テレビ朝日開局60周年記念 5夜連続ドラマスペシャル「白い巨塔(第五夜)」 (2019/5/26) 感想

テレビ朝日開局60周年記念 5夜連続ドラマスペシャル「白い巨塔」感想

テレビ朝日系・テレビ朝日開局60周年記念 5夜連続ドラマスペシャル『白い巨塔』公式サイト
『山崎豊子・不朽の名作『白い巨塔』が令和初の大型ドラマとして5夜連続で新たに誕生!主人公・財前五郎(岡田准一)をはじめ、大作にふさわしい豪華キャストが一堂に集結!』第五夜『財前五郎最期の闘い“これが死か!?”母へ妻へ大切な君へ…感動の完結編』の感想。
なお、原作の小説、山崎豊子『白い巨塔』(新潮文庫刊)は既読で、その他の映像化作品も鑑賞済み。


衝撃の最終回!山崎豊子・不朽の名作『白い巨塔』がついに完結…! 熾烈な医療裁判に一度は勝訴した財前五郎(岡田准一)だが、真実を追い求める原告側代理人・関口徹(斎藤工)は、財前のために虚偽の証言を続ける柳原雅博(満島真之介)らへの説得を続けていた。そんな折、その後の運命を左右する異変が財前の体を襲う…。 “白い巨塔"に翻弄され、栄華と転落を極めた一人の男の壮絶な生き様と、感動のフィナーレを見逃すな!
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:山崎豊子『白い巨塔』(新潮文庫刊)
脚本:羽原大介(過去作/黒革の手帖2017、昭和元禄落語心中)
   本村拓哉(過去作/民王スペシャル~新たなる陰謀~(脚本協力))
   小円真(過去作/?)
演出:鶴橋康夫(過去作/映画「後妻業の女」「のみとり侍」) 第1,2,5
   常廣丈太(過去作/緊急取調室シリーズ、BORDERシリーズ) 第3,4
音楽:兼松衆(過去作/黒い十人の女、僕らは奇跡でできている)
制作協力:ROBOT

『白い巨塔』で描くべきは「一人の男の栄華と凋落」の一点

やっと終わったから書くが…。『白い巨塔』で描くべきは、「医学界に良心はあるのか!?」や「医学界の古い封建的な構造を問う!」ではない。

情熱も能力も卓越した外科医が、教授選に勝ち名声を手に入れたものの、ある手術の失敗をきっかけに人間味を失い、病気によって挫折と苦悩を味わいながら、絶望のうちに死を迎えると言う、「一人の男の栄華と凋落」。 この一点だ。

最後の最後まで"財前五郎"が、どんな人間か分からず終了…

しかし、本作はその描くべき一点を曖昧にしか描けなかった。その理由は簡単だ。最後の最後まで財前五郎(岡田准一)と言う「一人の男」が、どんな人間なのか、キャラクターをしっかり描かなかったからだ。

そして、もう1つの理由は、「栄華と凋落」の “落差” や “ギャップ” を描くための、ライバルたちとの “違い” を描き切れなかったことに尽きる。

『白い巨塔』の映像化には"鋭い人間描写"が不可欠なのに…

さて。本作(過去の映像作品も含む)が愛される理由の一つに、私が考えるに、人間社会の至る所に存在する “勧善懲悪でない、曖昧な善と悪” が、巧みに入れ替わり、読み手や視聴者が様々な登場人物に感情移入して楽しめる点があると思っている。

だからこそ、『白い巨塔』の映像化では “鋭い人間描写” が不可欠であり、その描写によって「真の人間ドラマ」を描くしかないのだ。しかし、残念ながら本作は鋭く描くべき部分を端折り、余計なものを挟み込んだせいで、全体が中途半端になった。従って、盛り上がるはずの部分が盛り上がらなかった。そう言う作品だったと思う。

「1話90~130分以上が5夜連続」で編成・企画も失敗…

また、「第1~3話が1時間24分、第4と5話が2時間10分」と言う放送上の編成・企画も失敗だったと思う。

この放送時間、合計すると凡そ「1話54分で全7話の連ドラ」に相当する。1話が54分なら、まず視聴者の集中力が途絶えないし、毎回1話のどこかに見せ場を作り、最後にクライマックスを持って来る構成は簡単なのだから、普通の連ドラ枠で放送した方が、コストパフォーマンスが高かったように思う。

まっ、コスパのことを言うなら、人気映画を放送した方が良かったと思うが…

あとがき

「一人の男の栄華と凋落」を描くだけで良いのに、3人もの脚本家が集まって出来ないって? だって、原作があって、映像作品のお手本もあるのに…ですよ。不思議でなりません。全編のあちこちに見えたミスキャストについては、もういいです…

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