なつぞら (第51回・2019/5/29) 感想

連続テレビ小説「なつぞら」

NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』公式サイト
第9週『なつよ、夢をあきらめるな』の 『第51回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


なつ(広瀬すず)が東洋動画の試験に落ちた。納得いかない咲太郎(岡田将生)は、仲(井浦新)に直接その理由を聞きに行く。すると仲は、試験の採点をしたのは自分だが、落ちるとは思っていなかったと口にする。そのとき、咲太郎の脳裏に、以前東洋動画の大杉社長(角野卓造)に妹を頼むと直談判したことが思い浮かんだ。後日、なつがなぜ落ちたのか探っていた仲が、なつを訪ねて川村屋に現れ、真相を語り出し…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

まるで "瞬間湯沸かし器" のような咲太郎が大変気になる

ここ最近の「東京・新宿編」で大変気になっているのが、まるで “瞬間湯沸かし器” のような咲太郎(岡田将生)の存在と描き方。今回のアバンでも、あますところなく、1分間にも満たない中で何度も、すぐカッとなって怒声と威圧感で相手を攻撃した。確かに、妹のことが心配だから…との好意的な解釈も出来なくないが…

咲太郎が人といる時と一人の時の "両方" を丁寧に描くべき

でも、主題歌明けの「喫茶リボン」の店内でも、道端でぶつかった通りすがりの人にも “威嚇” した。まあ、すぐにカットするタイプであり、その直後に寝返るタイプと言う気性の激しい設定に仕立てているのだろう。

しかし、自分の思い通りにならなければ、また、ただ機嫌が悪いだけで、すぐにカッとなるなら、なつ(広瀬すず)が東洋動画の試験に落ちた時に、「川村屋」の光子(比嘉愛未)に「働かせすぎたからだ!」とか、一緒に働いている雪次郎(山田裕貴)に「もっと気を遣え!」と言っても良さそうなのに、なぜか怒りの先は赤の他人ばかり。

それも、これから妹が世話になるであろう相手ばかり。やはり、今回にあった働くなつを店の外からガラス越しに見て納得する姿のような、咲太郎が人と接している時と、そうでない時の両方を丁寧に描かないから、咲太郎の “瞬間湯沸かし器” の一面だけが強調されてしまう。

まあ、この事を言い出せば、前回での合否通知を受け取った際のなつと柴田家の面々の描写も中途半端だった訳だが…

「川村屋」での、なつと信哉のやり取りも中途半端だった

さて、今回の中盤で描かれた「川村屋」でのなつと信哉(工藤阿須加)のやり取りも中途半端だったと思う。そう思わせたのが、次のなつの台詞だ。

信哉「それで 夢は諦めるの?」
なつ「それが… 諦めたくないの。バカだけで なんとかして
   アニメーターになれる ほかの道を探してみようと思ってる」

ここは「諦めたくない!」と断定すべきだし、「ほかの道を絶対に探す!」か「東洋動画に受かるまで何度でも挑戦する!」では無いのか? 前回の感想で、なつが最初から “受かる気満々” に描くべきだったと書い通り、ここ数週間のなつの設定がブレまくっているから、そう思うのだ。

「抱え込むなつ」「頼るなつ」で十勝時代のなつと重ねたら…

「こなつ」時代は別にして、演劇の頃までのなつは “受動的” で “流されキャラ” で、上京前のなつは “能動的” で、上京後の先週のなつはウザい程の “自己チュウ” だったのに、今週のなつは再び “受動的” であり “非積極的” になっている。

揺れ動く乙女心とでも言いたいのか知らないが、やはり脚本家は「なつ=受動的」にしたいのが、前回と今回で良く分かった。

だったら、前回と今回では、「不合格で落ち込んだなつ」をしっかりと印象付ける必要があったし、次をどうするかに「悩むなつ」として、一晩泣き続けても良いし、誰かに相談するでも良いし、そう言う「抱え込むなつ」と、それに反する「頼るなつ」を描くべきだったと思う。そうすれば、十勝時代のなつと再び重なって来ただろうし。

なつの「大切な再出発」の回だから、なつと仲だけで良かった

10分過ぎに、なつが不合格になった本当の理由を仲(井浦新)と陽平(犬飼貴丈)が、なつに話に来た。その原因が咲太郎と分かった時のなつの反応も中途半端だった。「そうだったんだ…」と落ち込む訳でも無ければ、「兄がそんなことをするはずありません!」と反論する訳でも無く、ただ無言で俯いた。

だから、いつまで経っても、なつがどんな人間なのか見えて来ないのだ。だって、今回は一度は不合格になった主人公の「大切な再出発」の回のはず。だったら、悔しがって泣いて相談して、運良く仲と陽平が再試験の話を持って来たのを喜ぶ笑顔で「つづく」が良かったと思う。咲太郎の逮捕は、今回のラストとしては蛇足と言わざるを得ない。

あとがき

今回も咲太郎と信哉(工藤阿須加)と亜矢美(山口智子)に出番を作りましたね。今回は、なつと仲だけ良かったように思います。それで、なつの「アニメーターになりたい」と言う夢への思いの強さを描くべきだったと。どんどん、期待する方向と真逆に進みますね。

そして、今週はBSで再放送中の『おしん』を観ています。ちょうど『なつぞら』と同じ話数なんですね。仕上がりの雲泥の際に驚かされました。この2作品を連続放映するNHKの意図って何なんでしょう…

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【これまでの感想】

第1週『なつよ、ここが十勝だ』
1 2 3 4 5 6
第2週『なつよ、夢の扉を開け』
7 8 9 10 11 12
第3週『なつよ、これが青春だ』
13 14 15 16 17 18
第4週『なつよ、女優になれ』
19 20 21 22 23 24
第5週『なつよ、お兄ちゃんはどこに?』
25 26 27 28 29 30
第6週『なつよ、雪原に愛を叫べ』
31 32 33 34 35 36
第7週『なつよ、今が決断のとき』
37 38 39 40 41 42
第8週『なつよ、東京には気をつけろ』
43 44 45 46 47 48
第9週『なつよ、夢をあきらめるな』
49 49

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【なつぞら】第51回(第9週水曜日) 感想

…仲は、試験の採点をしたのは自分だが、落ちるとは思っていなかったと口にする。そのとき、咲太郎の脳裏に、以前東洋動画の大杉社長(角野卓造)に妹を…

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