映画「メッセージ(字幕版)」 感想と採点 ※ネタバレなし

映画「メッセージ(字幕版)」 感想と採点 ※ネタバレなし
映画 『メッセージ(字幕版)』公式)を本日、劇場鑑賞。採点は、★★★☆☆(最高5つ星で3つ)。100点満点なら60 点にします。
なお、原作:テッド・チャンの短編小説「あなたの人生の物語」は未読。

私の評価基準(映画用)

ざっくりストーリー

突如、地球上の各地に巨大な球形飛行物体が出現する。謎の知的生命体がどから来たのか、目的も何もかもが不明だった。言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)は、彼らとの意思疎通をはかり意図を探るよう軍に雇われる。

ルイーズは黒い煙状の文字を解読するうちに、彼らが人類と全く異なる時間の観念を持っていることに気付く。物理学者のイアン(ジェレミー・レナー)と共に、友好的な交信をしようと試みるが、世界各国は彼らを敵と見なし、攻撃の準備を始める。ルイーズは地球を救い、自身の思いを伝えるために大胆な行動に出る…

理屈好きのSF映画ファンなら、大いに楽しめる作品

未知なる生命体との接近遭遇やコミュニケーション、人間の存在意義を問うたり、人類の進化などを描いたりと、過去の代表的で且つ有名なSF映画に登場した要素が多い作品ではあるが…

やり過ぎないセンスの良さが光るビジュアル、緻密な構成のストーリー、アカデミックで崇高な意思を描くことで、観客の知的好奇心を刺激し、人間的情緒を再確認できる点は、今までのどのSF映画とも異なるテイストだ。まあ、理屈好きのSF映画ファンなら、大いに楽しめる作品には仕上がっている。

娘を失った母であり言語学者がヒロインの設定が効いてる

幼い娘ハンナを病で失ってからの言語学者のルイーズの母性は、深い喪失感の中にある。そんなルイーズの娘とのコミュニケーションの物足りなさを埋めるかの如く、未知の生命体に対して根気よく粘ってコンタクトを取り、攻撃とは違う可能性を探し出す設定は面白い。

その意味でも、本作の主人公が娘を失ったばかりの母親と言う女性であることは、本作が他の作品と違う大きな特徴にもなっている。

久し振りに鑑賞中に『2001年宇宙の旅』を思い出した

ただ、全体的にメリハリやダイナミックさに欠ける。別にドンパチやれとかアクションしまくれなんてことではない。これを “静の映像化” と言えばカッコいいが、私にはそこまで感じ取ることは出来なかった。とにかく、きっとスゴイ終盤が待っているだろうと期待させる前半の作り込みに大して、後半が負けてしまった。

特に、肝心のルイーズが時間を逆行するような感覚を得る辺りから、真実に辿り着くまでが分かり難いのが残念。

でも前述の通り、理屈好きのSF映画ファンなら、本作を未知の生命体との遭遇と言う平凡なSF映画でなく、奥深く崇高な人間ドラマと捉えるだろうし、そうでない私も久し振りに『2001年宇宙の旅』を思い出させる映画に出会った感動は確かだ。

あとがき

観る人を選ぶ作品。過去のSF映画の要素をいいとこ取りしながら、娘を亡くした母であり言語学者がヒロインと言う設定が効いてる斬新なSF映画。やや小難しい内容だけに、誰もが楽しめるエンターテインメント作品ではありません。でも、本作の核心部分である「宇宙人の言語」の描写や表現については、劇場の大スクリーンで観る価値大です。

それと、私は今月多忙な中、やっと見つけた時間で、期待を膨らませて劇場に足を運んだのですが、作品の質を考えると、もっと落ち着いた時に観ていたら、違った印象になったかもしれません。これから劇場に行こうと思っている方は、わさわさしていない自分の時に観るのをお勧めします。

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ひよっこ (第51回・5/31) 感想 ※追記あり

2017/05/31 12:00 記事更新
連続テレビ小説「ひよっこ」

NHK総合・連続テレビ小説『ひよっこ』公式
第9週『小さな星の、小さな光』『第51回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


優子(八木優希)が、工場閉鎖の前日に秋田へ帰ることになった。みね子(有村架純)は、工場の一大事で休みになっていたコーラスを、優子がいるうちにもう1回やろうと提案し、辞めた仲間たちも集めることに。一方、優子はある決意をして雄大(井之脇海)が働く工場を訪ねていた。そして優子が帰る日、愛子(和久井映見)や食堂の料理人・和夫(陰山泰)への感謝の気持ちを込めた、みね子たち乙女寮最後のコーラスが始まる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

昭和は、感謝の気持ちを直接表現した時代…

主題歌明けは、前回の4日後の昭和40年12月15日で工場閉鎖5日前。優子(八木優希)に母から1通の手紙が届いていた。手紙の文末に「19日に優子と会えるのと…」とあった。工場閉鎖の前日に秋田へ帰ることになったのだ。いよいよ乙女6人組の解散の日がやって来た訳だ。

