なつぞら (第59回・2019/6/7) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』(公式サイト)
第10週『なつよ、絵に命を与えよ』の
『第59回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
仲(井浦新)からアニメーターになるための試験を受けないかと言われたなつ(広瀬すず)。以来、ひと月後に迫った試験のため、寝る間も惜しんで絵を描き続ける。それに伴い、セル画に色を塗る仕事も上達し始める。ある日の昼休み、中庭で人々の似顔絵を描いているところに、陽平(犬飼貴丈)が駆け寄ってくる。なつに告げたのは、十勝で農業をしながら絵を描き続ける幼なじみ天陽(吉沢亮)に関する知らせだった…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
口にケチャップを付け、かまってちゃんのように映ったなつ…
残り4か月もあるのに、前回のアバンタイトルでは、意外と自信満々で書いた自分の絵のことを「下手な絵」と言って、私に卑しい人間に見えてしまったなつ(広瀬すず)。そして、今回のアバンでは、冒頭から口にケチャップを付けて、かまってちゃんのように映ったなつ。
そろそろ "本当の同性の親友やライバル" を登場させるべき!
昨日の感想や拍手返信にも書いた通り、『わろてんか』の「てんとリリコやトキ」、『半分、青い。』の「鈴愛と菜生やユーコ」、『まんぷく』の「福子と友人の敏子とハナ」の関係は “友だちやライバル” の振りをしていた “応援団” みたいで物足りなかった。
でも、この『なつぞら』は、なつ自身以外は、“ほぼ全員が応援団” で、それも数名を除いて、ちやほやしてくれる応援団が “ほぼ全員男性” と言う状況。一般的に、異性より同性に人気のある人の方が “いい人” と言いように、なつにも、そろそろ “本当の同性の親友やライバル” を登場させるべきでは無いだろうか。
それこそ、読者の tak さんが仰るように、『カーネーション』の「糸子と奈津」や『あまちゃん』の「アキとユイ」や『あさが来た』の「あさとはつ」みたいな “ヒロインと同じ位の魅力を放つ対立キャラ” があった方が、朝ドラとしてだけでなく、単純に人間ドラマとして深みも面白味も出て来ると思うのだが…
ほぼ全編が『なつよ、絵に命を与えよ』と無関係なエピソード!?
主題歌明けは、アバンのケチャップに色合わせしたのか、もはや、テレ朝深夜放送の『マツコ&有吉 かりそめ天国』の飯尾和樹(ずん)さん担当のコーナー『No.1キャバ嬢の顔をガンガン見て飯尾No.1を決めたい!』で断然新宿の若手No.1になりそうな全身真っ赤な衣装でご帰還の当作のヒロイン。
そして、なつを出迎えるは、アバンでの仲(井浦新)に続いて本日のイケメン第2号の雪次郎(山田裕貴)。そして間髪を入れずにイケメン第3号の咲太郎(岡田将生)も合流。で、肝心の内容は、今週のサブタイトル『なつよ、絵に命を与えよ』と全く無関係なエピソードで、あれよあれよと4分間も経過。
そしてやっと、「寝る間を惜しんで勉強」したなつが、僅か8カット 17秒間描かれて翌朝へ。
「正解」を描いた上で、なつの才能を魅せないと意味が無い…
なにか、物足りないのだ。それを楽しそうに徹夜したり彩色したりするなつを見て、ふと思い付いた。私には、映像や脚本や美術やディレクターの所謂 “師匠” に当たる先生や先輩がいた(いる)。そして、そのやり方や方法を見て学んで、自分の間違いを正したり自分らしさを出したりしてきたと思っている。
しかし、なつには “師匠” がいない。要は、「生まれ持っての才能」があるから、“師匠” や “お手本” は必要ないと言う判断なのだろう。だって、酪農に関しては “師匠” も “学校” も “先生” もいたのだから、ほぼ間違いない。
でも、先日も書いた通りに、せめて仲や下山克己(川島明)や陽平(犬飼貴丈)らに、「正解」を教えて貰った上で、なつの絵がそれらを上回っているように見せるのが映像では無いのだろうか。比較対象が無ければ、いくら麻子(貫地谷しほり)がべた褒めしても説得力が無いと思うが。
な~んて思っていたら、授賞式のシーンで本日のイケメン第3号の天陽が登場。
広瀬すずサンのファッションショー、イケメン俳優、歴代朝ドラOGで客寄せか?
その後の北海道・十勝の場面では、イケメン第4号と5号の天陽(吉沢亮)と正治(戸次重幸)が登場。それと同時に冒頭から、過去の朝ドラ出演者が何人も投入された。
こう言ってしまっては元も子もないかも知れないが、今回の2回ほどの夜なべの勉強で追試に受かるような展開では、結局、広瀬すずさんのアップの連続と色とりどりのファッションショーに、イケメン俳優と、朝ドラレジェンド女優で客寄せをしているように見えてしまっている。
視聴率は取れるかも知れないが、私は高視聴率な朝ドラを見たい訳ではない…
あとがき
もっと、なつへの周囲の特別扱い(ヒロインアゲ)を削るだけでも、だいぶヒロインの努力や魅力が見えて来るような気がするのですが…
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【これまでの感想】
第1週『なつよ、ここが十勝だ』
1 2 3 4 5 6
第2週『なつよ、夢の扉を開け』
7 8 9 10 11 12
第3週『なつよ、これが青春だ』
13 14 15 16 17 18
第4週『なつよ、女優になれ』
19 20 21 22 23 24
第5週『なつよ、お兄ちゃんはどこに?』
25 26 27 28 29 30
第6週『なつよ、雪原に愛を叫べ』
31 32 33 34 35 36
第7週『なつよ、今が決断のとき』
37 38 39 40 41 42
第8週『なつよ、東京には気をつけろ』
43 44 45 46 47 48
第9週『なつよ、夢をあきらめるな』
49 49 50 51 52 53 53 54
第10週『なつよ、絵に命を与えよ』
55 56 57 58
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