なつぞら (第56回・2019/6/4) 感想

連続テレビ小説「なつぞら」

NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』公式サイト
第10週『なつよ、絵に命を与えよ』の 『第56回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


東洋動画の仕上課に勤務するなつ(広瀬すず)は、仲(井浦新)に誘われ、作画課の部屋を訪ねる。そこでなつは、仲と井戸原(小手伸也)のふたりが、東洋動画を支えるアニメーターだと下山(川島明)から教えられた。そのとき、奥の方で男女の口論が聞こえてくる。原画のキャラクターを捉えきれていないと指摘する麻子(貫地谷しほり)に対し、納得できない様子の堀内(田村健太郎)。そんなふたりの様子になつは驚き…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

東洋動画は最初から全て"なつアゲで"味方"だからつまらない

『半分、青い。』中の漫画スタジオ「オフィス・ティンカーベル」も酷いとは思ったが、少なからずクリエイティブな仕事をすることの意味や、ライバルとの関係が当初から描かれていたが、本作に於ける東洋動画は、最初から全てが “なつアゲ” で “なつの味方” だ。

前回での作業机が隣りだった半年だけ先輩の森田桃代(伊原六花)を含めて、どうやら何が何でも「なつは、初対面で誰にでも好かれる好人物」にしたいらしい。まあ、不連続ばかりの本作だが、幼少期に剛男(藤木直人)に十勝に連れて来れたのも、泰樹(草刈正雄)に溺愛されたのも同じだから、そう思うしかないようだ。

いくら、私にとって「なつは、2か月間毎朝観続けても共感出来る人物でない」としてもだ。

出勤1日目は、数枚の塗り絵とお喋りしただけ!?

主題明け。前述の「ティンカーベル」では描かれていたクリエイティブな仕事をする意味を担当するのが、どうやら原画セカンド担当の大沢麻子(貫地谷しほり)らしいが、当然の如く目を見開くだけで “なつ” は蚊帳の外。しかし、前回はそれ程気にならなかったが、今回はなつのヘアバンド? 含めてデート服みたいな衣装が目に付いてしょうがない。

どアップと派手な服装ばかり気になって…と思ったら、何と夢を抱いて挑んだ、アニメの世界の第1日目の内容は、お隣の席の桃代と無駄話をしながら「きいちのぬりえ」より簡単そうなパンダの塗り絵を10枚程度描いただけ。あとは「味方」とお喋りしただけ。

昭和の時代なら先生に「廊下に立ってろ!」と言われる程度しかやってない。おいおい、流石に「苦労」くらいは盛り込めよと言いたい。

「大変だったけど、絵を描く仕事は楽しかったです」でしょ?

そして、塗り絵とおしゃべりをしただけのなつが、おでん屋「風車」に帰って来て、今日一日の感想を亜矢美(山口智子)に話す、この台詞↓で昨日の仕事の疲れが吹っ飛んだ。

なつ「うん 疲れたけど なかなか楽しかったです」

おいおい。「なかなか」ってどう言う意味? 10枚くらい塗り絵を描いて、お喋りしただけなのに、まず「疲れた」のも適切でないし、「楽しかった」と言うのは余りにも仕事としての意識が低すぎるし、「なかなか」に至っては、ほぼ東洋動画のやっていることそのものを上から見下しているように聞こえた。

ここは、百歩譲って「大変だったけど、絵を描く仕事は楽しかったです」じゃないの!?

亜矢美の "下宿サービス" が半端ない!

そして、少ない月給(5,000円)から “1,500円も” 家賃として貰っているからだろうか、亜矢美の下宿サービスが半端ない。なつが帰って来ると、夕飯は準備完了済みで、疲れを取るために銭湯に行ってらっしゃいと促す始末。

で、言われた通りにコロッケと焼き鮭定食を食べて銭湯に行って、ちょこっと作画の手習いをやったら、爆睡しちゃっていた。

『カーネーション』で「努力」を描いた田中健二氏を早く起用して!

