絶対正義 (第1話[全8話]・2019/2/2) 感想

東海テレビ制作・フジテレビ系・オトナの土ドラ『絶対正義』(公式)
第1話[全8話]『正義が生んだモンスター』の感想。
なお、原作の長編ミステリー小説、秋吉理香子「絶対正義」(幻冬舎文庫)は未読。
範子(山口紗弥加)は過去の出来事から、間違ったこと、法を犯すものを許さない女性。高校時代の4人の友人達は現在、由美子(美村里江)は主婦、理穂(片瀬那奈)は学校経営者、和樹(桜井ユキ)は作家志望、麗香(田中みな実)は女優として、それぞれの道を歩んでいる。15年前。高校3年生の由美子(桜田ひより)はバスで痴漢に遭い、居合わせた転入生の範子(白石聖)に助けられる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:秋吉理香子「絶対正義」(幻冬舎文庫)
脚本:仁志光祐(過去作/ナポレオンの村) 第1話
谷岡由紀(過去作/最後のレストラン)
政池洋佑(過去作/マッサージ探偵ジョー)
演出:西浦正記(過去作/コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-シリーズ) 第1話
浅見真史(過去作/○○な人の末路)
主題歌:嘘とカメレオン「ルイユの螺旋」(キングレコード)
『火の粉』を彷彿させるようなハラハラドキドキ感が!
主人公の女、高規範子の「私、何か間違ったこと言ってる?」と言う狂気じみた正義感が、周囲の人間の運命を狂わせていく…衝撃の心理サスペンスらしい。ここ最近「オトナの土ドラ」枠には(私の勝手な)期待を裏切られる作品が多かったが、今作は『火の粉』を彷彿させるようなハラハラドキドキ感を第1話から味わえた。
高校時代と現代が交互に描かれ、恐怖感が増した!
最初は、主人公の高校時代と現代を交互に描く手法に違和感を覚えたが、見続けると “この関係” が15年後に再現されると言う恐怖感だけで面白くなって来た。今回で、高校時代が終わるのか、度々描写されるのか分からないが、折角良い若手女優さんたちなので、もう少し見てみたい気もする…
主人公・紀子のキャラが超魅力的!
それに何より主人公・範子(山口紗弥加)のキャラクターが超魅力的だ。「正義」の剣を振りかざし、違法行為に断固として毅然とした言動を示し、彼女に「融通」は通用しない。第1話での紀子の言動は、やり過ぎではあるが違法性はほぼゼロ。
もっと法に触れるか触れないかの"ギリギリの正義感"を観たい
しかし、この範子の思考回路なら、いずれ法に触れるか触れないかの「ギリギリの正義感」を振りかざすだろう。それに周囲が巻き込まれ混乱して行く。
フィクションだからこそ描ける狂気の世界だが、今のご時世を考えるとプチっとキレて恐ろしいことをする輩が山ほどいるから、強ち “フィクションだと笑って見ていられない恐怖感” もある。これは、なかなか面白そうだ。
あとがき
ラストで描かれた大人になった範子と再会した由実子(美村里江・ミムラ)の驚きの表情は単純に “15年ぶりの再会” には見えませんでした。もしかしたら、卒業後の5人に何かがあったのかも? 今後の展開も楽しそうです。正論は時に人を傷つけるので、逃げ道を残すのも愛情だと思います。が、範子にそんな優しさが通用するのか。
|
★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
絶対正義 (幻冬舎文庫)
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/12392/
- 関連記事