なつぞら (第16回・2019/4/18) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』(公式サイト)
第3週『なつよ、これが青春だ』の
『第16回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
泰樹(草刈正雄)と剛男(藤木直人)の意見がぶつかり、思い悩むなつ(広瀬すず)。それぞれの考えを聞いてみるも、ますます分からなくなってしまう。同級生の雪次郎(山田裕貴)に悩みを打ち明けると、自分が所属する演劇部の顧問・倉田先生(柄本佑)に相談してみてはとアドバイスを受ける。早速、雪次郎に連れられ倉田先生に会いに行くなつ。しかし、抽象的な倉田先生の発言に、さらに混乱してしまう…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
謙虚なノブさん(千鳥)らしい教諭役が良かっただけに…
アバンタイトルの前半、十勝農業高校畜産科の教室で、教諭の太田繁吉役が千鳥のノブさんで、なつ(広瀬すず)とポッチャリ系の「よっちゃん」こと居村良子(富田望生)とのやり取りは、久し振りに笑えたし良かったが、その反面、また不快な…。笑えたのはノブさんのお蔭。
今度は、良子の母を乳牛に例えたか…
で、不快だったのは、第13回での「なつや同級生たちが良子を仔牛役にして皆で笑う場面」に続いて、良子の母を乳牛に例えたくだりだ。普通に居眠りしている良子をなつが起こして、ノブさんが「居村、おめえは母ちゃんの癖が強い」程度であっさりと済ませたら良かったのに。
先日も書いたが、私が神経質過ぎると思うが、様々な環境や状況で見ている人がいるのだから、配慮はして欲しかった。それしても、謙虚なノブさんらしい教諭役は良かった。
突然、倉田先生に柴田家の一大事を相談するのは強引では?
さて、唐突に登場した演劇部とその顧問・倉田先生(柄本佑)。幾ら雪次郎(山田裕貴)に紹介されたからと言って、映像で見る限りでは、殆ど面識の無いような倉田先生に、柴田家の一大事を軽々に相談するは強引過ぎるのでは? まあ、好意的な脳内補完として、「なつが藁をも掴む思い」で “すがった” と考えられない訳ではないが。
なつの中立性を担保するためにも、天陽に相談するのは…
ここで最大の疑問は、次に何のためらいもなく続いた、なつと天陽(吉沢亮)のやりとりだ。
確かに、厳密には、農協に対する考え方で泰樹(草刈正雄)と剛男(藤木直人)の対立している問題の解決方法を、なつが天陽に相談しているのでなく、倉田先生に返された疑問についての「自分で答えを見つけるってどういうことかな?」と言う “抽象的な悩み” をぼやいている訳だが。
ただ、そもそも「柴田家の一大事」の元は天陽本人なのだから、問題解決の糸口を天陽に尋ねるのは、答えが偏る可能性がある。まあ、ここまでシビアに考える必要は無いかも知れないが、やはり真剣に問題解決しようとしているなつに、当事者へ相談するのは中立性の意味で、これまた配慮が欲しかった。
遂に「柴田家の騒動」「なつと天陽の恋バナ」「演劇」の三本立て!
そして、天陽の牛の発情を発端に、物語はあれよあれよと、泰樹が登場してなつと天陽の恋バナを匂わせ、更に再び倉田先生が登場して演劇の話へ。これで、完全に三本立て仕様になっちゃった。前回が「何も進まない水曜日」だと思ったら、木曜日は一気に三本立てか。
酪農の話から未来のアニメーターの話へ、どのように展開するのか楽しみだったが、その前に、なつが泰樹と剛男との対立がきっかけで、演劇を始めることになった。この先、どんな展開になるのか楽しみではあるが、逆に演劇のくだりが引き延ばしにならないかが心配だ。
柴田牧場、なつ、照男の未来を考える泰樹が中心で良かった…
これなら、普通に、柴田牧場と、なつと、照男(清原翔)の未来を真剣に考える泰樹を中心にして、雪次郎のいる「菓子屋・雪月」と天陽のいる「山田家」を絡めて、エピソードを広げた方が余程ホームドラマらしくなったような気がする。
とにかく、「三本立て」になってしまったのだから、上手く第1,2週の頃のような一本筋の通った朝ドラに戻るのを期待したい…
あとがき
流石に、突然現れた倉田先生が、なつの抱える問題を自分が脚本を手掛ける演劇で解決するお話になったのは、やり過ぎのような気がします(なつのモデルである奥山玲子さんが子供の頃から童話を創り、兄弟で演劇を披露していたと言うのがネタ元だと思いますが、もう少し自然な流れに出来なかったかなと)。
また、中盤に登場したなつのパラパラ漫画の画風もレタリングも平成っぽかったかな。やはり、ちらつく現代風は何とかして頂きたいです。
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