なつぞら (第41回・2019/5/17) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』(公式サイト)
第7週『なつよ、今が決断のとき』の
『第41回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
東京に行きたい本当の理由を家族に伝えられないまま、泰樹(草刈正雄)から後押しされてしまったなつ(広瀬すず)。日が変わり、雪月に立ち寄ったなつは、雪之助(安田顕)から、泰樹にお願いされ、東京の川村屋で働けるよう手はずを整えたと聞かされる。ますます自分のために東京に行くと言えなくなってしまうなつだったが、とよ(高畑淳子)だけは、そんななつの気持ちを察し、なつにアドバイスを送るのだった…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
きっと、今回は多くの視聴者が涙したに違いない、とは思う…
描こうとしているのは分かる。脚本家と演出家の意図として、ここで視聴者を泣かせようと、なつ(広瀬すず)をちょっと自虐的キャラにした上で、泰樹(草刈正雄)がなつの自己主張に初めて涙する場面を作ったのは。きっと、多くの視聴者があのシーンを好意的に受け取って、涙したに違いない。
へそ曲がりの私が、単純に泣けなかった理由は…
ただ、へそ曲がりの私は単純に泣けなかった。だって、これまでのなつは、自虐的でなかったし、こんな自己主張をする人でもなかったし。せめて、その前段での和菓子屋・雪月でのやり取りでも、もっと兄と妹のことを盛り込んでおけば、なつの苦悩に少しは共感出来たのに。
この15分間で、脚本家が描きたい事は分かった気がする…
ただ、今回で分かったのは、なつが東京から一人連れて来られて、いろいろあって(あったことにして…が正確だが)やっと柴田家の一員になった頃に、映画を観てアニメーターの夢を抱いたから、じいちゃんを裏切ることになっても、柴田家と離れることになっても、夢に突き進みたいと言うこと。これを描きたかったようだ。
なつに兄と妹も、『川村屋』も必要だったろうか?
だったら、なつに兄と妹も、新宿の飲食店『川村屋』も必要だったろうか? きっとNHKから送り込まれる数々のゲストを盛り込むために、継ぎ足しで作った設定なのだろうが、今やそれらが都合の良い時に使うパーツになってしまっている。
だから、余計に話の連続性が乏しく、意味無く複雑にさせているような。前回の感想で書いた通り、もっとシンプルな話で良かったと思う。
あとがき
“今のなつ” は、完全に “こなつ” と別人になりましたね。そこが、1か月半も経ちますが気になります。その上、なつのキャラがコロコロ変わるのも気になります。それが、なつが身に付けた “生きる術” だとするなら、やはり「描かれなかった9年間」含めて、今回までで「なぜ身に付ける必要があったのか?」を描くべきだったと思います。
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