スパイラル~町工場の奇跡~ (第2話・2019/4/22) 感想

テレビ東京系・ドラマBiz『スパイラル~町工場の奇跡~』(公式)
第2話の感想。
なお、原作の小説、真山仁「ハゲタカ4.5/スパイラル」(講談社文庫)は未読。
芝野(玉木宏)はマジテック再生に向け借金の相続や借り換えなどの具体案を示す一方、望(戸塚純貴)を連れて新規取引先の開拓に奔走。望は営業の厳しさに直面する。そんな中、障害があり同社装置を使う希実(宝辺花帆美)に保険CMの出演話が。母・奈津美(野波麻帆)は支援金が入ると言うが、芝野は希実を心配する。一方、信金の村尾(眞島秀和)は同社の買収に動き出す。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:真山仁「ハゲタカ4.5/スパイラル」(講談社文庫)
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、黒革の手帖2017、昭和元禄落語心中)
演出:井坂聡(過去作/人間の証明2001、PTAグランパ!シリーズ) 第1,2話
松田礼人(過去作/あなたには帰る家がある、ホリデイラブ、官僚たちの夏)
棚澤孝義(過去作/弱虫ペダル、下町ロケット、半沢直樹)
音楽:遠藤浩二(過去作/とと姉ちゃん)
主題歌:SING LIKE TALKING 「Spiral」(Univesal Connect)
制作協力:スパークル(グッドワイフ、初めて恋をした日に読む話、インハンド、わたし、定時で帰ります。)
マジテック再生に利用者も応援すると言う流れも良かった
放送前に第2話のあらすじを読んだ時、障害がありマジテック社装置を使う希実(宝辺花帆美)に保険CMの出演話があると知り、なぜ町工場再生の物語に? と疑問に思ったが、実際に見てみると意外や意外、マジテック再生には社員たちだけでなく利用者も応援すると言う流れになっていた。
希実の隊長を気遣う大人たちと、大人たちの期待に応えようと必死な希実の姿にジーンと来てしまった。こう言う『日曜劇場』に見られない、肩の力を抜いて楽しめることが『ドラマBiz』に求められる大切な要素だから、今週も仕上がりの安定感は抜群だったと言いたい。
亡き "博士" の信念も力となる…町工場ドラマらしい良いシーンだ
30分過ぎに、水道の蛇口の袋ナットの締め具合のエピソードで、“博士” こと亡きマジテックの創業者で発明家・藤村(平泉成)の言葉が引用されていた。あんな構成もなかなか良い。それに、39分過ぎには、回想シーン扱いでも “博士” が登場。
やはり、全ての指南役を芝野(玉木宏)一人に押し付けるのでなく、芝野の心を動かした “博士” の信念も、これまたマジテックの再建を後押ししているように見える。さり気ないシーンだが、町工場のドラマらしい私の好きなシーンだ。
『ハゲタカ』とは違った面白さと、見応えのあるドラマ!
そして終盤の、望(戸塚純貴)が「自分のやり方を探りたい」と言って、えびすやへ一人で持ち込んだ企画に、僅かだが明るい光が射すまでの展開は、ハラハラドキドキした。少々ご都合主義の部分が無くも無いが、ラストの完パケのCM放映を皆で見るシーンは、ホームドラマらしくて良かった。
また、全体的に経営が徐々に上向いていることや、従業員たちの結束が強まって行く過程も丁寧に描かれている。地味ではあるが『ハゲタカ』とは違った面白さがある、見応えのあるドラマになりそうだ。
あとがき
玉木宏さんのキャスティングが抜群ですね。先週も書きましたが、玉木宏さんの持ち味である “柔らかな佇まい” が良いのです。
『あさが来た』の新次郎役では、妻を助ける品の良い夫を好演してくれましたが、本作の芝野健夫は人を助ける仕事足したいと言う信念を持ちながら、決して強引な手法は使わずしなやかに物事を進める姿は、どこか “新次郎はん” に共通するかも知れません。是非、多くの方に観て頂きたい作品です。
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★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
ハゲタカ4・5 スパイラル (講談社文庫)
SING LIKE TALKING 「Spiral」(Univesal Connect)
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/12703/
【これまでの感想】
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