月曜名作劇場「今野敏サスペンス 隠蔽捜査~去就~」 (2019/3/11) 感想

TBS系・"月曜名作劇場『今野敏サスペンス 隠蔽捜査~去就~』(公式サイト)
『5年ぶりに単発スペシャルドラマとして復活!杉本哲太、古田新太主演。警察内の権力闘争に翻弄されながらも、事件解決に取り組む人気シリーズ「隠蔽捜査」最新作。』の感想。
なお、原作の小説、今野敏『隠蔽捜査6「去就」』(新潮社) は未読。2014年に放送された連ドラ『隠蔽捜査』は鑑賞済み(全11話感想あり)。
竜崎伸也(杉本哲太)は、娘の交際問題も気になりつつ、“変人"署長としていつもの日々を過ごしていた。そんな矢先、管内でストーカー絡みの殺人事件が発生。犯人は猟銃を所持し女性を人質に逃走という情報が入る。幼馴染で警視庁刑事部長の伊丹俊太郎(古田新太)も合流して捜査本部ができるが、そこには宿敵・上條貴仁(生瀬勝久)の息がかかった方面本部長が立ちはだかるのだった。果たして事件は無事に解決されるのか!?
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:今野敏『隠蔽捜査6「去就」』(新潮社)
脚本:小山正太(過去作/3人のパパ、絶対零度~未然犯罪潜入捜査~)
演出:岡本伸吾(過去作/隠蔽捜査、TAKEFIVE、大恋愛)
音楽:窪田ミナ(過去作/隠蔽捜査、ラスト・ドクター)
5年前の連ドラ版は、笑いと涙の骨太の刑事ドラマだった!
2014年1月期に連続ドラマとして放送された『隠蔽捜査』は、警察官僚の悲喜交々、警察と言う縦割り構造組織の問題点、そして警察官と言う職業の魂を、しっかりと描きつつ、時に笑いや涙も踏まえて、骨太の本格的刑事(警察)ドラマだった。
そして、「いつか続編を…」を期待してた『隠蔽捜査』が5年の歳月をかけて、2019年3月25日を以って終了予定の「月曜名作劇場』へ、2時間スペシャルで帰って来た。
初見の視聴者向けの初期設定を、鮮やかな捌き方で魅せた!
さて、今回は連ドラ版の出演者がほぼ全員勢揃いした。しかし、今作を初めて観る視聴者向けの、序盤の初期設定説明も、ダラダラせずに鮮やかな捌き方で魅せた。
連ドラ版を超えた、骨太の刑事ドラマ & 秀逸な警察ミステリーに!
そして本編に入ると、連ドラ版と同様にシリアスとコミカルの絶妙なバランスを保ちつつ、階級や上下関係に一切拘らず降格をも恐れない竜崎伸也(杉本哲太)と、本音と建前を使い分け柔軟な立ち振る舞いをする伊丹俊太郎(古田新太)の幼馴染のコンビの活躍を中心に…
警察の権力闘争や縦割り組織の問題点や警察官の思いを、家庭での事件を絡めつつ、連ドラ版を超えた骨太の刑事ドラマであり、秀逸な警察ミステリーに仕上がっていた。
あとがき
今回用意された、主要な登場人物たちの個々のエンディングが秀逸でした。そして、警察の問題が片付いた後のバーでの竜崎と伊丹のオチも見事でした。スペシャルでなく、是非とも連ドラ版で帰って来て欲しいです。オジサンやおっさんブームの今こそ、TBSは作るべきだと…
竜崎の部下の刑事・根岸紅美を演じた “高山侑子” さんの存在感と演技力も素晴らしかったです。あれだけの名優を相手に堂々と演じ切ったのが、「根岸紅美」の設定と重なって良かったです。
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去就: 隠蔽捜査6 (新潮文庫)
隠蔽捜査 DVD-BOX
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