べっぴんさん (第150回・3/31) 感想

連続テレビ小説「べっぴんさん」

NHK総合・連続テレビ小説『べっぴんさん』公式
第26週(最終週)『エバーグリーン』『第150回』の感想。
なお、ヒロイン・坂東すみれのモデルは、アパレルメーカー「ファミリア」創業者の1人である坂野惇子(ばんの あつこ)さんで、関連書籍は未読。
 本作は、2/28 にクランクアップ(撮影終了)しています。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。


食堂「レリビィ」で過ごしていたすみれ(芳根京子)、明美(谷村美月)、良子(百田夏菜子)、君枝(土村芳)の4人に、栄輔(松下優也)が病院での検査結果を伝えに来る。「死を覚悟した」という栄輔だったが…。一方、すっかりカメラの魅力にとりつかれた孫の藍(渡邊このみ)が、すみれたちの写真を撮るように。4人はお礼として、藍のために再びべっぴん作りに取りかかる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

なぜ、栄輔の病気を「何とかなる」と中途半端にした?

昨夜の投稿『「べっぴんさん」残り2話 視聴率下降中だが、半年間見続けて良かったと思える最終回を切望する』で、私のテレビドラマ愛と残り2話への期待は書いたので、期待通りかそうでないかしか、書くことも無いのだが…。

まず、アバンタイトルで全く必然性も衝撃も無い “騒動” であった栄輔(松下優也)の検診の結果が…

明美「良性のポリープやって。薬で何とかなるって」

あっさり明美(谷村美月)の一言で終わったのがとても残念。それも「何とかなるって」って。普通に「検査は正常値やって。健康に問題なしやって」と、明るく済ませちゃダメだったのか?その方が、明美と栄輔のこの先の結婚生活も明るいものになるだろうと想像できるのに。がっかり…

せめて、紀夫や五十八が以前からカメラ好きだったら…

あとは、やはり藍(渡邊このみ)がカメラに興味を持っているくだりの違和感が頭にこびりついていて、全く共感できない。そして、すみれが、終盤でこんな事を言っていたから、私も本作の過去を振り返ってみると…。

すみれ「近頃は、これまでの事をいろいろ思い出すのよ」

せめて、紀夫(永山絢斗)が映画制作以前からカメラに興味関心があり、欲を言えば五十八(生瀬勝久)もカメラ好きで、その “繋がり” で藍がカメラ好きならギリギリ納得できるのだが。

すみれと藍のモノへの興味と分解した理由の意味は違う

まず、藍がカメラに興味を持ったことと、幼少期のすみれが靴に興味を持った意味が違う。また、分解した理由についてはまるっきり違う。だって、藍はカメラの構造に興味を持っただけで、すみれは「べっぴん」の秘密に興味を持ったのだから全く違う。しかし、どうしても同じに描きたいようだ。

もう、藍がカメラを首からぶら下げている限りは、半年間見続けて良かったと思える最終回は難しいだろう。それにフラッシュも点けずにあんな逆光で写真を撮るのもどうかと思うが、もはや残り2話の放送ではどうでもいい。

お礼の品作りで、ついに "べっぴん" の定義が完全崩壊

更に、私の期待は悉く裏切られる。“お礼” で何かを作ると言うこと自体は悪くない。ただ、残り2話で、4人揃っての “ものづくり” のエピソードが、藍が上手く写真を取れたことへの “お礼” と言うのは頂けない。もう、これをやった時点で、これまでの “べっぴん” の定義が完全崩壊したのと同じだから。

良子「おばあちゃん4人のいっぱいの愛情込めて」

確かに、“思い” を込めての“ものづくり” なのだが、その “思い” が “お礼” では結局 “お礼の品づくり” でしかない。どんなに4人が力を合わせて、刺しゅうを施したところで、所詮はお礼の品としての「写真入れ」でしかない。

お礼の品が、せめてカメラ関連グッズだったら良かった

また、これが4人が並んだ記念写真を入れるための4人お揃いの「写真入れ」なら納得のしようもあるが、写真を撮るのが好きな藍に対してのお礼が「写真入れ」と言うのが解せない。フィルムを持ち運ぶポシェットとか、手作りのカメラケースとか、カメラ関連グッズだったら…。

とは言え、やはりどう考えても、はな(菅野美穂)のタペストリーや麻田(市村正親)の靴の “べっぴん” とは明らかに違うエピソード。結局、脚本家自身が「べっぴん」の意味を完全に消化しきれていなかったのかも知れない。でないと、こんなとんちんかんな “作り話” にならないはずだから。

やたら桜吹雪で、余計にネタ切れ息切れが見えちゃった

終盤での商店街から丘の上のシーン。これでもかと桜吹雪が舞っていたが、商店街には桜の木は見えず、丘の上にもカメラ前に造花の枝が1本映りこんでただけ。画自体に何の訴求力も無いから苦肉の策での桜吹雪だろうが、これが却ってネタ切れ息切れを助長して見せてしまったのも残念。

最終回が『べっぴんさん』に帰着するのか不安過ぎる

とにかく、本作で描かれた昭和9年(1934年)から昭和59年(1984年)の50年間をヒロインたちと共に振り返って、起承転結の “結” らしく描きたい、見せたいようだ。しかし、良く考えてみると確かに半年間の “終わり” ではあるが、半年間描いてきた50年間の物語の “結” にはなっていない。

