なつぞら (第73回・2019/6/24) 感想

連続テレビ小説「なつぞら」

NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』公式サイト
第13週『なつよ、“雪月”が大ピンチ』の 『第73回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


光子(比嘉愛未)から、雪次郎(山田裕貴)が川村屋を辞めると聞いたなつ(広瀬すず)は、雪次郎をアパートから風車へとつれてくる。芝居の道に進む決意を固めた雪次郎を必死に説得するなつ。しかし、本人の意思が固いうえ、咲太郎(岡田将生)も本人の意思を尊重すべきとなつに伝える。なつが職場でため息をついていると、茜(渡辺麻友)がやってきて、坂場(中川大志)のことで悩んでいるのかと興味深そうに尋ねてきて…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

本作の劇伴(サントラ盤)について、少し触れてみる…

そう言えば、『なつぞら』の劇伴(サウンドトラック)について、一度も触れてなかったので、ちょっと書いてみようと思う。実は、これまで何人かの読者さんから、「BGMについてどう思っているか知りたい!」とコメントを頂いていたいので。それに私自身、サントラ盤が大好きで年間に10枚近くは CDを買う位の劇伴好きだから。

なお、本編の感想だけ読みたい方は “ココ” をクリックして下さい!

クラシック音楽的なダイナミックさやメリハリなどに乏しい

で、どうも、本作の劇伴は私の耳に残らない。因みに作家は橋本由香利氏で、調べてみると、 シンセサイザープログラマーからスタートし、声優や歌手の楽曲の編曲や、アニメの劇伴を中心に仕事をされているようだ。

まあ、その職歴が影響しているのかは不明だが、まず全体的に単調な印象が強い。クラシック音楽的なダイナミックさやメリハリなどに乏しく、楽器の音色だけが多重録音されては変化していくような雰囲気だろうか?

劇伴として、そもそも本作に合っている楽曲が少ないのかも?

また、俳優の演技やそのシーンを盛り上げるためも楽曲と言うよりは、カフェのBGMのように、描かれている内容と合っている時とそうでない時の差が激しいかも。

これは、選曲する演出家のセンスによる場合もあるが、演出家は既に出来ている楽曲を選ぶだけだから、その場面に最適な曲を選んでいるはずで(信じるしかない)、それが合っていないと言うことは、劇伴の素材として、そもそも『なつぞら』に合っている曲が少ないのかも?

そう思い始めたのは「北海道編」が終わってからだ。「北海道編」では雄大な北海道の土地や、善人ばかりの環境を、上手に劇伴で盛り上げたと思う。しかし「東京編」になると、昭和30年代初期のレトロな雰囲気はあるものの、何となく場違いな楽曲(選曲)が多い。

CD商法含め、NHK内部的にも本作の劇伴には何かありそう

また、最近の朝ドラでは、半年分を時期をずらして、2~3枚の CD として発売されることが多いのに、今作は『NHK連続テレビ小説「なつぞら」オリジナル・サウンドトラック【BEST盤】』と言う3枚組で一度に発売される。【BEST盤】だから全曲聴けないと言うことだ。

この辺の商法含めて、NHK内部的にも、本作の劇伴には何かありそうだ。だから、当blogにも「劇伴に違和感」のコメントが多いのかも知れない…

本作初演出の見大輔氏でも、アバンから意味不明だし不愉快…

さて、お待たせしました。本編の感想。しっかし、アバンタイトルから意味不明だし不愉快なのは、今週が本作の演出は初担当の二見大輔氏でも何ら変わらないのだから、呆れてしまう。

な つ「雪次郎君を 役者にはできません」
咲太郎「なつ… どうして?」
な つ「どうしても!いいの? 本当に家族を裏切って。
    雪次郎君が言ったとおり 雪次郎君と私じゃ違うしょ。
    雪次郎君が 川村屋 辞めたら
    帯広の家族が どんなに悲しむか…」

え~と、土日の過労と昨夜の寝不足で、私だけが理解不能だとは思うのだが。この、なつ(広瀬すず)の言い分を素直に受け取ると、そして以前書いた通りに初見の立場で解釈すると…

「雪次郎は “家族” の “期待” を一身に受けて修行のために北海道から上京して来た」けど、「私(なつ)は、自分の湯実現のために自分の意思で北海道を捨てた」と拡大解釈出来る。

なつと雪次郎は、家族の立場から見たら、そんなに違う?

73回の内 1回も見逃した記憶はないが、「家業を継ぐ」と言う点で雪次郎(山田裕貴)となつは違うが、家族に応援されて自分のやりたい事のために上京し、夢途中で進路変更したら残して来た家族が悲しむ点では、ほぼ一緒だと思うのだが。

もしかして、制作陣は「なつは、雪次郎をまるで弟のように、いいや、大きな母性で包み込む優しさがありますよ」と言いたいしたら、完全に失敗と言わざるを得ない…

主題歌明けも、解せない台詞のやり取りは続く…

主題歌明けも、解せない台詞のやり取りは続くよ何処までも♪ って感じだ。

咲太郎「雪次郎が どう生きるかは
    家族でもなく 雪次郎が決めることだろ」
雪次郎「咲太郎さん…」
亜矢美「本当に よ~く考えなさいよ。
    せっかく ここまで修行してきたんだから
    それを無駄にして 後悔しないようにね」

まず、「東京編」になってから、なつの「受験失敗 → ナレーションによる努力説明 → 合格 → 周囲の称賛」を時間経過を多用して描いて来た弊害がこのやり取りに出ていると思う。例えばこのやり取りの前半では、咲太郎(岡田将生)が雪次郎の決断を支持したのと、妹・千遥の人生に対しての “のめり方” の不自然さ。

そして、亜矢美(山口智子)が言った「ここまで修行してきた」がどの程度なのかの不明瞭さ。一体、今回は何を描きたいのだろう?

