なつぞら (第26回・2019/4/30) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』(公式サイト)
第5週『なつよ、お兄ちゃんはどこに?』の
『第26回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
なつ(広瀬すず)を探して、東京からひとりの青年が柴田家を訪れた。十勝の丘で絵を描いていたなつは、近づいてくる青年を見るなり、感極まっていく。なつを東京に連れ戻そうとやってきたと勘違いした柴田家の面々の間に緊張が走るが、この青年もまた孤児院で育ち、なつの安否を確かめにやってきただけと知り安堵する。そして青年は、なつの兄について「居場所はわからないが、どこかで生きているはずだ」となつに告げて…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
11分まで "信哉の説明台詞を聞かせるだけ" の単調な展開…
新聞配達をして学費を稼いでいる信哉(工藤阿須加)の旅費はどこから捻出されたのか…とか、11分過ぎまでが “まるでラジオドラマ” のように信哉の説明台詞を聞かせるだけの単調な展開だったことと、何とも強引な “話の埋め合わせ” なのかは、この際目をつぶる。ドラマだし、朝ドラだし、強引なのはいつものことだし…
第26回が第1回と "繋がった" と言いたいらしい…
要は、第26回が第1回と “繋がった” と言いたいらしい。まあ、映像、いや動画的には同じカットを使っているから間違いなく “繋がった” わけだが、どうもスッキリしない。その原因は、第3,4週とダラダラ描いた演劇部のくだりのせいなのは間違いない。
そもそも、あの演劇(演目含めて)、古代のアイヌ民族の話と現代の農協問題を強引にくっつけただけで説得力ゼロなのに、そんな演劇を終盤の数分間だけ観た泰樹(草刈正雄)が何故か心変わりをしちゃった。まあ、強引なのはいつものことだが。
なつが、10年間 "絵を描くのが好き" だったように見えない
しかし、もっと解せないのは、第1,2週での “こなつ” が “絵を描くのが好き” なのは描かれたのに、第3,4週では “なつ” が “絵を描くのが好き” と言う印象がほぼ無いこと。それなのに、今回の「強引な繋ぎ」を見ると、なつ(広瀬すず)は“絵を描くのが好き” らしい。らしい…と言うのが解せないのだ。
だったら、演劇部のくだりで、なつに主演女優役をやらせずに陽平(犬飼貴丈)と一緒に「書き割り」を描いて、そのなつの力強い画力で泰樹が心変わりした方が良かった。
だって、あんな抽象的で曖昧な劇で心を動かされるのだから、むしろ「なつが描いた書き割り」に感動した方が、今後の展開に有利だったと思う。だった、なつはプロのアニメーターになるのだから。まさか、第1回の脚本を書く前に全体の構成を決めちゃったとか…
何故なつは、"兄" だけ言及して "妹の安否" はスルーなの?
それに気になったのが、なつが信哉に言及していたのが、ほぼ兄の咲太郎の行方ばかりだったことだ。意地悪な見方をすれば、なつにとっては妹の千遥はどうでも良いのか、もう死んでいると諦めているように見えてしまった。
だって、信哉は千遥のことを知っている登場人物なのだから、むしろ千遥の名が出ない方が不自然過ぎる。終盤に取って付けたように回想シーンを入れたって、視聴者置いてけぼりで話を構築し過ぎでは?
あとがき
確かに、なつが東京に行かないとアニメーターになる話へ移行出来ないのは分かりますが、柴田家の人たちに家族同然に優しく育てられたのに、兄を探しに東京へ行くと言うのは、なんか急になつが余所余所しくなってようで、これまた不自然です。
あの当時の北海道で経済的に恵まれすぎのなつが、今後どんな判断をするのか見ものです。「行こう」と言われたら「行く」のがなつの性格ですが…
|
|
★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
連続テレビ小説 なつぞら Part1 (NHKドラマ・ガイド)
NHK連続テレビ小説 なつぞら 上
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/12733/