スパイラル~町工場の奇跡~ (第1話・2019/4/15) 感想

テレビ東京系・ドラマBiz『スパイラル~町工場の奇跡~』(公式)
第1話『奇跡の“再生物語”町工場VS女ハゲタカ』の感想。
なお、原作の小説、真山仁「ハゲタカ4.5/スパイラル」(講談社文庫)は未読。
銀行を退職し企業再生家になった芝野(玉木宏)は大手電機メーカーを倒産の危機から再生させた手腕を持つ。ある日、芝野の元に下町の町工場「マジテック」の創業者で発明家・藤村(平泉成)の訃報が届く。銀行員時代の取引先で多くを教わった恩人だ。芝野は通夜で藤村の娘・浅子(貫地谷しほり)、息子・望(戸塚純貴)、藤村の右腕・桶本(國村隼)らと10年ぶりに再会する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:真山仁「ハゲタカ4.5/スパイラル」(講談社文庫)
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、黒革の手帖2017、昭和元禄落語心中)
演出:井坂聡(過去作/人間の証明2001、PTAグランパ!シリーズ) 第1話
松田礼人(過去作/あなたには帰る家がある、ホリデイラブ、官僚たちの夏)
棚澤孝義(過去作/弱虫ペダル、下町ロケット、半沢直樹)
音楽:遠藤浩二(過去作/とと姉ちゃん)
主題歌:SING LIKE TALKING 「Spiral」(Univesal Connect)
制作協力:スパークル(グッドワイフ、初めて恋をした日に読む話、インハンド、わたし、定時で帰ります。)
『ハゲタカ』シリーズ初のスピンオフ作品。小型「下町ロケット」と思いきや
これまでテレビドラマ化や映画化されて来た真山仁氏の経済小説『ハゲタカ』シリーズに登場する東大阪の中小メーカー「マジテック」を舞台にした、『ハゲタカ』シリーズ初のスピンオフ作品が、本作『スパイラル~町工場の奇跡~』だ。原作は未読だが、番組タイトルから察すると『下町ロケット』の小規模版かな? と思って観始めた…
実は、こんな物語…
「儲けよりも人々の暮らしを支えたい」と言う昭和の職人気質の町工場の創業者で発明家の父・藤村(平泉成)、そんな立派な父に反発しながら自分なりの存在意義を模索する息子・望(戸塚純貴)…
そんな生前はぎくしゃくしていた父子関係を修復し始めようとする息子の思いに共感して、「人を弾く仕事ではなく、人を救う仕事がしたい」と言う信念を持つ企業再生家・芝野(玉木宏)が、町工場の再生に乗り出す物語。
主人公の行動原理が明快で、リラックスして観られる経済ドラマに!
これだけだと、あまりのもベタ過ぎるが、主人公・芝野と因縁の関係のエピソードも盛り込まれ、本編の『ハゲタカ』は企業買収などの経済用語が飛び交う難しい経済ドラマの側面があったが、本作の主人公の「人を弾く仕事ではなく、人を救う仕事がしたい」と言う行動原理がとても明快なため、肩の力を抜いて観られる経済ドラマになりそうだ。
玉木宏サンの"柔らかな佇まい"と"しなやかな物腰”がドンピシャ!
肩の力を抜いて…と言うのが、この『ドラマBiz』に求められる大切な要素。そのために、主演の玉木宏さんの持ち味である “柔らかな佇まい” が、大きく貢献していると思う。『日曜劇場』のオジサンたちのように充血した目で怒鳴りまくるのでなく、玉木宏さんしか醸し出せない “しなやかな物言いと物腰” が、本作にピッタリだ。
あとがき
『痛快TV スカッとジャパン』のショート再現ドラマや、数々の連ドラでチョイ役で輝き(失礼)、注目して来た戸塚純貴さんに、ついに大役が来たと言う感じですね。玉木宏さんの安定感ある演技も見応え十分。この枠の前作は途中離脱しましたが、本作は完走出来そうです。
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★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
ハゲタカ4・5 スパイラル (講談社文庫)
SING LIKE TALKING 「Spiral」(Univesal Connect)
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/12675/
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