なつぞら (第44回・2019/5/21) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』(公式サイト)
第8週『なつよ、東京には気をつけろ』の
『第44回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
昭和31年の春、なつ(広瀬すず)は雪之助(安田顕)や雪次郎(山田裕貴)と一緒に、東京・新宿へとやってきた。そこで、雪之助が若いころ修業したという老舗・川村屋を訪れ、店主でマダムと呼ばれる光子(比嘉愛未)に出会う。エキゾチックな雰囲気をまとう光子は、なつに兄の咲太郎(岡田将生)に会うためにも川村屋で働くことを薦める。修行する雪次郎とともに、川村屋で働くことになったなつの、東京での生活が始まった…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
光子のなつへの態度が不自然と言うか、光子らしくなかった
「新・東京編」の始まり…である。これ、なつ(広瀬すず)は雪之助(安田顕)や雪次郎(山田裕貴)と一緒に、東京・新宿の老舗・川村屋に居候しつつ働かせて貰う…と言うのは事前に交渉せずに、上京したってこと?
今回の序盤での店主でマダムと呼ばれる光子(比嘉愛未)となつのやり取りを聞いていると、雪之助が雪次郎と一緒に連れて行くことと、なつが漫画映画を作ること以外は決まって無かったような。
そもそも、天陽の兄・陽平も川村屋を知っている訳だから、お節介焼き風の光子なら、なつの事前情報は知りまくっている方が、自然な流れでは? まあ、なつにペラペラと自己紹介させたいがために、こう言う展開にしたのだろうが。
視聴者にとって川村屋の紹介は "二度目" だから回りくどい
それと、川村屋での雪次郎の態度に何となく違和感が。基本的に雪次郎はお喋りでお調子者。だから、自分が若かりし頃に修行した店を久し振りに訪れて浮かれるのは理解する。しかし、視聴者にとって川村屋の紹介は “二度目” なのだ。それをまた雪次郎でやると言うのは、回りくどい上にわざとらしい。
恐らく演出(演技指導)の悪さが余計にそう見せたのだが、正直、川村屋になんて大した興味は無い訳で、「わぁ、懐かしい。お久し振りです」位に留めておくべきだったと思う。
喋りまくるなつになり、完全に路線変更したってこと?
一通り雪次郎がハイテンションでわざとらしく川村屋の説明が終わったら、急に静かになる雪次郎。「今度は私が喋る番よ」と言わんばかりに、なつが喋りまくる。
自己紹介的になつが喋るなら悪くないが、まだ2作品しか(だったかな?)漫画映画を見たことは無く、一度制作現場を見学しただけのなつが、まるで漫画映画の専門家のように、漫画映画を語る語る。漫画映画の「ま」の字も分かっちゃいないはずなのに。
これ、完全に自己主張しちゃった。自己主張するのも悪くないが、なつは受動的で周囲の意見に流されつつ…な、ヒロインだったのに、やはり先日の感想に書いた通り、自分で決断し道を選ぶ “いつも通りの朝ドラヒロイン” になっちゃった。これ、完全に路線変更を意味するのだが、本当に良いのだろうか?
先日の「兄を探す東京旅行」は完全に後付けだったか…
どうやら、完全に路線変更するようだ。そう感じさせたのが、14分過ぎの、このナレーション。
N「なつは その歌を聴きながら
靴磨きをして 兄や妹と過ごした あのころを
懐かしく思い出していたようです。
でもな 東京は 街も人も すっかり変わったぞ。
なつよ 気を付けろ」
これ、不自然過ぎやしないか? まるで、何十年も前と現在(昭和31年)を比較しているような、大袈裟な比喩だから。だって、なつはつい最近、川村屋を訪れている訳で、あたかも幼少期と現在(昭和31年)の間に、一度も上京していないような言いっぷりだから。
そう、先日の感想で書いた予想通り、先日放送された「行方不明になった兄を探しに東京旅行」したくだりは、当初の筋書きには無く、後付けだったと言うことがバレたのだ。順撮り(台本の順番通りに撮影する)でないのだから、もっと脚本家と演出家が内容をキッチリと精査すべき。本当、脚本と演出が稚拙過ぎる… まさか、「新・東京編」を先に撮影したとか?
あとがき
カリーのくだりのなつ、いや広瀬すずさんの描写があざと過ぎて、見ているのが辛かったです。そして、今日の15分間も長かったぁ。ほぼ全編が「広瀬すずPV」ですもん。
それに、「新・東京編」のスタートとしては変な感じがしました。上京したなつが、まずやるべきは歌を聴きに夜の街に繰り出す事でなく、6月に向けて、一応好きだとされている「絵を描く」ことでは? なんか、東京旅行を楽しんでいるようにしか見えなかったです。これ、ドラマとして成立してますかね。
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