娘を迎えに来る母が、乙女寮や工場の人に挨拶に来るなんてのも、どちらかと言えば昭和の風景。昭和は、お世話になった人への感謝の気持ちを直接表現するのが普通だった。そう言えば、お中元やお歳暮も自分の手で相手先に持参するのが普通だったのだ。

悪い事をした後のラーメンはさぞ美味しかったに違いない

幸子「何かさあ、何か、悪いごどしたい」

一瞬「何かさあ、何か」と聞いて前作の亡霊が目の前を過って行ったが、この↑幸子(小島藤子)の一言が騒動を巻き起こす(おっと、どうもこの部分だけ『べっぴんさん』の亡霊がチラついて困るぞ)。思いが1つになれば、あとは決行あるのみの乙女たち。門限破り覚悟で浅草へレッツゴー。

みね子(M)「お父さん…。笑ってるけど泣きそうです。
      泣きそうだけど楽しく仕方ないです」

多用しまくりの「お父さん…」だが、ここでのモノローグは悪くない。今のみね子の心情を上手に表現している。ただ、なぜこの気持ちを行方不明の父に伝えたいのかは、やや分からないが…

どうやら、浅草のダンスホールで遊んできたようだ。そこの描写は完全無し。その分、先程の出来事を寸劇で表現。個々の性格を見せながらの寸劇も、本作らしい。そして、久し振りの屋台のラーメン。悪いことをした後のラーメンはさぞ美味しかっただろうし、どんなに思い出になっただろう。そう思うと泣けてくる…

優子の母の秋田弁と頭を撫でるシーンが印象的…

乙女寮最後のコーラスをすることを決める6人。で、ここでまた時間経過。なんと今度は練習風景の描写が完全無しで、12月19日の工場閉鎖前日へ。ちょっと『べっぴんさん』並みの時間経過に驚いてしまったが、考えてみると今日の話は、脇役の優子の退場のエピソード。その意味ではこの位バッサリあっさりが丁度いい。

清子「優子。今日までありがとう。
   いぐ、けっぱってくれたが。ありがとさん」
優子「お母…」
清子「偉がったねえ」

優子の母・清子(田村たがめ)が上京してきた。同室の仲間にお礼を言った後、頑張って働き仕送りをしてくれた娘を↑秋田弁で優しく労う。母が娘の頭を優しく撫でるのが印象的なシーンだ。

コーラスと回想シーンの編集は感動的

ついに、乙女寮最後のコーラスが始まった。乙女寮の料理人・和夫(陰山泰)が弾くアコーディオンの音色もどことなく寂し気だ。歌い出したのは坂本九さんの不朽の名曲『見上げてごらん夜の星を』だ。そのコーラスに乗せて、みね子の組み立てライン停止のエピソードと、雨で水着は切れなかったひと夏の思い出が回想で挿入。

歌が進む度に、乙女たちの涙はこぼれ、笑顔もきれいになっていく。このくだりの編集も、上手くヒロインを目立たせるのに成功している。やはり、こう言う場面でしっかりと “ヒロインここにあり” は見せておくべき。そして、次回に続くサプライズ。まっ、プロポーズ大作戦なのはバレバレだが…

あとがき

改めて、向島電機の女工さんたちの団結力に「コーラス」が一役買っていたのを見せられた、そんな15分間でした。そして、歌った『見上げてごらん夜の星を』とサブタイトルが絶妙にシンクロしていたのもお見事。さて、明日は工場最後の日。優子がいなくなって最後のラジオ組み立てラインは無事に終わることが出来るのか?

更に、石鹸工場の社長・原田(諏訪太朗)も気になる。実は1人しか雇えないとか言って来そうだし。それにしても、言葉数の少ない優子でしたが、そこにいるだけで優しい雰囲気を醸し出していた女の子。いなくなると思うと寂しい…

また、前回の「涙涙の友情ストーリー」の感想に、118回ものWeb拍手を頂き、ありがとうございました。明日はついに工場閉鎖の日。最近、豊子(藤野涼子)の元気のないのが気になります。何か起きなければ良いですが。と言いつつ、何か起こらないとドラマは進まないんですけどね。本作には、強引な騒動は要らないかなって。

当blogは、引き続き本作を応援します。


【追記 2017/05/31 12:00】
感動文中に “浅草のダンスホールで遊んできたようだ” と書きましたが、なっちゃんママからコメントを頂いて、再度見返したところ、澄子(松本穂香)が「たくさん走ったからお腹空いたね」と言っているのを、要は男性にダンスホールに誘われたが、断るためにみんなで走って逃げたと捉えることも出来ますね。

私としては、終業後(外は暗くなっていますが)に出かけて、午後9時10分でも寮に戻っていないとすると、まあ3時間近くは外出していたことになります。向島と浅草なら今では電車で片道約20分、昭和40年当時は都電で往復1時間位?それでも、2時間位は浅草を満喫したはず。

そのエピソードが “ナンパされて逃げた” だけでは寂しくないですか?もう少し盛って欲しかったですね。まあ、このあっさり風味が『ひよっこ』なんですけどね。『べっぴんさん』では未成年が普通にダンスホールに入り浸ってましたから(苦笑)

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