わたし、定時で帰ります。 (第4話・2019/5/7) 感想

TBS系・火曜ドラマ『わたし、定時で帰ります。』(公式)
第4話『効率UPの特効薬!?仕事を変える恋の力』の感想。
なお、原作の小説、朱野帰子「わたし、定時で帰ります。」(新潮文庫)は未読。
結衣(吉高由里子)の同僚でエンジニアの吾妻(柄本時生)が、会社で寝泊まりしながら働いていることが判明。吾妻は福永(ユースケ・サンタマリア)や種田(向井理)から注意されるが、聞く耳を持たない。翌日、結衣達が進めている仕事に、巧(中丸雄一)の元同僚で、派遣のデザイナー・桜宮(清水くるみ)が参加する。吾妻は制作したウェブサイトの出来を桜宮に褒められ、ときめいてしまう。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:朱野帰子「わたし、定時で帰ります。」(新潮文庫)
脚本:奥寺佐渡子(過去作/夜行観覧車、Nのために、リバース) 第1,2話
清水友佳子(過去作/夜行観覧車、女はそれを許さない、リバース) 第3,4話
演出:金子文紀(過去作/監獄のお姫さま、チア☆ダン、大恋愛) 第1,2話
竹村謙太郎(過去作/アンナチュラル、警視庁ゼロ係シリーズ、中学聖日記) 第3,4話
音楽:平野義久(過去作/ゆとりですがなにか、獣になれない私たち)
新屋豊(過去作/ぴんとこな、TVアニメ『ノブナガン』)
主題歌:Superfly「Ambitious」(ワーナーミュージック・ジャパン)
やっと、結衣がディレクターらしく見えたのは良かった
これまで、本作が致命的に非現実的だったのが、主人公の結衣(吉高由里子)がプロデューサー、デザイナー、エンジニア、プログラマー、そしてクライアントの間に入って全体の均衡をとりつつクリエイティブな仕事をしているように見えなかったこと。それが第4話でやっと “ディレクターらしく” 見えたのは良かった(まだまだ、だけど)…
その上、部下を指導して業務の効率化を考える人間のようにも見えて来た。やはり、主人公が仕事をしているように見えない「お仕事ドラマ」も、主人公が定時で退勤してビールを飲んでいるだけにしか見えない「自己主張ドラマ」なんて面白い以前の問題だから…
視聴率は下がっても、前回と同じ路線で良かったと思う
さて、全体の方向性は、視聴率が 10.4%から 6.5%へ大幅ダウンした第3話と同じ方向性だ。脚本家と演出家が同じコンビだから意図通りと言う事になる。「定時で帰る」を貫く主人公を含んだ「残業をテーマにしたチームのお仕事ドラマ」から「定時で帰るがそれなりに仕事ができる主人公のベタなお仕事ドラマ」と言う路線だ。
視聴率が下がっても、この路線の方が主人公のキャラも立つし、ドラマとしても分かり易くて悪くないと思う。
次回にも続く案件と派遣のデザイナーの描き方が気になった
ただ、悪くないと思うからこそ、気になる部分も見えて来ちゃう。例えば、次回で登場したクライアント案件が今回にも引き継がれ、更に次回にまで続く事。確かに、Web制作は短期間の業務でないが、ここは案件を一話毎に終わらせて次の案件に進んだ方が、社内改革が進んでいる印象が強まると思う。
また、派遣のデザイナー・桜宮(清水くるみ)の描き方が明らかに今後のネタ振り役として描かれてしまったために、今回のメインの話を細切れにしてしまった印象だ。
あとがき
これ、クライアント案件を一話完結にした方が良いと思います。何となく、定時で帰っているから仕事が捌けていないと言うように見えてしまっているので。その意味では、結衣の恋愛のくだりも入れ過ぎない方が良いと思います。一生懸命に仕事をしているように見えないので。やはり、もっと結衣が仕事をしっかり熟した上で定時で帰る主人公に見(魅)せるべきだと思います。
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