[読書] 日本の色 売れる色には法則があった! (桜井 輝子/著・朝日新聞出版) 感想

日本の色 売れる色には法則があった!
【おススメ度】★★★★

私の評価基準(書籍用)


超ロングセラーの大ヒット商品が、売れ続ける「法則」

カラーコーディネーターである著者が、食品、日用品、家電、施設デザイン、ヒット商品を、特に日本の伝統色に注目して配色実例や成功の秘密が解説してある本。ヒット商品のパッケージデザインの解説本ではなく、あくまでも日本の伝統的な色を使った様々なデザインの分析が書いてある。

特に興味深いのは、超ロングセラーと言われる大ヒット商品が、長い間消費者に受け入れられるのに「法則」があること。そして、時代の変化と共にその「法則」を微妙に変化させて、時代に適応してきた商品デザインの歴史がわかること。豊富な写真とカラーチャートがとてもわかりやすい一冊。

アート引越センターの引越用段ボールが、白色なワケ

伝統色だけの話でない。例えば、アート引越センターの引越用段ボールの色について書かれている。

アート引越センターの引越用段ボールと言えば、上のトラックのように「白色」が特徴的。本書によれば、「黒い箱は白い箱よりも 1.87倍重く感じる」(P.67)とある。実際よりも軽く感じる色を採用することで、荷物を運ぶ人の負担を心理的に軽減しているそうだ。また、「白=清潔感」を表し、作業員の清潔感に繋がると。

実は、私が数年前に引越した時に依頼したのが、アート引越センター。実際に引っ越すまでに自分たちで荷造りするのだが、その時に白色の段ボールはとても清潔感があって良かったし、自分でも荷物を移動する際に軽く感じていたに違いない。そして、引越し後もまだ幾つか我が家にある。親しみあるデザインなのだろう。

こう言う色目のレジャーシートが欲しかった

本書の中で、目から鱗が落ちた商品に出会うことができた。それが株式会社佐藤デザイン室のレジャーシート『さくらシート』だ。レジャーシートと言えば多くが青い「ブルーシート」を思い浮かべるはず。本書ではまずどうして「ブルー」なのかの社会的な説明が書いてある。そして改めて紹介するのが『さくらシート』。


おしゃれなレジャーシート 運動会 180×90cm[景観に優しい さくらシート](北海道仕様/芝生仕様)【北海道/沖縄/九州/離島は定形外郵便・代引き不可】【折りたたみ ピクニック 花見 エコ 桜 アウトドア 敷物 レジャーマット チェック 印刷 素材 バッグ 一人用】

おしゃれなレジャーシート 運動会 ブルーシート[景観に優しい さくらシート](北海道仕様/芝生仕様)【北海道/沖縄/九州/離島は定形外郵便・代引き不可】【折りたたみ ピクニック 花見 エコ 桜 アウトドア 敷物 レジャーマット チェック バッグ 一人用】

自然界の色をお手本にした配色で考えられたレジャーシートで、色合いによって「北海道仕様(草・木・土・落葉の色目)」と「関東の芝生仕様(芝生・芽・葉の色目)」がある。もう、私「関東の芝生仕様」に一目惚れして、楽天市場で注文してしまった。来年の花見が楽しみだ。

あとがき

巻末の「日本の伝統色48選」もなかなかコンパクトにまとまっていて良いです。とにかく、あの大ヒット商品のパッケージの配色にはこう言う秘密と仕掛けがあったんだって楽しく読めます。ただ、伝統色に関する説明は少なめですので、そこは下に紹介した書籍などを参考にしたら、もっと理解が深まります。


     

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仕事・人間関係がうまくいく 色の雑学 (中経の文庫) 知って役立つ色の事典 (TJMOOK)
色の知識―名画の色・歴史の色・国の色
日本の伝統色を愉しむ ―季節の彩りを暮らしに―

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とと姉ちゃん (第155回・9/30) 感想

連続テレビ小説「とと姉ちゃん」

NHK総合・連続テレビ小説『とと姉ちゃん』公式
第26週『花山、常子に礼を言う』『第155回』の感想。
なお、本作のモチーフで、大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』は既読。
 本作は 8/25 にクランクアップ(撮影終了)しています。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。