なぜなら、メインタイトルである『べっぴんさん』に物語が帰着していないし、悲しいかな帰着しそうに無いからだ。最終回直前に断言する。お礼で何かをどんなにたくさん作っても、それは本当の意味での “べっぴんさん” では無いと。

あとがき

うーん、最終回直前の第150回が、栄輔の健康と写真入れで終わったと言うことは、本当にネタ切れ息切れしていたんですね。この状態での最終回ってもうやれることは3つ位しかありませんね。

1.健太郎(古川雄輝)が創立35周年で「キアリス」の新社長になる。
2.藍が創立パーティーで「写真入れ」の話で盛り上げる。
3.すみれが、「写真入れ」の四つ葉のクローバーの刺繍の意味を語る。

あと、あるとすれば、「ものづくりは続く」と言う意味で、藍の知り合いとかパーティーの出席者らに「写真入れ」をたくさん作る位でしょうね。これで15分間引っ張ればもつでしょう。この内容で、半年間見続けて良かったと思える最終回なるのかは、見てのお楽しみです。

本放送後の『あさイチ「プレミアムトーク 芳根京子」』を観ましたが、いろいろフリーな撮影現場だったこと、そして19,20歳の女優さんが60歳近くを演じる限界を感じました。

[お願い] コメント等でのあらすじのネタバレ厳禁でお願いします。今やストーリー展開が唯一の私の楽しみですので…(困)

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NHK特別番組 [認知症 ともに新しい時代へ] ドキュメンタリードラマ「母、立ちあがる」 (2017/3/29) 感想

NHK特別番組 [認知症 ともに新しい時代へ] ドキュメンタリードラマ「母、立ちあがる」 (2017/3/29) 感想

NHK総合・NHK特別番組 [認知症 ともに新しい時代へ] 第1回 ドキュメンタリードラマ『母、立ちあがる』公式
『認知症と診断された藤田和子さん(55歳)。一人の母親が、3人の娘と夫に支えられながら実名で発言を始めるまでの涙と感動のドキュメンタリードラマ。主演・富田靖子』の感想。


2夜連続のシリーズ「認知症:ともに新しい時代へ」。第1回は、看護師として働いていた藤田和子さん(55歳)が、アルツハイマー型認知症と診断され、やがてそこから立ちあがり、認知症に対する誤解や偏見に立ち向かっていく姿を見つめる。ごくふつうの、一人の母親が3人の娘と夫に支えられ、悩み、泣き、笑い、喜びながら、多くの人たちと共に、前へ、前へと進んでいく姿を感動的に描くドキュメンタリードラマ。
---上記のあらすじは[ラテ欄より引用---

4月に京都で開催される認知症の国際会議に合わせた企画

演出は、2007年公開のドキュメンタリー映画『NARA 奈良美智との旅の記録』の監督・坂部康二と、TBS『情熱大陸』のディレクター・赤坂美恵子氏。

今年4月26~29日、京都で「第32回国際アルツハイマ―病協会国際会議(公式サイト)」が開かれる。合言葉は「認知症:ともに新しい時代へ」と言う訳で、NHKが3/29,30、2夜連続で特集番組を放送。その第1回目に放送されたのが、このドキュメンタリードラマ『母、立ちあがる』だ。

藤田和子さんの伝えたいことが、映像を通して語られた

内容は、10年前、45歳でアルツハイマー病と診断された藤田和子さん(実名)と言う、3人の娘を持つ1人の母親が、アルツハイマー病への人々の意識や社会を変えようと歩み続ける10年間の闘い日々を、本人のドキュメンタリー映像と、富田靖子さん主演の再現ドラマとで構成された作品。

10年前にアルツハイマー病と診断された頃の再現ドラマの部分と、現在講演活動などを通してアルツハイマー病の当事者の口から病気を語り伝えると言うリアルな部分が、とても丁寧に且つ分かり易く構成・編集されており、藤田さんの伝えたいことが、映像を通して語られたようなドキュメンタリードラマだった。

すべての人たちが生きやすい暮らしやすい世界を作らねば

最近は、アルツハイマー病に限らず、様々な病気や症状を所謂 “カミングアウト” し実名を公開して、様々な事情や状況を訴える人が増えている。そのお蔭で、多くの同じ悩みを持つ人が勇気や元気や生きる希望を与えられているのは、こうしたドラマやSNSの進化で素晴らしいことだ。

しかし、その逆で、なかなか病名を自分の中に受け入れられず、やっと本人が受容しても家族や友人や職場の人にはカミングアウトできず、また理解もされず、苦しんでいる人もたくさんいるのも現実。すべての人たちが生きやすい暮らしやすい世界を作らねばと感じた作品だった。

あとがき

数年前に他界した私の父も、最後の数年間はアルツハイマー病で介護をしていました。父の場合は初期の短期記憶の喪失では結構「忘れちゃった」と明かる人でしたが、中期に入ると「個性の喪失」の症状が強くなり、本人らしさが失われ、たまに私の事も誰だか分からない状態でした。

最初の頃は、どう接して良いのか分からず、手当たり次第に関連書籍を読み漁りましたが、結局はケースワーカーさんとケアマネジャーさん、ヘルパーさんたちにいろいろ教わり、毎日が発見と驚きと感動の日々でした。

私も本作の藤田和子さんと年齢はそんなに違いません。今夜の第2回『"脳若返り"の秘策 !? おトナリさんとの認知症予防』で勉強しようと思います。

なお、本作の再放送は、4月22日(土)午後4時20分~午後5時10分 です。お忘れなく。

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