なつぞら (第42回・2019/5/18) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』(公式サイト)
第7週『なつよ、今が決断のとき』の
『第42回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
自分の夢を追うために東京に行きたいと家族に打ち明けたなつ(広瀬すず)。泰樹(草刈正雄)から認められ喜ぶなつは、真っ先に天陽(吉沢亮)のもとへとかけつけ報告する。天陽の父・正治(戸次重幸)は、なつが陽平(犬飼貴丈)と同じアニメーションの世界を目指していることを知り、なつとつながっていられることに安堵する。ただタミ(小林綾子)は、天陽のなつへの気持ちを推し量ってしまい…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
放送開始約1か月半で、ベタな朝ドラのヒロインとして再出発だ!?
照男「お前は 何でも そう勢いでやろうとするから
自分をくるしめることにもなるんだ」
昨晩の『インハンド』のゲストで名演技を魅せた清原翔さん演じる照男が、何やら野暮な気を利かせようと企んだなつ(広瀬すず)に言う台詞だ。もう、面倒だから書かないが、そもそも脚本家は今作のヒロインをこれまでの能動的で主体性のあるヒロインとは違う…と言っていたのだ。
しかし、この照男の台詞を聞けば、何てことない “普通の、いつも通りの朝ドラのヒロイン” になったと言うのを、脚本家自ら認めたことになる。と言うことで、放送開始約1か月半で、『なつぞら』のヒロインが、ベタな主人公として再出発だ!?
改めて、なつにとって「酪農=人生」と言うならば…
N「酪農は なつにとって もう人生そのものです」
夕見子(福地桃子)が、なつより一足先に人生の選択に踏み切ったあとに、このナレーション。何度も書くが、なつにとって「酪農=人生」ならば、それを押し切ってでも、上京してアニメーターになる夢を選択した経緯と、周囲の人たちが納得し応援する立場になった過程を、きちんと描くべきだったと思う。
そこを蔑ろにしまたまま、勝手に “ベタな朝ドラのヒロイン” に書き換えて、自分から未来を選んで進むように描くのはダメだ、とハッキリ言う。
物語がブレるならまだしも、主人公の設定がブレるのは最悪
なぜなら、話(物語)が多少辻褄が合わないとか、ご都合主義なのは止むを得ない事情も考慮して許容出来るが、物語をけん引するべき主人公の基本設定がこうコロコロ変わって、更にここへ来て幼少期の “こなつ” と全く違う人格設定になると、ブレたとか辻褄だとか都合良過ぎるなんてのを、超越した違和感しか無いから。
脚本家は最初から背伸びせずに、「朝ドラ100作目」に相応しい “ベタな朝ドラのヒロイン” にしておけば良かったのだ。
あとがき
もう、ナレーションの内容がが、なつの亡き父の声でなく、完全に物語の補強と言い訳になっちゃいましたね。それに、いつもはスキー板で通学しているのに、雪に倒れるために長靴ですか? 更に倒れた天陽(吉沢亮)の演説の内容が、さっぱり理解出来ませんでした。広瀬すずさんのアップを長めに入れたいだけだったとか。それと、予告編を見ると『ひよっこ』のパクリみたいな雰囲気も…
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