花山のあとがきを口述筆記したのち、別れた常子のもとに連絡が入る。連絡は妻三枝子からのものだった。花山がついに自宅で息絶えた、というものだった。常子と美子は花山の死に顔にあう。その死に顔は安らかなものだった。自宅に戻った常子たちは、三枝子から預かった最後の原稿を読む。そこにさしこまれた一通のメモ書き…それは花山から三姉妹への最後の手紙であった…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

本作への不信感,怒り,憤りが、多数のWeb拍手に込まれた

まず、この記事を書いている時点で、前回の感想へのWeb拍手が105回にもなったことに、お礼を述べたい。でも、この数はきっと私の感想への共感よりも、本作やNHKやスタッフへの不信感、怒り、憤りが、これだけの数になったと信じている。と言うことで、今回もいつも通りの “ドラマ愛” で本作に斬り込んでいく。

花山の死が、「テレ死」で無残にも処理された

なぜか、前回の最後の口述手記の日から2日経過。どうして、本作はこうして時間経過が好きなのだろう。花山(唐沢寿明)の死まで2日間を要する必要性がどこにあると言うのだ。実質的には “蛇の生殺し” を更に2日間伸ばしただけの悪印象しか残らないのに。時間経過については、根本的なことを後述する…

そして驚愕だったのが、花山の死が「テレ死」で無残にも処理されたことだ。「ナレ死」に対しての私の造語だが、電話で、それも花山の妻・三枝子(奥貫薫 )が映像での登場もなく、夫の務め先に電話をかけてくると言う何とも残酷なシチュエーションで。

確かにドラマチックなのは認める。しかしだ。こんな作品でも毎朝半年間も見続ければ、登場人物に多少の愛着は湧く。特に、せっせと脳内補完をして育ててきた「花山伊佐次」とその家族の生き様を思えば、もう少し優しい最期で旅立たせる案はなかったろうか。こんな冷酷な脚本に、わたしは涙も添えるつもりはない。

訃報を聞いて花山家を訪れたシーンは、不自然さだらけ

三枝子からの突然の訃報を聞いても無表情無反応の常子(高畑充希)も、普通なら「放心状態」と言うことで納得できるが、肝心の表情が全部水田(伊藤淳史)目線でカメラには背を向けて見えない。その直後のカットは引きの俯瞰で、既に出かける準備。演技で「放心状態」に見せられないことの苦肉の策なら、何とも残念だ。

そして、続く花山家を訪れたシーンでは不自然のてんこ盛り。まず、花山の嫁に入った長女・森井茜(水谷果穂)が、花山の部屋の前で常子らを待ち構えてるのが不自然。その茜に、常子が一言も声をかけないのも不自然。

妻・三枝子への第一声が「ご愁傷さまでございました」は社長としての言葉としても、ならば社長として女性として奥さんへの慰めの言葉…と思うが、その前に美恵子の説明台詞が入るのは不自然と言うか、こう言うところで常子の優しさを描かないから共感できるヒロインにならなかったのだ。

そして、こう言うシーンを撮影することは重々承知の上で、美子(杉咲花)の衣装に赤いお花畑みたいなワンピースで選ぶ演出家のセンスが、幼少期は可愛かった美子を、自己中心的な変わり者キャラに変えてしまったのだ。脚本もどうかと思うが、最終週は本当に演出の雑さが目に付きすぎる。

脇役の退場劇を5日間も描くのは、明らかに分不相応

常子が帰宅した。花山の最後の原稿が、ちょうど5篇あったのか、複写原稿がちょうど5部あったのか不明だが、このあと今回で最大の違和感と不自然と稚拙な脚本と演出が露呈するシーンになる。

それが「美子さん」と題された亡き花山からの一通の手紙を映像化した一連のシーン。口述手記をする前の力強くペンを振るう花山や戦後の闇市での生き生きとした花山と常子の回想映像に、花山のナレーションと現在の三姉妹が手紙を読むカットで構成されたこのシーン。これ自体はそれなりに良く出来てるのは認めるが…

