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映画「グリーンブック(日本語字幕版)」 感想と採点 ※ネタバレなし

映画「グリーンブック(日本語字幕版)」 感想と採点 ※ネタバレなし
映画『グリーンブック(日本語字幕版)』公式)を本日、劇場鑑賞。
採点は、★★★★(最高5つ星で、4つ)。100点満点なら80点にします。

【私の評価基準:映画用】
★★★★★  傑作! これを待っていた。Blu-rayで永久保存確定。
★★★★  秀作! 私が太鼓判を押せる作品。
★★★☆☆  まあまあ。お金を払って映画館で観ても悪くない。
★★☆☆☆  好き嫌いの分岐点。無理して映画館で観る必要なし。
☆☆☆☆  他の時間とお金の有意義な使い方を模索すべし。





ディレクター目線のざっくりストーリー

1962年、ニューヨークの高級クラブ「コパカバーナ」で用心棒を務めるトニー・リップは粗野で無学だがケンカに強くハッタリが得意で、家族や周囲から愛されていた。ある日、店が改装のため休業になり、トニーは黒人ピアニスト、ドクター・シャーリーのコンサートツアーの運転手として雇われる。

シャーリーはカーネギーホールを住処とし、巨匠ストラヴィンスキーから「神の域の技巧」と絶賛され、ケネディ大統領のためにホワイトハウスでも演奏した天才だ。そして彼は、なぜか黒人には差別の色濃い南部での演奏ツアーを目論み、二人は「グリーンブック=黒人用旅行ガイド」を頼りに旅立つ。出身も性格も違う二人は衝突を繰り返しが…
本年度アカデミー賞® 作品賞・助演男優賞受賞

全編ジャズの最高のバディムービーは、笑って泣ける奇跡の実話

黒人の知的な天才ピアニストと彼に雇われた白人のがさつな用心棒兼運転手が、黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を手に、人種差別が残るアメリカ南部をコンサートツアーで巡る実話ベースの人間コメディドラマが映画『グリーンブック』だ。全編に流れジャズが、時に切なく時に感動を与えてくれる…

使い古されたプロットだが、全体のさじ加減が素晴らしいから…

共通点の超少ない凸凹コンビが次第に互いへの理解を深めて行くと言うプロットは、正直使い古されているし、予告編を一度で見れば凡その筋書きの見当は付いてしまう。しかし、本作には類似作品の匂いは漂わない。もちろん、実話が基になっている点も大きな理由だが、本作が良く出来ているのは、全体のさじ加減の程良さだ。

「差別ある社会」を我々に見せ付けて終わる "後味の良さ"

黒人への人種差別を描いた映画と言えば、目を覆いたくなるような辛い場面や横暴な白人に怒りを覚えたりと、全体的に激しめなテイストの作品になりがちだ。ところが、本作は違う。シリアスな部分とコミカルな部分を交互に取り入れつつ、人種差別を通して「差別する側」と「差別される側」の両方の立場を丁寧に描いて行く。

どっちが悪いとか悲しいとかでなく、説教くさくもなく、ただただ「差別のある社会」を我々に見せる。見せ付けると言っても良い。あとは、観客がどう受け止めるか? に作品は委ねて終わる。この辺のあっさり加減も本作の後味の良さに繋がっていると思う。

フライドチキンは、米南部の黒人奴隷の辛さと悲しみの "ソウル・フード"

劇中には、様々な黒人差別が描かるが、その中でも私が脚本と演出の巧さに驚いたのが、ケンタッキー州で「ケンタッキー・フライド・チキン」を食べるくだりだ。ネタバレしない範囲で書くと…。

ケンタッキー州で用心棒兼運転手トニーが「本場だ!」と言わんばかりに「ケンタッキー・フライド・チキン」にむしゃぶりつく。しかし、黒人ピアニストのシャーリーは食べようとしない。このあと、どうなるかは書かないが、実は鶏の揚げ物 “フライドチキン” はアメリカ南部の農場地帯で働いた黒人奴隷の辛さと悲しみが詰まった “ソウル・フード” なのだ。

白人農場主らが捨てた鶏の部位を黒人奴隷が揚げて食べた

白人農場主たちは、南部の正当鶏肉料理であるオーブンで焼く「ローストチキン」を好んで食べた。そして、白人たちはナイフとフォークで食べ易いように、焼く前に肉の多い部位以外の皮と骨が多く食べ難い羽根や首や足を捨てた。その「ゴミ」を黒人奴隷たちが家に持って帰り、高価なオーブンが無いから、油で揚げて食べたのだ。

焼くと言う調理方法もあるが、時間が掛るし焼いている内に少ない肉汁が落ちてしまい旨味が無くなるからフライドチキンにしたのだ。では、なぜ「ケンタッキー・フライド・チキン」のマスコットキャラクターが白人のカーネル・サンダースなのかは、「そんな安くて美味い物なら商売になる」と考えれば、察しが付くと思う…

あとがき

奇跡の実話が基になった、名優二人が贈るジャズの調べにのせて笑って泣ける最高のバディムービー。説教くさくなく、目を覆いたくなるような場面もなく、シリアスとコミカルの絶妙なバランスを保ちつつ、丁寧に「差別ある社会」を紡いで感動のラストに導いてくれる後味の良さは格別です。一人、家族、デートのどれでも楽しめる作品に仕上がっています。

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グリーンブック

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『グリーンブック』 を試写会で鑑賞しました。 良い作品だった。主演、助演男優賞も納得の作品。 【ストーリー】  1962年、ニューヨークの高級クラブで用心棒を務めるトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)は、クラブの改装が終わるまでの間、黒人ピアニストのドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)の運転手として働くことになる。シャーリーは人種差別が根強く残る南部への演奏ツアーを計画していて、...

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グリーンブック

1962年、アメリカ。 ニューヨークの一流ナイトクラブ「コパカバーナ」で、用心棒を務める白人男性トニー・リップ。 店が一時休業となった時期、彼は黒人男性ピアニスト、ドクター・シャーリーのコンサートツアー運転手として雇われた。 黒人用旅行ガイド〈グリーンブック〉を頼りに、2人は人種差別の激しい南部へと向かうことに…。 実話から生まれた音楽ヒューマンドラマ。。

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「グリーン・ブック」☆笑って笑って泣く

気持ちよく笑えて、気持ちよく泣ける。 差別を扱ってしっかりと問題提起もしている社会派ドラマでありながら、誰もがホッコリする物語に仕上がっている。これぞアカデミー賞作品賞!

「グリーンブック」

うまくできてるのう。
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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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