なつぞら (第132回・2019/8/31) 感想

連続テレビ小説「なつぞら」

NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』公式サイト
第22週『なつよ、優しいわが子よ』の 『第132回』の感想。


 本作は、2019/8/20 にクランクアップ(撮影終了)しています。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。


なつ(広瀬すず)の娘の優が5歳になったある日、優は雲を指差し、その形が馬に似ているとなつに言う。本物の馬が見たいと言う優になつは夏休みになったら十勝に連れていくと約束する。だが、なつはその頃テレビ漫画の「魔界の番長」で再び作画監督を任されており、引き受けた以上はヒットさせようと必死になっていた。そんなある日、北海道から遊びに来た夕見子(福地桃子)が天陽(吉沢亮)について気になることを言い…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

優の誕生日は、日曜日の昼間の設定が良かったのに…

アバンタイトル。これ、どうして、娘の優の5歳の誕生日は、親子三人だけで祝ったのだろう?

劇中の時代は、昭和48年(1973)6月1日だそうで、前回で描かれた茜(渡辺麻友)の家での茜の娘の明子の誕生日に、「茜と一緒にいたい」と言ったが結果的に下山家に夜中に迷惑をかけた一件があるのだから、ここは演出家の配慮でも何でも良いから、日曜日の昼間に、茜や明子も招いて、明るく楽しい誕生日に出来なかったのかな? って思う。

なぜ、優の誕生日に明子は呼ばなかったの?

もしかしたら、裏設定で、茜がまだ妊娠中とか出産直後で世話しないとかあったとしても、土曜日の朝の放送のアバンタイトルが、なつ(広瀬すず)坂場(中川大志)が仕事から帰宅した遅い時間にわざわざ娘の誕生日をやる必要があるのかって。

因みに、昭和48年6月1日は金曜日で、まだ週休二日制もない時代だろうから、ここは日曜日の昼間に下山家を招いて…の方が相応しかったと思う。ここまで、なつの個人主義の徹底を強調して、どうしようと言うのだ。もう、残り1か月しかないのに…

広瀬すずさんが "同時に2つの芝居が出来ない" から…

主題歌明け、誕生日の翌朝だか分からないが、なつと優が一緒に洗濯物を屋外で干している。そして、優が雲を指さして馬に似ていると言う。なつは、物干しの手を止めて、優に近付いて優の話を聞く。

確かに、優の指さす方を見るために…とか、優の目を見て話すと言う意味では間違っていないが、普通、この程度のことで母親が家事の手を止めるか? ってことを言いたのだ。言いたいには、2つの理由がある。1つは、なつがそのまま洗濯物干しを続けて、優の方からなつに近寄って話した方が、前回よりも「優がなつに懐いた」ように見えるから。

もう1つは、広瀬すずさんが同時に2つの芝居が出来ないから、こうせざるを得ないってこと。北海道に行く行かないの段階になったら、母子で座って言い聞かせるのは自然だけに、その前段の芝居が気になるのだ。もちろん、気にならない人の方がたくさんだろうが…

母親に「ありがとう」と言ってはいけない "躾" って何?

で、このシーンで解せなかったのが、なつがなつの誕生日8月15日頃に優を北海道に連れて行ってあげると約束したことに対して、優が「ありがとう ママ!」と行ったことに対して、なつが「ありがとうなんて 言わなくていいんだよ」と言った。

これ、どう解釈したら良いのだろう。5歳の子どもに「他人行儀な…」との理由で、感謝の気持ちを伝える躾を敢えて拒むのも変だし、 かつて居場所のなかったなつに「堂々とここで生きろ」や「家族なんだから遠慮するな」と言った泰樹(草刈正雄)の言葉を思い出して、優に「簡単に家族にお礼などするな」と躾をしているとか?

とにかく、広瀬すずさんの言い方が明瞭でないから(明瞭に言っちゃうと、下手だから)、なつの真意が分かり難い。のちに、そう躾ける理由が描かれるのを待つしかないか…

ナレーションの言い方も内容も "なつアゲ" に逆効果

先程のなつの「ありがとうなんて 言わなくていいんだよ」が言い方の問題だと書いたが、その直後の、これまたいつも通りにほんの僅かだけ描かれた「仕事をするなつ」の描写の中で絵の「引き受けた以上は ヒットさせようと必死でした」のナレーションも言い方…と言うか、これも脚本の問題でもあるが…

きっと脚本家も演出家もウッチャンも「なつが頑張ってる」と言っているだけのつもりなのだ。しかし、自分のことしか考えないなつを摺り込まれている私には、「例え東洋動画が作った作品でも、自分が関わっていなけりゃ、ヒットしようがしまいがどうでも良い。だって、私の評価が上がる訳でも何でもないんだから!」と聞こえてしまう。

こんなの、「なつは、今度の作品もヒットさせようと必死に頑張っています」なんだよね。それを「頑張りました」と過去形にするから、「視聴者置いてけぼり」とか「仕事も育児も箇条書き」になるの。そんなこと、プロなら分かって当然だと思うのだが…

なつは、優が夕見子に言った「ありがとう」はスルー?