普通ならこの手紙は、花山が元気な頃に既に認(したた)めていたと見える。だとしたら、なぜ3日前の口述手記をした日に常子に渡さなかったのか?逆にこの2日間で元気を取り戻し手紙を書いたとしたら、前回は「読者への遺言」、今回は「常子への礼」と切り分け、2回の放送で「視聴者への遺言」を放送したことになる。

何度も書くが、花山は本作にとって重要人物の1人であることは紛れもない事実。ただ、主人公はあくまで「小橋常子」であり、「花山伊佐次」は脇役。その退場劇を「テレ死」で済ませた割に2度も「遺言」を描くのは、明らかに分不相応だしおかしい。ここへ来て改めて、この作家は、人の死をどう捉えているのだろうと考えざるを得ない。

登場人物たちに「年齢」が無い…

そして、また2か月の時間経過。この作家は「2」と言う数字がラッキーナンバーだと思っているのだろうか。さて、今回の感想の最後に本作の「時間経過について」きちんと書いておく。きっと、最終回は「総括」の長文になるだろうから。(もしかして、書く気力を失せる内容かも知れないが)

皆さんもご存知の通り、本作は「時間経過」が多い。時間経過によって各エピソードを短くし作品のテンポを良くする、と言う目的のためと想像できる。そのことは脚本として基本的に間違っているとは言い難い。ただ大問題なのは、その「経過した時間」がこちらにきちんと伝わってこないことなのだ。

屋外ロケ、スタジオセット、美術、衣装、メイク等は、予算やスケジュールの関係で許容できる要素ではあるが、私が許容できず本作の命取りにもなったと思うミスが、演出家による演技指導だ。

前回の感想で、私は基本的に俳優の演技には言及しないと書いた。実はその理由にこう言うのもある。それは、俳優の演技の上手い下手は個人的な好みや印象に左右されるし、新人は下手が当然で、俳優によっては得手不得手もあるだろう。そして何より俳優の演技は “個性” だから、一方的に言及するのはどうかと思うのだ。

しかし、本作を見続けて、こう思ったことは無いだろうか。本作の登場人物たちに「年齢」が存在しない…と。例えば今回の終盤での常子がテレビ出演したシーンで、常子が何歳かわかったろうか。聞き手の沢静子を演じた阿川佐和子さんは演技が仕事で無いのは承知だが、今の、ありのままの阿川佐和子さんで登場。

「経過した時間」を、俳優の演技で魅せる演出が乏しい

そして、常子までほぼ昨夜の『VS嵐』、本作放送直後の『あさイチ』に出演した今の、ありのまま高畑充希さんのまんま。これは流石に頂けない。過激な老けメイクで極端な老化を表現しろと言うのではない。劇中の時間軸相応の「経過した時間」を、俳優の演技で魅せる演出をすべきだったと言う意味だ。

本作は三姉妹の子役時代が終わってから、ずっとこの「経過した時間」を俳優の演技で魅せる演出を疎かにしてきた。そのツケが今に回っている。先の6/25に放送された『総集編(前編)』では、辛うじて語りでごまかせていた。さて、『総集編(後編)』でごまかせるのか。最終回を前に最後の楽しみでもある。

あとがき

『あさイチ』で、高畑充希さんが自身の大量の台詞と演技をどう整理整頓していたかの話をされていました。やはり、メモ書き程度では演技の連続性を担保するのは難しかったでしょうね。花山と常子の初対面のシーン(花山の原稿を取に行くシーン)はリハーサル無しだったそう。

こうなると、普段ならスルー出来ることも気に障りますね。また『あさイチ』の話ですが、「撮影が大変な時は高畑さんを癒してくれたのが小橋家のメンバー」のくだりで、君子と三姉妹が防空頭巾を被って「Choo Choo TRAIN」のダンスをしている映像が「こはザイル」のテロップ入りで流れました。

ここへ来て、防空頭巾で遊ぶななんて杓子定規なことは言いたくありませんが、放送は控えるべきでしたね。内輪ネタも時には楽しいですが、見る人にとってはとても不愉快に映ると思います。それが、テレビです。では、明日の最終回もよろしくお願いします。午前中の投稿を目指して(汗)

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