第75回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


雪次郎(山田裕貴)を菓子職人の道に戻すため、北海道から上京した雪之助(安田顕)、妙子(仙道敦子)、とよ(高畑淳子)。雪之助たちの説得に対し、雪次郎は、自分の夢を追わせてほしいと必死に懇願する。しかし、雪次郎の抵抗もむなしく川村屋に連れ戻されてしまう。なつ(広瀬すず)は、雪之助と雪次郎、お互いの気持ちがわかるだけに、どうしていいのかわからないのだった。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

まえがき

前回の感想で、読者の「通りすがりさん」から、私のナレーションの記載及び理解不足についてご指摘を受けたので(ありがたいと思っていますので、誤解のございませんように)、今回は丁寧に見てみたつもり。しかし、この作品を複数回見直すのは本当に苦痛と言うか何と言うか…

安易に"筋"と言う単語を使うから、こんな矛盾だらけになる

とりあえず、主題歌明けに北海道から上京した雪之助(安田顕)、妙子(仙道敦子)、とよ(高畑淳子)が、 咲太郎(岡田将生)に囲まって貰っている雪次郎(山田裕貴)と再会した。そこで、とよが、こんな事↓を言う…

とよ「すぐ行くのが筋だ」

川村屋を辞めるなら辞めるで、きちんと川村屋に謝罪すると言う “筋” を通せと言うことらしい。また、私の見間違いがあるかも知れないが、前回で雪之助たちが、日曜日の早朝におでん屋「風車」に行く前に、ベーカリー兼カフェ「川村屋」に立ち寄ったとの描写は無かった。

私の感覚がおかしいのかも知れないが、普通 “筋” を通すなら、雪之助たちは事前に状況は把握しているのだから、上京したら最初に向かうべきは「川村屋」でないと変では?

余計なお世話だが、「風車」と「川村屋」は業種の違いから、普通は「風車」の方が閉店時間が遅い訳で、それを考えたら幾ら主人公を画面に映したいとは言え、1カットで良いから雪之助たちが「CLOSE」の札の掛かった「川村屋」を訪れて、止む無くそこを後にする姿が欲しかった。

と書くと、擁護派は、「北海道から出て来た雪之助たちがなつ(広瀬すず)を頼るのは当然だ」と言うだろう。しかし、なつが翌日が日曜日なのに徹夜明けで、窓を開けたから良かったものの、なつが久し振りの日曜日だから遅くまで寝ていたらどうなっていたのか?

結局、安易に “筋” と言う単語を使うから、こんな矛盾だらけになる。それこそ、物語に “筋” を通すなら、もっと細かい部分に配慮して、作品づくりをするべきだと思う。

"他人"の"無関係"な話を ここまで感動的にする必要ある?

さて、「川村屋」と菓子屋「雪月」の関係者の出演者目当てで見ている人、「北海道編」を名残惜しんでいる人には楽しく感動的な家族のお話に見えるかも知れない。

しかし、どのどちらでもない私にとって、ドラマとしては脇役、先日の劇中の言葉を引用すれば、主人公なつとは “他人” の “無関係” なエピソードを 10分過ぎまで引き延ばして放送するのは、どうかと思う。

演出家もハンディカメラでリアリティーを出しているつもりのようだが、ここって、そんなに盛り上げる必要のあるシーンだろうか。

ここは、いつも映像と不釣り合いな劇伴の雰囲気と逆に合わせて、田舎の和菓子屋の跡取り問題と若者の未来を、ちょっとだけ感動的に描くだけで良かったと思う。特に、この直後の主人公に起こるエピソードの薄っぺらさを考えれば、尚更…

もっと"自然な、なつアゲ"をやってあげられないのかって思う

さて、前回のアバンタイトルで(ここは、何度も見直した)、徹夜明けのなつは、数枚の馬の絵を描き終えたらしい雰囲気の中で、「はあ… よ~し…」と言っていた。で、今回の10分過ぎのなつは、赤い衣装から着替えていたから日曜日の夜と言う解釈で良いだろう。そして、なつは自分の絵を見直して「よ~し。出来た~…」と言っていた。

まあ、前回は徹夜明けで一応出来たってことで、日曜の昼間は雪次郎たちに振り回されて、最終的なチェックが出来なかったから夜に「出来た~…」と言った…と言うことなんだろう。

でも、何となく腑に落ちないのは、翌日が出勤日だから徹夜した訳でも無い程に、「重要な徹夜作業」だったら、帰宅したら着替えもせずに続きをやって、「出来た~…」と言ってから、銭湯に行って着替える方が自然だし、なつの仕事への情熱や真剣さが描けたのでは?

