なつぞら (第5回・2019/4/5) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』(公式サイト)
第1週『なつよ、ここが十勝だ』の
『第5回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
帯広から柴田牧場に帰ってきたなつ(粟野咲莉)は泰樹(草刈正雄)の許しを得て学校に通うことになった。登校初日の休み時間、転校生に興味津々の同級生たちに囲まれると、東京で浮浪児だったことをからかわれてしまう。そのとき、教室でひとり絵を描いていた山田天陽(荒井雄斗)がなつをかばう。放課後、お礼を言おうと天陽に近づいたなつは、まるで生きているかのように躍動する、ノートに描かれた馬の絵に目を奪われる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
子役の幼少期は、今回のように話を積み重ねておくのが大切
前回では、なつ(粟野咲莉)と泰樹(草刈正雄)の間に芽生えた “信頼と絆” が描かれ、今回のアバンタイトルでは、剛男(藤木直人)の教えを聞いた夕見子(荒川梨杏)が、その晩には、なつに優しく接して来た。そして翌朝、泰樹はなつに「おはよう」と声を掛けた。
僅か1分間だが、前回を無駄に振り返らずに前進を選んだようだ。やはり、勢いがある内に話を進めると言うよりも、話を積み重ねておくことが、特に朝ドラの子役で描く幼少期にはとても大事なことだと思う。だって、ここでかなりのヒロイン像が決まってしまうから。
そして、それを大人版になって、ご都合主義で変えて失速するのが、これまた最近の朝ドラ(おっと、子役時代のない作品でも失速したか)だから。
なつの状況を描く事で、なつと脇役の人間性も描かれる
そして、主題歌明けは、私の期待通りに物語が積み重なれた。なつが泰樹の許しを得て小学校に通い始めたこと以外は、特段に話は進んでいない。しかし、なつを取り囲む状況を描き、その状況へのなつの対応を丁寧に描く事で、なつがどんな人間なのかを掘り下げた。
そうすると、主人公のなつが見えるに従って、なつに関わる人たちの人間性も見えて来る。今回、チラッと登場した郵便局員(戸次重幸)でさえ、人間性が見えた。もちろん、富士子(松嶋菜々子)の気持ちも。
プラスとマイナスの感情の、台詞の表現が違うから…
嬉しいとか感動したとか言うプラスの感情表現は直接的な台詞を使い、悲しいとか苦しいとかマイナスな感情表現は間接的な台詞を使って表現しているのも好感が持てるし、それがドラマのメリハリに繋がり、また “笑ったり泣いたり出来る朝ドラ” になって行くのだと思う。
あとがき
いよいよ「絵」が、ヒロインなつの人生を変える重要なアイテムであることを描き始めましたね。このテンポ感も良いと思います。とにかく、全体的に丁寧に分かり易く作り込んでいるので不満はありません。また、老若男女すべての人たちにドラマを魅せようと奇を衒わずに真正面から描いているのも良いと思います。この調子で進んで欲しいです。
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