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テレビ東京開局55周年特別企画 ドラマスペシャル「二つの祖国(前後編)」 (2019/3/23,24) 感想

テレビ東京開局55周年特別企画 ドラマスペシャル「二つの祖国(前後編)」 (2019/3/23,24) 感想

TBS系・"テレビ東京開局55周年特別企画 ドラマスペシャル『二つの祖国(前後編)』公式サイト
『山崎豊子原作の大ベストセラーを民放初ドラマ化!日本とアメリカの2つの国に引き裂かれた家族が、未来を信じ激動の時代を生き抜く、3世代64年にわたる愛と奇跡の物語。』の感想。
なお、原作の小説、山崎豊子「二つの祖国」(新潮文庫刊) は既読だが、19884年に放送されたNHK大河ドラマ『山河燃ゆ』は未見。


【前編】
アメリカ生まれの日系二世・天羽賢治(小栗旬)はロサンゼルスの邦字新聞の記者。 日本で教育を受けた経験から、アメリカで日本人としての誇りを忘れずに生きていた。 一方、UCLAの同級生、チャーリー(ムロツヨシ)は野心家で日本に思い入れを持たない二世だった。チャーリーは賢治の同僚、梛子(多部未華子)と親密な関係で、賢治は複雑な思いを抱きながらも、梛子の友人・エミー(仲里依紗)と結婚する。しかし、太平洋戦争が始まり、状況は一変。 賢治や父・乙七(松重豊)、母・テル(麻生祐未)ら日系人たちは強制収容所に送られる。一方、弟の忠(高良健吾)は開戦時に鹿児島にいたため、日本で徴兵されていた。 やがて、日系二世の中からアメリカ軍への徴兵を募ることとなり、日系人たちはアメリカと日本、どちらの国に忠誠を誓うか、「二つの祖国」の狭間で選択を迫られて…。
【後編】
終戦後、賢治(小栗旬)は原爆調査団の一員として、広島に入る。戦時交換船で広島に帰った梛子(多部未華子)は果たして無事なのか…?さらに、かつて息子の命を救った医者・ピーターソン(ダニエル・カール)と再会する。ピーターソンは被爆者の今後の健康被害を心配していた。そんな中、GHQの副官にまで昇り詰めたチャーリー(ムロツヨシ)も広島へやってきて、母と妹・万里子(橋本マナミ)を訪ねるが…。やがて、日本の戦争責任を裁く極東国際軍事法廷で、賢治は通訳の言葉をチェックするモニターを任される。大川周明(笑福亭鶴瓶)、広田弘毅(リリー・フランキー)、東條英機(ビートたけし)など、かつての日本の指導者たちは法廷で無罪を主張する。間違いの許されない任務で、賢治の心は疲弊していく。その心の拠り所となったのは…?日本とアメリカ「二つの祖国」の狭間に立たされた賢治を待ち受ける運命は…!?
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:山崎豊子「二つの祖国」(新潮文庫刊)
脚本:長谷川康夫(過去作/映画「起終点駅 ターミナル」、映画「あの頃、君を追いかけた」)
演出:タカハタ秀太(過去作/ミエリーノ柏木、赤めだか)
音楽:稲本響(過去作/眩~北斎の娘~、平成細雪)

本作を見て少しでも興味を持ったら"原作"を読んで欲しい…

原則として「原作と映像化作品は比較しない立場」だが、一言だけ。原作は、涙無くしては読み進められない名作だと言うこと。従って、本作を見て少しでも興味を持ったら原作を読んで欲しい…ただ、それだけ。

「前編」で描くべき、"時代"と"悲壮感"が描かれないとは!?

とにかく、どのような企画会議を経て設営に臨むと、あのような5時間もの長尺の原作のテーマを蔑ろにした作品が出来るのか、頭を抱えてしまった。

特に、「前編」での滑り出しが悪かった。原作では重要な場面が削除された薄っぺらな脚本に、チープな屋外ロケとスタジオセットの中で、綺麗な衣装をまとった登場人物たちが、全く時代設定を無視したように動き回る。その上、カット割りが細か過ぎて、俳優の演技を見ることに集中させてくれないし、劇伴も耳障りで内容にも集中できず…。

やはり、「前編」で描写すべきは、激動の時代を生きる日本とアメリカの2つの国に引き裂かれた家族の悲壮感なのに、そもそも時代が描けていない。だから、その中で生きる人間なんて描けるはずは無いと思う。

ドラマが終盤に向かうのだから「後編」が面白いのは当然…

そして、「後編」だ。「前編」での期待ハズレを払拭してくれる内容を望んだのだが…。正直、物語的にどう考えても「前編」よりも「後編」の方が面白い訳で、結果的に「ドラマが終盤に向かうから」と言う意味で、「後編」の方が若干マシだったとは言える。

最後まで、洋楽の歌詞と場面の内容が最適化されていない!

しかし、やはり全編に流れる劇伴としての洋楽の数々が、歌詞と場面が最適化されておらず、雰囲気でその場面に張り付けたような印象は「前編」同様に拭えなかった。

全5時間の「前後編」なら脚本家と演出家の選択の余地あり

それにしても、ここまで「英語」に拘る必要があったのか? とさえ思ってしまった。日本中からそれ相応に英語を話せる俳優と、日本語のやり取りができる外人タレントを招集させて作る気持ちは分からなくもない。しかし、もっと配役は精査すべきだったと思う。

そして、精査すべきだったのは演出家のタカハタ秀太氏。2014年放送の二宮和也×ビートたけしのドラマ『赤めだか』でも、バラエティ番組風の細かいカット割りが目障りで閉口し、4年も経過しているのに変化なしとは。でも、『赤めだか』では劇伴の選曲は良かったのだが。

TBS年末ドラマスペシャル「赤めだか」 (2015/12/28) 感想

いずれにせよ、5時間もの長尺の「前後編」を演出させるなら、やはりもっと経験豊かな演出家を起用すべきだったと思う。おっと、ナレーションの阿川佐和子氏の起用にも疑問が残ったことを書き添えねば…

あとがき

テレ東の開局記念番組なのですから、もっとテレ東の肝煎りでガッツリ作り込んで欲しかったです。最近のテレ東のドラマの品質が高いから、これだけの大物俳優が出演するのは見事だと思いますが、俳優を見たいと思ってチャンネルを合わせる視聴者ばかりではないので、しっかりと脚本家と演出家選びはして欲しかったです。

また、「小栗旬出演作品にハズレ無し伝説」に傷がついたのも辛かったです…

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★本家の記事のURL →  http://director.blog.shinobi.jp/Entry/12599/


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