そのあと、優を預かっているのが、茜から咲太郎・光子夫婦に変わったことが描かれて、そこのやり取りで、優が「ありがとう」を母親に言ってはいけないと言われ、光子が躾が云々とのくだりがあって、夕見子(福地桃子)が上京したら、お土産を持って来た夕見子に「ありがとう」と言ったのをスルーしたなつ。

と言うか、その時のなつのリアクションは映らずじまい。こう言う、中途半端な編集って本気で嫌い。それにしても、なんで夕見子は “時代劇に登場する女郎さんみたいな喋り方” になっちまったんだい? その昔は、あそこまで強調してなかったように、こっちとら記憶してるんだが(笑)

中川大志さんと福地桃子さんは同時に2つの芝居が出来る

北海道のくだりは無視して、12分過ぎからの、これ見よがしの家族での食事のシーン。坂場役の中川大志さんと夕見子役の福地桃子さんは、2人入れ込みの2ショットで、手に箸を持ち口に食べ物を入れて食べる演技をしながら会話の演技もやっている。どっちかがNGを出したら撮り直しと言う緊張の芝居だ。

一方のなつ役の広瀬すずさんは、口の中に物が入ったままもごもごと喋ったと思ったら、今度は優と喋る時は食事の手が止まる。ねっ? 主題歌明けの選択物干しと一緒でしょ。二つの演技を同時に出来ないの。

普通の人の"日常"が、劇中で描けないのはドラマとして致命的

でも、百歩譲って、選択物干しの時の母子の会話は夏休みの予定だからそれなりに重要だとして、母は手を止めてこの目を見て話すのは許容しよう。「ありがとう」と言わせないと言う変わった教育方針と合わせても許容しよう。しかし、この夕食での会話は、なつが天陽(吉沢亮)の紹介を優にするだけ。なつが手を止める必然性がないのだ。

更に厳しいことを言えば、食べながら喋る、話しながら食べるのは、普通の人たちが普段やっていること。要は私たちテレビの外の人たちにとってはごく普通の “日常” ってこと。その “日常” がテレビの中で描けていないのは、結構大問題と言うか、ドラマとして致命的と思う。

もう一度書くが、気にならない人の方がたくさんだろうが、私は気になってしょうがないのだ。

あとがき

結局、「母親の自分にだけ “ありがとう” とは言ってはいけない」と言う “なつの優への躾術” があるみたいですね。その理由、この先に引き延ばす意味ありますかね。さっさとネタ晴らしして貰わないと、益々なつに共感出来なくなるだけですが…。

次週は、ほぼ神通力を失ったであろう「十勝組」でテコ入れですかね。北海道のことなんて、もうどうでも良いのに…


下記の投稿も、多くの共感を頂いておりますので、未読の方は是非読んでみて下さい。
朝ドラ「なつぞら」に"中高年層が共感し難い"と感じる理由を中年オヤジが考えてみた

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セミオトコ (第6話・2019/8/30) 感想

セミオトコ

テレビ朝日系・金曜ナイトドラマ『セミオトコ』公式
第6話『6日目のセミ』の感想。



自らの体の異変を感じ始めたセミオ(山田涼介)は、由香(木南晴夏)やねじこ(阿川佐和子)、くぎこ(檀ふみ)らうつせみ荘の面々に自分の正体を明かそうとする。セミオの登場は、美奈子(今田美桜)や小川(北村有起哉)ら住人達に大きな変化をもたらしていた。そしてセミオの‘いのちの期限’が徐々に近づいてくる中、由香はセミオと最後の休日を満喫するため、2人きりのデートに出掛ける。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:岡田惠和(過去作/ひよっこ、ど根性ガエル、最後から二番目の恋)
演出:宝来忠昭(過去作/ヒモメン、僕の初恋をキミに捧ぐ、家政夫のミタゾノ3) 第1,2,5
   竹園元(過去作/明日の君がもっと好き、私のおじさ) 第3,4,6
音楽:agehasprings
主題歌:Hey! Say! JUMP「ファンファーレ!」(ジェイストーム)

セミオが正体を打ち明けるシーンは惹き込まれたが…

正体を打ち明けてからの、6年間うつせみ荘の近くで住人たちそれぞれの最初に聞いた声を話し出すシーンから、作品にグッと惹き込まれてしまった。

前回が、うつせみ荘の人たちの描写ばかりで不満だったが、今回は、正体を打ち明けたセミオ(山田涼介)と、セミオに恋する由香(木南晴夏)が物語の中心となり、セミオと由香を心配する脇役に、うつせみ荘の人たちが徹したのが良かった。やはり、ドラマの登場人物は主従関係を保つのは大事なことだから。でも、放送尺は脇役の方が多いと言う矛盾。

更に期待したラストデートも予想以上にベタ。それでも、丁寧に物語を描きつつ、主人公のセミオを際立たせている点は良かった。

あとがき

「7日目のセミ」が最終回でないのならば、今後どんな展開になるのでしょう。なんか、最終章直前になって引き延ばし感が増してきたような…

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【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話


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