なつぞら (第19回・2019/4/22) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』(公式サイト)
第4週『なつよ、女優になれ』の
『第18回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
泰樹(草刈正雄)と剛男(藤木直人)とのもめごとがきっかけで演劇を始めることになったなつ(広瀬すず)。いざ入部してみると演劇部の練習はとても厳しく、酪農との両立も次第に厳しくなっていく。そんな中、なつが同級生の雪次郎(山田裕貴)や良子(富田望生)たちと話をしていると、突然、不良学生風の男子生徒たちに取り囲まれる。驚くなつたちに彼らは「ある人が呼んでいる」と伝えた…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
ブレまくるヒロインの、ブレまくる朝ドラとして好意的に観始めた…
前回の感想で、なつは外的要因によって「ブレまくるヒロイン」であり、「全ての登場人物が出会いによってブレまくる朝ドラ」として好意的に観ることにした第4週からの朝ドラ『なつぞら』。
そう一度思ってしまえば、『なつよ、女優になれ』なんてサブタイトルを見るだけで、「そうだそうだ、田舎町の女優になって演劇コンクールの十勝大会で優勝して、女優を目指して上京しちゃえ! アニメーターはそれからだ!」と勝手な妄想が花を咲かせる。
演劇部と柴田農場の未来と言う、未来のなつに無関係なお話
そして、実際の内容も、まあブレまくりだ。泰樹(草刈正雄)のための演劇部の話と、先週のバター絡みの柴田農場の未来と照男(清原翔)の話が、同時並行に描かれており、どちらも未来の主人公のなつ(広瀬すず)には直接関係のないお話で。
その上、困ったことに今回の描写を見ると、演劇の話では泰樹に「頑張れ」と言われている割に、なつはやる気を見せないし。柴田家の未来を照男に託されれば、これまたなつはやる気は無さそう。そして、何にやる気があるのかと思いきや、離れて暮らす兄への手紙だけは続けていると唐突に描く。
兄への手紙は能動的、演劇は受動的、農場の未来は非積極的
兄への手紙や積極的且つ能動的で、演劇部は受動的で、柴田農場の未来については非積極的で、卒業後の進路についてはぼんやり系。正に「ブレまくるヒロイン」そのものだ。結局、脚本家が意図したヒロインのキャラクターとは言え、ドラマを形成しけん引して行くのは主人公だから、主人公がブレれば物語もブレる。
ヒロインはブレても、物語は迷走させないのが脚本家の仕事では?
でも、脚本家はブレるヒロインでも物語はブレさせてはいけないと思う。しかし、現状は明らかにブレている。ブレていると言うより、迷走してる。従って、今後は前述の私の勝手な妄想のように、強引にエピソードを繋げて来るだろうが、先週から今週に掛けては「総集編」でばバッサリ捨てられそうな場面ばかりで見るのがしんどい…
あとがき
いつか信念のあるヒロインが自ら道を切り開く朝ドラになる…と思って見ていたので、「ブレまくるヒロイン」の朝ドラだと割り切っちゃうと、何だかなぁ…としか思えなくなってしまいました。それにしても、好感度の高い広瀬すずさんにおんぶにだっこで、強烈な朝ドラのアゲ記事が増えており、誘導されているようで気持ちが悪い今日この頃です…
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