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パーフェクトワールド (第6話・2019/5/28) 感想

パーフェクトワールド

関西テレビ制作・フジテレビ系・『パーフェクトワールド』公式
第6話『新章突入…決意』の感想。
なお、原作の漫画、有賀リエ「パーフェクトワールド」(講談社『Kiss』に連載中)単行本既刊9巻(ドラマ放送開始時)は既読で、同原作の2018年公開の岩田剛典と杉咲花のダブル主演の実写版映画『パーフェクトワールド 君といる奇跡』鑑賞済み



洋貴(瀬戸康史)、しおり(岡崎紗絵)と共に長野・松本へ帰ったつぐみ(山本美月)は、洋貴らと両親の元久(松重豊)、咲子(堀内敬子)を前に、樹(松坂桃李)と別れたことを報告。傷心のつぐみは、退職して松本に戻ることを決意する。そんなつぐみに、洋貴が自らの思いをぶつける一方、つぐみを忘れようと必死の樹は、彼女が松本に帰ると聞き、バスに乗る彼女の元へ向かうが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:有賀リエ「パーフェクトワールド」(講談社)
脚本:中谷まゆみ(過去作/ラスト・シンデレラ、地味にスゴイ!校閲ガール、隣の家族は青く見える)
演出:三宅喜重(過去作/銭の戦争、嘘の戦争、FINAL CUT) 第1,2,4,6
   白木啓一郎(過去作/CRISIS 公安機動捜査隊特捜班) 第3,5
音楽:菅野祐悟(過去作/アイムホーム、リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~)
主題歌:菅田将暉 「まちがいさがし」(エピックレコードジャパン)

序盤で山本美月さんの出番が少なかったせいか…

今回は、序盤で山本美月さんの出番が少なかったせいか、他の俳優陣の安定した演技ばかりで、とても内容に入り込めた『パーフェクトワールド』の第6話。思えば、本作の劇場版を観た時も「鮎川樹役が演技の出切る俳優だったら…」と悔やんだのと同じ気持ちだ。

樹と洋貴の感情の変化が、良く描かれていた

で、物語では最初に恋敗れて故郷に帰る定番の展開となったつぐみ(山本美月)がいなくなり、自身の足の障がいに対しての「否認と孤立」から「怒り」へ移行した樹(松坂桃李)と洋貴(瀬戸康史)の対峙が描かれた。二人の演技の素晴らしさもあって、樹の苦悩と洋貴の優越感とも言うべき二人の男の本音が描かれた。

特に樹については、当blogで度々取り上げている、1960~80年代に活躍したアメリカの精神科医「エリザベス キューブラー・ロス」の著書『死ぬ瞬間―死とその過程について』に書かれている「人間が人の死をどう受け止めていくのか」をに書かれている心の変化を引用して考えてみると…



人は非日常的なことが目の前で起こった時に、人間は「否認と孤立」「怒り」「取り引き」「抑うつ」「受容」と言う段階を経て昇華すると言う考え方を引用して考えれば、事故から一度この過程を経て「受容」まで辿り着いた樹が、つぐみとの別れで再び「否認と孤独」、そして「怒り」の段階へ突き落された。

一方の洋貴もある意味、突然の樹の登場で「孤立と怒り」に至っていたが、つぐみが帰郷することで一気に樹との立場の「取り引き」を完了して(バスターミナルで宣言した)、自身のつぐみへの気持ちを素直に表現できるようになった。

この点は、中々人間描写が良く出来ていた。こう言うのを毎回幾つか放り込んでくれると、『すべての人に「幸せとは何か」を問いかけていくラブストーリー』としての深みが増すと思う。

【書評】「死ぬ瞬間―死とその過程について」エリザベス キューブラー・ロス (著)

視聴者をイラつかせ、視聴者を煽った点では大成功か!?

そして、ヘルパーの葵(中村ゆり)の本心を聞いたり、樹の母・文乃(麻生祐未)の再婚話を聞いたりして、樹の心は中盤にかけて「抑うつ」から一気に「受容」へと変化する。一方で、つぐみと洋貴の関係も急接近。この辺の「展開の速さ」や「描写の粗さ」、そして、つぐみと洋貴の「心変わりの素早さ」については否定的な視聴者が多いかも知れない。

しかし、芯が無くブレまくりなのが “つぐみらしさ” であり、誰からもいい人に見られる好青年が “洋貴らしさ” として描いて来た張本人が本作だ。それも、かなり原作を無視して。でも、視聴者をイライラさせ、つぐみと樹の恋バナを早く見たいと思う視聴者の気持ちを煽った点では大成功な気がする。

あざといのは確かだが、そのあざといのを見たい視聴者が、本作の6%前後の視聴率を支えている…

圭吾と楓の夫婦の物語だけで、十分にドラマとして成立した

しかし、本作が本当のドラマらしく動き出したのが、樹の元カノ・美姫(水沢エレナ)の知り合いのシェフ・高木圭吾(山中崇)が登場した35分から。そして、進行性の病気の圭吾の妻・楓(紺野まひる)も登場。大人な夫婦の本当の “夫婦愛” を描き始めた。

残念ながら、山中崇さんと紺野まひるさんの演技力の高さのお陰もあって、樹とつぐみの恋愛がくっついたり離れたり、じゃれ合ったり嫉妬したりの “中学生レベル” に描かれ続けているのが、余計に強調されてしまった。

その上、一番困ったのは、圭吾と楓の夫婦の物語だけで、『障がいがあってもなくても、また年齢や性別に関係なく、すべての人に「幸せとは何か」を問いかけていくラブストーリー』が十分に成立してしまったことだ。いや、ここまで秀逸に人生を悩み活きる夫婦を描かれてしまうと、圭吾と楓の今後の方が断然観たくなった。これで良かったのだろうか?

あとがき

予告編を見て、がっかりしてしまった。今度は樹とヘルパーか…って。障がい者をめぐって、目先の面白さだけを狙って、くっついたり離れたり、じゃれ合ったり嫉妬したりの “中学生レベル” の恋バナを描くのは、障がい者を扱うドラマとして稚拙だし、偏見に繋がると思います。どうして、あの原作がこんなドラマになってしまうのでしょう?

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