なつぞら (第2回・2019/4/2) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』(公式サイト)
第1週『なつよ、ここが十勝だ』の
『第2回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
戦争で両親を失った9歳のなつ(粟野咲莉)は、剛男(藤木直人)に引き取られ北海道・十勝にやってきた。剛男の説得で妻の富士子(松嶋菜々子)は、なつを受け入れることを決意するが、娘の夕見子(荒川梨杏)は、両親が優しく接する自分と同い年のなつの存在が気に入らない。そんな中、なつは柴田家の牧場で働かせてほしいと願い出る。富士子の父で、北海道の開拓者である泰樹(草刈正雄)は、なつの発言に意外な反応を見せる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
映像以外に、モノローグ、ナレーションも時間軸を行き来するのか!?
前回の感想でも若干触れた、「時間軸の行き来の多さは、本作の脚本担当の大森寿美男氏の作風」の件。第2回で明らかになったのは、時間軸を行ったり来たりするのは映像だけでなく、主人公のモノローグと内村光良さんのナレーションも。
その事で、かなり私には解釈し辛い朝ドラの印象が一層深まった第2回となった。まあ、これが脚本家の作風だから慣れるしかないのだが…
映像の掟として「過去のシーンは連続すべし」で無いのか?
さて、前述のように解釈し辛いので、第2回を見る前に第1回を改めて見てみたのだ。そこで、ちょっと気になった事がある。第1回で空襲のアニメーション中で「その時 誰かが私の手をつかんだのです」とあって、9歳のなつ(粟野咲莉)はプールに飛び込んで生き延びた。そして、なつ一人が剛男(藤木直人)に引き取られた。
そして今回の7分頃、映像の舞台は「空襲のあと」で、画面には9歳のなつと、なつの妹・千遥(田中乃愛)が食糧を探しているシーン。一瞬、妹どこから出て来たの? と思ってしまった。ハッキリ言う。私が時間軸の行き来が苦手だから言うのではない。映像の掟として、「過去のシーンは連続すべし」で無いのか?
癖のある脚本を、どう見せるのかが演出家の仕事…
幾ら脚本には “そう言う順番” で書かれていても、そこを視聴者に分かり易く編集するのが演出家の大切な役割なのに。いや、完全に間違っているとは言わない。ただ、こう言う小さな違和感の積み重ねが、伏線の回収なりドラマの連続性に影響を与えるのが、特に半年も続く朝ドラの特性でもある。出来れば、演出家にしっかりと仕事をして貰いたい…
あとがき
時間軸の行き来の問題と言うより、本作に於ける “過去のシーンの扱いに早く慣れる必要” がありそうですね。そこを突破すれば、あれこれ脳内補完する楽しみになる可能性はあるでしょうし。そして今のところは、男性の俳優さんたちの演技が良いので、安心して観ていられる朝ドラになっていると思います。
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