ゲゲゲの女房:再放送 (第5,6回) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』(公式)
第1週『ふるさとは安来』の『第5,6回』の感想。
※ 私は本作を初見なので、ネタバレ等のコメントは無視します。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
【第5回】
源兵衛(大杉漣)はユキエ(足立梨花)に見合いをさせるために、ユキエの勤める学校に乗り込み、無理やり教員の職を辞めさせる。ユキエは自由を奪おうとする父のことが許せず、家出を決行。布美枝(佐藤未来)はその手助けをするハメになり、飯田家には重苦しい空気が漂う。布美枝はユキエのお見合い相手の青年・横山(石田法嗣)と会い、ユキエとの縁談をなかったことにしてほしいと懇願する。
【第6回】
布美枝(佐藤未来)の母ミヤコ(古手川祐子)が、飼っていたハチに刺され、意識を失って倒れる。医者を呼びに町へと走った布美枝は道の途中で横山(石田法嗣)と出会い、彼の助けでミヤコは一命をとりとめる。家出していたユキエ(足立梨花)が戻り、縁談を取り下げた横山のことをなじる。横山が自分のせいで誤解されていることに耐えきれなくなった布美枝は、実は自分が見合い話をなしにするよう横山に頼んだのだと告白する。
---上記のあらすじは[NHK番組表]より引用---
【第5回】
父と姉の間に挟まれて "静かに悩む姿" でヒロインを際立たせた
「引っ込み思案で消極的」と言う珍しいタイプの朝ドラのヒロインを、姉の見合い話に絡めて、キャラの強い父・源兵衛(大杉漣)と姉・ユキエ(足立梨花)の間に挟まれて “静かに悩む姿” で、ヒロインらしく際立たせた…そんな感じだろうか。
静かに悩む布美枝に好感が持てるし、可愛らしく見える
きちんと「引っ込み思案で消極的」な設定が活かされているし、布美枝(佐藤未来)自身の “静かに悩む姿” に好感が持てるし、可愛らしくも見える。ナレーションの説明も多過ぎず少な過ぎず、台詞も説明臭さは感じないし、自然な会話劇になっている。
騒動の連続でゴチャゴチャさせず、丁寧に家族を描くのは良い
そして何より、騒動の連続で物語をごちゃまぜにさせずに、丁寧に家族を描こうとしているのが良い。どうやら、第1回と第2回が良く出来過ぎただけで、前回の感想で書いた通りに、第1週の金曜日と土曜日で本作らしい “カタチ” が出来れば、結構良いかも…
【第6回】
ドラマの面白味としては、土曜日に騒動を盛り込んだのは正解
さて、騒動の連続で物語をごちゃまぜせずに…と書いた途端、アバンタイトルで騒動だ。しかし、冷静に考えれば、これまでの5回分は “ほぼ設定紹介” だけだったから、ドラマの面白味としては、この辺りで騒動を盛り込んで貰った方がありがたい。
前回で父と姉の板挟みに苦しんだ布美枝が、今度は姉の代わりに “一生懸命” に走って医者を呼びに行って、家族の一員としての役割を果たした…と言う第6回。
「引っ込み思案で消極的」に「土壇場で力を発揮」が加われば…
これ、ユキエのお見合い相手の青年・横山(石田法嗣)が言っていた「この子が 一生懸命に走ってきたけん 間に合ったんですわ。遠いとこ 一人で よう走ったな」や、終盤での姉の嫁入りの朝の源兵衛の台詞「いざという時に がいな力が出るようになったな」が…
「引っ込み思案で消極的」と言う布美枝の特徴に加えて、今後「土壇場で力を発揮する」と言うキャラ設定に繋がって行くと、布美枝のヒロインとしての人間性が深まって良いと思う。とにかく、日常では描けないヒロインの特徴を、“非日常である騒動” でサラリと描いたのは良かった。
あとがき
第1回と第2回で描いた幽霊話での「見えんけど おる…」と、ラストの登志(野際陽子)の「目には見えんけど 布美枝には ちゃんとある」が見事に繋がりましたね。期待通り、金曜日と土曜日で本作らしい “カタチ” を作りましたね。
あれこれやり過ぎず、少々淡々過ぎるけど、丁寧に家族を描く朝ドラと言う “カタチ” が。あと、もう1週、子役時代を観たかったです。いよいよ、次回から布美枝役が交代ですね。予告編の演技を見た時点で、冷静に感想書けるか不安です…
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