なつぞら (第69回・2019/6/19) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』(公式サイト)
第12週『なつよ、千遥のためにつくれ』の
『第69回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
アニメーション映画のキャラクター検討会が行われ、常盤御前のキャラクターを巡りなつ(広瀬すず)と麻子(貫地谷しほり)の意見がぶつかる。そこで仲(井浦新)と井戸原(小手伸也)は、ある提案を行う。午後になり、仲から呼び出されたなつと麻子は、1枚のキャラクターの絵を見せられる。その絵を見たなつは、自らの足りない部分を感じ、麻子に謝る。一方麻子は、謝るよりも仕事で責任を取るしかないとなつに伝え…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
アバンでの咲太郎の言ってることが支離滅裂過ぎる!
前回と全く同じことの繰り返し。アバンタイトルで使用するシーン選びのセンスの無さ” に、また速攻呆れてしまった。どうして、この咲太郎(岡田将生)の台詞を使ったのだろう? 咲太郎が言う事は、ほぼ全て支離滅裂なのに…
咲太郎「千遥のために描くんだよ。
お前 言ったよな?
漫画映画は 子どもの夢なんだって。
その夢を千遥に見せてやれよ」
これ、どう解釈したら良いの? 字面をそのまま受け取ると、こうなる。「漫画映画=子どもの夢」なんだそうだが、そもそも「漫画映画を鑑賞すること=多くの子どもがしたいこと」なら分かるが、「漫画映画を制作すること=多くの子どもがしたいこと」であるのがおかしい。
百歩譲っても、「漫画映画を制作すること=なつのしたいこと」だ。だとすると、「その夢を千遥に見せてやれよ」の意味が、また分からなくなってしまう。
「姉の名前をスクリーンで見つけるかも知れない」位が妥当では?
二百歩譲って、「姉のなつが頑張って夢を叶えるために漫画映画を制作している姿を千遥に見せてやろう」とか「姉のなつが頑張って作った漫画映画のクレジットを見て、千遥がなつの名前をスクリーンで見つけるかも知れないし…」なら、何となく合理性を感じる。まあ、やはり強引か…
16,7歳の千遥に"子どもの夢"を見せて、どうしようって訳?
でも、何百歩譲っても「千遥のために描け」と言う命令がおかしいのだ。確かに「子どものような心を持った大人」と言った表現はある。しかし、現在(昭和32年)の劇中のなつ(広瀬すず)は二十歳。だとすると、妹の千春は、16~17歳位ってことになる。
10歳の時に家出をする程の自立心(生活力)のある少女は、もう17~18歳になっているのだ。その千遥に “子どもの夢” を見せて、何を千遥に感じさせたいのかが、全く分からない。まさか、脚本家は千遥が成長しているのを忘れているのか…と疑いたくもなる。その上で『なつよ、千遥のためにつくれ』だから、全く理解出来ない…
なぜ、なつに「判決に異議なし」のように偉そうに言わせたの?
まだまだ、アバンへの不満はある。「キャラクター検討会」になつが遅刻して来た。何のお咎めもないのは社風としておく。牛若丸は仲(井浦新)の描いたキャラで決まったと井戸原(小手伸也)が言った直後、その絵を見たなつがこう言った…
なつ「はい…。いいと思います!」
なぜこの場面で、なつに、まるで「判決に異議なし」のように偉そうに言わせたのだろう? せめて「流石、仲先輩、素晴らしいです」くらいにしておけば不快でないのに…。あとから「みんな うまい…」と言わせても、第一印象、それも不快感の方が強烈に印象付いてしまうのだ。
なつも咲太郎も脚本家も、まだ千遥が5歳だと思っての?
さて、5分頃「キャラクター検討会」の中で常盤御前のキャラクターを巡って、なつと麻子(貫地谷しほり)の意見がぶつかる場面がある、
なつ「漫画映画は 子どもが見るものです。
子どもが 夢を見るように 見るものだと思うんです」
これね、劇中では、なつの発言に一同が「う~ん、言ってる内容は一理あるなぁ」的な、お約束の「なつアゲ」のシーンとして作られている。きっと、脚本家も満足しているに違いない。しかし、よ~く考えて欲しい。
前回で、行方不明の千遥が気になって絵が描けないと悩んでいたなつが、遅刻してまで描く気になったのは、前述で取り上げた咲太郎の「千遥のために描くんだよ。その夢を千遥に見せてやれよ」なのだ。これ、脚本家だけでなく、なつも咲太郎も、未だに千遥が自分たちが離れ離れになった頃の5歳だと思っているとしか思えないのだが。
ファッション・チェッカーの下山のTシャツの前後が逆なのが気になって…
で、7分頃には、また「なつアゲ」要員の下山(川島明)のファッション・チェック・コーナー。なのに、私が気になったのは、私が見た限りでは、下山がTシャツを前後逆に来ていたようにしか見えなかったこと。
Tシャツの袖山(袖付けの山型になった縫い目)が前に来ていたから。東洋動画のファッション・チェッカーの下山だから、敢えて逆に着て “お洒落” に見せる設定の可能性が無いとも言えないが、首回りが苦しそうで、千遥と下山の身の上話がちっとも頭に入らなかった…
あとがき
まさか、下山が語っていた「今 その子は 先輩の知り合いの旅館で 元気に働いているよ」が千遥ではないと思いますが…
ずっと探していなかったのに、捜し始めたら “なつのパシリ” の信哉(工藤阿須加)がサクッと親戚の家を見つけて、今度はファッション番長の身の上話できっかけを掴んじゃうのは、流石に無しですよ。それでなくても、有り得ないことの連続なのですから…
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【これまでの感想】
第1週『なつよ、ここが十勝だ』
1 2 3 4 5 6
第2週『なつよ、夢の扉を開け』
7 8 9 10 11 12
第3週『なつよ、これが青春だ』
13 14 15 16 17 18
第4週『なつよ、女優になれ』
19 20 21 22 23 24
第5週『なつよ、お兄ちゃんはどこに?』
25 26 27 28 29 30
第6週『なつよ、雪原に愛を叫べ』
31 32 33 34 35 36
第7週『なつよ、今が決断のとき』
37 38 39 40 41 42
第8週『なつよ、東京には気をつけろ』
43 44 45 46 47 48
第9週『なつよ、夢をあきらめるな』
49 49 50 51 52 53 53 54
第10週『なつよ、絵に命を与えよ』
55 56 57 58 59 60
第11週『なつよ、アニメーターは君だ』
61 62 63 64 65 66
第12週『なつよ、千遥のためにつくれ』
67 68
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