ここまでして、過去の朝ドラ出演者の出番を作りたいか!?

と思ったら、珍しくシーン転換時に「川村屋」の看板カットが入るなと思ったら、久し振りに雪之助(安田顕)が登場。な~んだ、結局、安田顕さんと杉本平助「川村屋」の職長・杉本役の陰山泰さんと、 新宿のベーカリー兼カフェ「川村屋」のマダムこと光子役の比嘉愛未さんを月曜日から画面に出したいだけの「雪次郎の乱」だった訳か。

ハッキリ言うが、ここまで約7分、半分だ。まあ、なつが雪次郎をおでん屋「風車」に連れて行った不自然さも、山口智子さんを映したいだけなのだろうが。そこまでして、ヒロイン以外を描いて何の意味があると言うだろう?

なつは、パラパラと一度見ただけで「面白い」と言ったが…

さて、7分過ぎに “やっと” なつの仕事している姿が画面に映し出された。他の方のブログを読んだりすると、なつの仕事の部分の描写が楽しいとか良く出来ていると言う意見があるので、普通はそう見えて当然なのだろう。

しかし、私にはそう見えない。例えば、今回の下山(川島明)が手直ししたと言う前回での「牛坂丸と馬が下気を駆け下りるカットの数枚の動画」の場面だ。なつは、パラパラと一度見ただけで「面白い」と言い、視聴者向けに二度目はパラパラ漫画のように見せた。

なつと下山の動画の違いを"ドラマ"として分かり易くすべき!

一度見ただけで「面白い」と判断できたのは、直前に「新人アニメーター」とわざわざナレーションを入れているにも拘らず天才だから…と百歩譲ったとして、前回のなつの描いたものと下山の動画の違いが分かり難かった。そう、前回での坂場(中川大志)となつの稚拙な演出議論と同様に。

ここは、上手くアニメーションで違いを見せたら良かったと思う。そう言う積み重ねこそが、なつの仕事、なつの成長を描くことに繋がると思うから。

アニメ制作の専門用語を含めた単語の使い分けを明確して!

あと、出来れば「アニメーション」「漫画映画」「動画」「原画」「シーン」「カット」等の専門用語を含めた単語の使い分けをキッチリとして欲しい。これ意外と大切だと思う。

亜矢美がポロっと言った「他人が」に大きく引っ掛かった…

12分過ぎ、また大人の事情で「川村屋」と「風車」のシーンが登場。そして「風車」での、雪次郎が「川村屋」を止辞めるには、父の許可が必要だと言うことを、おバカ兄妹が言い合いするシーンでのやり取りが

な つ「私は 雪次郎君にも 雪次郎君の家族にも
    幸せになってもらいたいから 心配してんの!」
咲太郎「人の幸せなんて 他人に決められるもんか!
な つ「だったら お兄ちゃんにだって決められないでしょ!」
咲太郎「まあ 確かにそうだな…」
亜矢美「他人が これ以上 余計なことをしない方がいいってことかもね」

ここでの亜矢美が言った「他人が」に大きく引っ掛かってしまった。これまで私は、超好意的な脳内補完によって、なつと柴田家は “ほぼ家族”、いや “家族” 同然だと思って来た。と同時に柴田家と和菓子屋「雪月」を営む小畑家も “家族” のようだと思って来た。それは柴田家と天陽(吉沢亮)や陽平(犬飼貴丈)がいる山田家も。

それを、上記に挙げて “家族” とはほぼ無関係な亜矢美の台詞を使って、なつと雪次郎は “他人” とし、その亜矢美の言葉に、瞬間湯沸かし器のなつが強く反論しなかったのには、矛盾があり過ぎる。だから私は、本作のこう言う部分を、支離滅裂、連ドラの不連続性が半端ないと言うのだ。

あとがき

加速度的に、「応援、共感出来ないヒロイン化」が進んでいますね。これが一番の困りごと。ここが改善されないと、駄作なんて言っていられない状態になり兼ねないと思います。

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【これまでの感想】

第1週『なつよ、ここが十勝だ』
1 2 3 4 5 6
第2週『なつよ、夢の扉を開け』
7 8 9 10 11 12
第3週『なつよ、これが青春だ』
13 14 15 16 17 18
第4週『なつよ、女優になれ』
19 20 21 22 23 24
第5週『なつよ、お兄ちゃんはどこに?』
25 26 27 28 29 30
第6週『なつよ、雪原に愛を叫べ』
31 32 33 34 35 36
第7週『なつよ、今が決断のとき』
37 38 39 40 41 42
第8週『なつよ、東京には気をつけろ』
43 44 45 46 47 48
第9週『なつよ、夢をあきらめるな』
49 49 50 51 52 53 53 54
第10週『なつよ、絵に命を与えよ』
55 56 57 58 59 60
第11週『なつよ、アニメーターは君だ』
61 62 63 64 65 66
第12週『なつよ、千遥のためにつくれ』
67 68 69 70 71 72
第13週『なつよ、“雪月”が大ピンチ』

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