そんな演出、あちこちのドラマであると思う。遅く帰宅したお父さんが妻が用意した夕食も摂らず、風呂にも入らず、ネクタイだけ外して書斎に入って行く…みたいなの。そうすれば、風呂に入らず着替えもせずに土曜日に徹夜作業をした意味も価値も深まったのに、なぜ、そう言う “自然な、なつアゲ” をやってあげないのかって思う…

徹夜作業の絵に駄目出しって事は、先日は未承認だったの?

主人公の話が始まったのは、11分過ぎ。やっと…と思って観始めたら、折角の「重要な徹夜作業」の結果に対して、 下山(川島明)と麻子(貫地谷しほり)が駄目出し。書き直しを食らった。先日の坂場(中川大志)となつの「稚拙な演出議論」の時は、下山と麻子は、なつの馬の動画の内容に OK を出していたんじゃなかったのか?

あくまで、絵の内容については承知はしていなかったが、「なつがどう演出的に考えて描いたのか?」を板場との議論の中で知りたくて試したってこと? せめて、先日の時に、脚本家が気付かないのか、演出家が手抜きをしたのか知らないが、下山がなつの絵を承認していることを、これまた 1カットでも入れておけば良かったと思う。

それをやらないから、見ようによっては、なつが作画課になってから才能が発揮できていないように見えてしまう。もちろん、脚本家は作画課は、新人のなつが一晩徹夜した位で通用するような軟な世界でないと言っているつもりなのだろうが。

あとがき

最後の最後にイケメン板場が登場して何をやるのかと思いきや、なつの命に関わるような階段落ちを使って、何やらあれこれ含ませましたね。やらなくても良いことをやって、やっておくべきことをやらないのは、前作『まんぷく』に似て来ましたね。視聴者置いてけぼりで、テレビの中だけが進んでっちゃう。

前回と今回は、もう少しやりようによっては、感動的にもなつのアニメーションへの思いもしっかり描けた可能性があっただけに残念でなりません。そして、『なつよ、千遥のためにつくれ』は何処へ…

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【これまでの感想】

第1週『なつよ、ここが十勝だ』
1 2 3 4 5 6
第2週『なつよ、夢の扉を開け』
7 8 9 10 11 12
第3週『なつよ、これが青春だ』
13 14 15 16 17 18
第4週『なつよ、女優になれ』
19 20 21 22 23 24
第5週『なつよ、お兄ちゃんはどこに?』
25 26 27 28 29 30
第6週『なつよ、雪原に愛を叫べ』
31 32 33 34 35 36
第7週『なつよ、今が決断のとき』
37 38 39 40 41 42
第8週『なつよ、東京には気をつけろ』
43 44 45 46 47 48
第9週『なつよ、夢をあきらめるな』
49 49 50 51 52 53 53 54
第10週『なつよ、絵に命を与えよ』
55 56 57 58 59 60
第11週『なつよ、アニメーターは君だ』
61 62 63 64 65 66
第12週『なつよ、千遥のためにつくれ』
67 68 69 70 71 72
第13週『なつよ、“雪月”が大ピンチ』
73 74

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階段落ち>『なつぞら』第75話

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連続テレビ小説『なつぞら』第75回

内容雪次郎(山田裕貴)の居場所が分かり、雪之助(安田顕)妙子(仙道敦子)とよ(高畑淳子)は、説得を始める。すると雪次郎は。。。敬称略それにしても。徹夜までして。。。日曜は、他人の話に首を突っ込み。有意義な休みを過ごしたのに。。。結局、下山と麻子に、“書き直し”を命じられていて、ダメ出しを食らうって。それ、どういうことなのかな?

【なつぞら】第75回(第13週水曜日) 感想

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