なつぞら (第8回・2019/4/9) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』(公式サイト)
第2週『なつよ、夢の扉を開け』の
『第8回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
なつ(粟野咲莉)を探して警察を訪れた富士子(松嶋菜々子)や剛男(藤木直人)、泰樹(草刈正雄)たちは、なつが逃げたことを知り、言葉を失う。手がかりを失った柴田一家は、帯広市内で菓子屋・雪月を営むとよ(高畑淳子)や雪之助(安田顕)のもとを訪ねる。そこで剛男は、浅草の孤児院でなつと初めて出会ったときのことを、一同を前に語りだす。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
菓子屋・雪月の店内の撮影に、さり気ない工夫がある…
直接的に内容には関係のない事なのだが、これまで書かなかったのでちょっと書いておく。それは、「菓子屋・雪月」のカメラについて。このシーンは1カットの中に5名上の大人数を収めなければいけない状況が多い。柴田家と小畑家の2軒分が集まるのだから当然だ。
そんな時に、演出の木村隆文氏は、3分過ぎのように店内を “やや俯瞰(カメラを上から下向きに)” 気味にして店全体を映している。その時に必ず、「雪月」ののれんと客の座る竹の椅子、上手(画面右側)の上の招き猫と下手(画面左)奥の壁の「カステーラ」の貼り紙が映り込むように撮影している。
これで、このシーンが「雪月」と言う「和菓子屋」である事が初見の人でも分かると言う仕掛けだ。毎回、店の外の看板のアップを入れるよりテンポは良くなるし、説明臭さがなくてスッキリする。こんな小さな演出も褒めたいところだ。
ついに、ジグソーパズルの最後のワンピースが埋まった!
そして、4分過ぎから、ついにヒロイン・奥原なつ(粟野咲莉)と兄・咲太郎(渡邉蒼)の兄妹と柴田剛男(藤木直人)の出会いが描かれた。実は先週から少しずつなつの周辺が描かれ、ジグソーパズルが1つずつ埋まってはいたが、残りの1つがポツンと空いたままだった。その最後のワンピースが埋まったと言ったところだろうか。
藤木直人さんと子役二人で魅せた約6分のお芝居が良かった
兄の咲太郎が北海道に来なかった理由も分かった。その上、剛男の口から “なつたちの父” が語られ、その中で “父は絵が上手で、ユーモアのセンスがあり、丁寧で優しい人” と言う事も分かった。それにしても、藤木直人さんと子役二人で約6分のお芝居を魅せた。なかなか、見応えのあるシーンだった。
あとがき
予想以上に、物語上で騒動が起きませんね。そのために、ちょっとメリハリ不足に感じる事がありますが、日常を描くと言うのは騒動ばかりでないので、ここは日常を丁寧に積み重ねて、18歳のなつまでの物語を紡いでいると言って良いと思います。
また、今回も「絵」が登場したので、週の後半には、なつがアニメーションに興味を持ち、先週描かれた、なつと泰樹(草刈正雄)の絆についても触れて欲しいです。
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