まあ、広瀬すずさんが絵を描くシーンを作るのも、それで尺を持たせるのも演出的に困難なのは理解するが、それでも爆睡して突っ伏しているちゃぶ台や畳の上に、もう少し絵を散らばらせる位はやったら良かった。

こう言う「努力」の描き方は『カーネーション』が秀逸だった。こう言う時こそ、『カーネーション』も担当し、本作の演出家にも名を連ねている田中健二氏の担当にすれば良かったのに…(因みに、田中健二氏は、まだ本作については担当予定)

昨夜の "接待" に感謝せず、衣装選びに気合いを入れるから…

そこへ、咲太郎(岡田将生)が帰って来て、恐るべし下宿サービスとして、咲太郎と亜矢美がなつを寝間着に着替えさせ、布団を敷いて寝かせちゃった。そして、翌朝のシーンでは、昨夜の “接待” に感謝を述べるでもなく、出勤用の衣装選びに気合いの入るなつになっちゃう。こう言う横柄な態度の積み重ねが、なつへの好感度が下がる原因なのに…

マジで「十勝編」は「なつの楽しい酪農体験民泊ツアー」だったか…

そして、意気揚々と出勤したと思ったら、早速塗り絵をやりながら桃代とお喋り。しかし、今回のお喋りの内容は、ちょっと面白かった。日本橋生まれで北海道育ちだと桃代に話したなつに…

桃代「へえ… 苦労したんだ」
なつ「それが 全然 苦労はしなくて… 北海道が快適すぎました」

流石、「嘘をつかないなつ」だ。あんな無邪気な表情で「苦労はしなくて」と言ってのけたのだから、余程のリゾートライフを楽しんだってことだ。そして、私たちが見て来た「北海道・十勝編」が、ただの「なつの楽しい酪農体験民泊ツアー」を見ただけだったことが証明された。あ~あ…

桃代が「なつの出勤2日目」で、ここまでハッキリ言ってしまうと…

その上、「モモッチ」こと桃代が、とんでもないことを言い出した。

桃代「実際 みんな 遊びに来てるようなところがあるからね」

まあ、この台詞の直前の「金持ちのお嬢様」のくだりを含めて、昭和30年代と言う “時代” を表現しているようには見える。しかし、桃代が「なつの出勤2日目」で、ここまでハッキリ言ってしまうと、東洋動画ではお喋りしてても、パンダの塗り絵を数枚描けば良いように見えてしまう。

努力を描かずして "なつの技術がスゴイ" と言いたいのなら…

ここまでゴリ押しして、一応一度は試験に落ちて、努力したって結果ってことで二次試験で合格した “なつの技術” がスゴイと言いたいのか? お喋りが本業(よく、小学校の担任の先生に、私はそう叱られた)でも “なつの技術” がスゴイと言いたいのか? 十勝時代を含めて何枚の絵を描いた描写があっただろう?

努力を描かずして “なつの技術” がスゴイと言いたいのなら、試験に一発で受かる “なつの才能” を描いて貰わないと釣り合いが取れないのだが…。それと、小さいことだが、このシーンで「そなんですか…」、ラストでは「何だべ」と十勝弁が一瞬だけ登場するが、ほぼ全編が東京弁なのに、ここだけ十勝弁は違和感があるし、あざとさも感じてしまった。

セカンドの山下が明日にはコーヒーとケーキでなつを接待しそう(失笑)

そして残りの5分間は描くことが無いのか、『白蛇姫』のストーリー解説と、またまた作画室に入り浸ってるなつのシーン。そして、忙しいはずの作画セカンドの下山(川島明)が、これまた手厚くなつの接待。明日には、コーヒーとケーキでも用意して待ってる勢いなのが笑える(もちろん、失笑だが)

あとがき

どうせ「なつの努力」は描くつもりが無いようだから、いっそのこと、“なつの技術” がスゴ過ぎて、一気に作画セカンドに抜擢されて、「なつ VS 麻子」のクリエーター対決と、「広瀬すず VS 貫地谷しほり」の新旧朝ドラヒロイン対決でも見せてくれた方が面白いかも…

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【これまでの感想】

第1週『なつよ、ここが十勝だ』
1 2 3 4 5 6
第2週『なつよ、夢の扉を開け』
7 8 9 10 11 12
第3週『なつよ、これが青春だ』
13 14 15 16 17 18
第4週『なつよ、女優になれ』
19 20 21 22 23 24
第5週『なつよ、お兄ちゃんはどこに?』
25 26 27 28 29 30
第6週『なつよ、雪原に愛を叫べ』
31 32 33 34 35 36
第7週『なつよ、今が決断のとき』
37 38 39 40 41 42
第8週『なつよ、東京には気をつけろ』
43 44 45 46 47 48
第9週『なつよ、夢をあきらめるな』
49 49 50 51 52 53 53 54
第10週『なつよ、絵に命を与えよ』
55

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内容仲(井浦新)のいる作画室を訪ねるなつ(広瀬すず)下山(川島明)から、仲と井戸原(小出伸也)の2人だけが、アニメーターだと説明される。そんななか、大沢麻子(貫地谷しほり)の声が。。。。敬称略ほんと、いいかげん、こんなびょうしゃ、やめたほうがいいです。。。。本心から思うよ。こんな主人公を見せないで欲しい。。。と。

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