なつぞら (第34回・2019/5/9) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』(公式サイト)
第6週『なつよ、雪原に愛を叫べ』の
『第34回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
帯広で映画を見た帰り道、なつ(広瀬すず)と天陽(吉沢亮)は雪月に立ち寄る。店主の雪之助(安田顕)は、雪次郎(山田裕貴)とともに試作品を作ったと、バターを使った焼き菓子を振る舞う。雪之助はなつに、十勝の食材を使ったこの焼き菓子を、いずれは地元の名産にしたいと語り、そこに使うバターについて、なつに相談したいと持ちかける。雪之助たちから期待されるなつの姿に天陽は、なつの心の内にあるものを感じていた…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
なつの心情を描くのは賛成だが、あまりに唐突過ぎる!
なつ「行きたいなんて言ってない!」
天陽「だったら行くなよ」
帯広で映画を見た帰り道で、和菓子屋・雪月に立ち寄ってから十勝に帰る列車の中でのなつ(広瀬すず)と天陽(吉沢亮)のやり取りだ。天陽が「東京に行くを泰樹に相談したら?」の旨をなつに来た時の台詞だ。6分頃と回想で11分頃にも登場した台詞だから、今回のポイントになるやり取りなのは間違いない。
そして、視聴者にとっては、このまま東京に行ってアニメーターへの道に進むのでなく、もう一騒動あることを匂わせた、所謂 “フラグ” と言うやつだ。脚本としても物語としても間違っていない。特に、連続性に乏しい本作にとって、また、なつの特性を描かない本作にとって、例えフラグでも「なつの気持ち」を描くことは良いことだ。
ただ、問題なのは、あまりに唐突過ぎる点だ。確かに、なつはアニメーターになるために「東京に行きたい」と強く主張したことはない。しかし、「だったら行くなよ」と天陽に言わせたら、なつと天陽の恋のフラグの役割も持ってしまう。それが、唐突過ぎると思うのだ。
台詞が無くても演技や映像で、なつの気持ちを描くべきでは?
これ、本来は、なつの天陽への恋心をほんの少しでも匂わせるような描写が過去にあれば、天陽のなつへの恋心は多少描かれているから、それなりの胸キュンシーンになったはず。でも、なつの設定上、受動的であることを強調しているせいもあって、なつの心情が恐ろしく描かれない。だから、折角のシーンも台無しになる。
別に、なつの天陽への気持ちなんて、台詞で表さなくても、広瀬すずさんの演技力があれば、演出で如何様にも、ほのかな恋心なんて表現できるのに。いや、演技させなくても、ちょっとしてカット割りの工夫でも出来ると思う。
今回の列車内のやり取りだって、天陽に言われた時のドキッとしたなつの目のアップや、なつに行った後の天陽のもじもじした手のアップをインサートするだけで良かったのに…
あとがき
天陽の家は貧しい設定でしたが、電車で遠出をして和菓子屋で躊躇なくコーヒーを頼んだってことは、既にそれなりに裕福になったのでしょうか。そう言う部分も、描いて欲しい…
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【これまでの感想】
第1週『なつよ、ここが十勝だ』
1 2 3 4 5 6
第2週『なつよ、夢の扉を開け』
7 8 9 10 11 12
第3週『なつよ、これが青春だ』
13 14 15 16 17 18
第4週『なつよ、女優になれ』
19 20 21 22 23 24
第5週『なつよ、お兄ちゃんはどこに?』
25 26 27 28 29 30
第6週『なつよ、雪原に愛を叫べ』
31 32 33
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