映画「救いたい」 感想と採点 ※ネタバレなし

映画 救いたい
映画 『救いたい』 公式)を一昨日、劇場にて鑑賞。採点は ★★★ ☆☆ (5点満点で3点)。100点満点なら55点にします。
なお、原作の川村隆枝著『手術室には守護神がいる―心配ご無用』は未読。


ざっくりストーリー

仙台医療センターで麻酔科医局長として勤務する川島隆子(鈴木京香)と、仙台市街に川島医院を開く夫・貞一(三浦友和)は夫婦二人三脚で暮らしていた。しかし、2011年3月11日に東日本大震災が発生。貞一は地域医療に携わるため、自宅を出て被災地で川島診療所を作り、地域の人々や患者たちから信頼されていく。

一方の隆子は、震災で唯一の肉親である父親を亡くしたトラウマから抜け出せずにいる部下の麻酔科医・鷹峰純子(貫地谷しほり)を心配していた。そんな純子は、父親の捜索に当たった自衛隊員・三崎大樹(渡辺大)から好意を寄せられていたが、大樹を見ると亡き父を思い出してしまうため、大樹の気持ちを受け入れられずに悩んでいた。

また、川島診療所の唯一の看護師・吉田美菜(中越典子)も日頃は明るいものの実は最愛の夫を津波で亡くした深い悲しみを背負う。そして美菜と同居する義母・ふみ江(藤村志保)も嫁に言えない悩みを抱えている。このように被災地の多くの人が辛い悲しみや厳しい現実を受け入れ乗り越えようとしていた時、貞一の友人・岸義行(津川雅彦)が伝統の秋祭りを復活させようと立ち上がる…

3・11から3年経った被災地の現状を映し出す!

2011年3月11日から3年余り経過した被災地の現状を映し出した作品だ。特に、忍耐強いとされる東北の人たちの、笑顔の裏側に隠している悲しみや苦しみや涙が、3年経ってもまだまだ癒されず、本当の意味での震災からの復興は道半ばであることを教えてくれる。

私にとっては“映画館で観て良かった”と思える作品!

特に『映画館で被災しました』『忘れられない映画館になった…』で書いたように、あの日、千葉県の映画館内で震度5強に遭い、今でも映画館で地震を感じると身体が強張る私としては、劇場であの津波や被災地の映像を観るのは少し勇気が必要だったが、今は観て良かったと思う。やはり現実から目をそむけてばかりではいけないのだ。

商業映画として捉えると、設定は悪くない!

ただ、商業映画、エンターテインメント映画として捉えると、少々厳しい感想になる。震災以前に2つの大きな心と身体に傷を持ちつ主人公・隆子(鈴木京香)が、麻酔科医として上司として、患者や部下たちを「救いたい」と言う気持ちで今もずっと働いている。そこまでの設定は悪くない。

“麻酔科医の重要性”のくだりが少々邪魔かも?

しかし、本作は「主人公=麻酔科医」と言う面を不自然に度々クローズアップする。確かに麻酔科医をモチーフにした映画は少ないと思うが、麻酔科医の重要性を描くことが、麻酔科医と開業医の夫婦の物語や被災地の現状を描くこととほぼ同等に描かれるから、「救いたい」と言うテーマが焦点ボケになってしまった。これでは本末転倒だ。

夫を中心に、夫を支える妻と地域の人々を描けば…

むしろ視点を変え、自分の病院を無期閉院にし被災地に診療所を構えて日々懸命に生きる夫・貞一(三浦友和)を中心に、夫を支える妻・隆子(鈴木京香)として、今もなお被災地で逞しく生きる心優しい人々との交流を描いた方が良かったと思う。

あとがき

「医師であり、妻である前に、人間として生きたいと思った」
「男であり、夫である前に、医師として生きることを選んだ」
これが本作のキャッチフレーズですが、本作では隆子も貞一も医師としての本分を全うすることが人間として生きることであると描かれています。従って、立場は違えど医療従事者同士の夫婦ならではの幸福感や苦悩や葛藤はそれなりに描かれて共感できます。

しかし1本の映画としての仕上りは、脚本のテーマの咀嚼不足と詰め込み過ぎが否めません。

でも、俳優さんたちの演技は素晴らしいです。スクリーンに映し出された仙台の夜景も美しかった。被災した人々の生き様も熱かった。そして、3・11を忘れないよう、このような作品で被災地、被災された人々の一部分であっても、記録し遺すことは意義があると思います。是非、1人でも多くの方に観て欲しい作品です。

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地獄先生ぬ~べ~ (第8話・11/29) 感想

日テレ系『地獄先生ぬ~べ~』公式
第8話『名画モナリザが人を食う!?学園パニック!怪奇ミステリーの謎』の感想。
なお、原作漫画:真倉翔(作/原案)、岡野剛(画)『地獄先生ぬ~べ~』は未読。


ある朝、校庭に巨大なモナリザの絵が出現した。すると克也(吉沢亮)は、童守高校の七不思議の一つ「人食いモナリザ」の仕業だと出まかせを言い出し、それを信じた教師や生徒たちは騒然。鵺野(丸山隆平)は妖怪話をでっち上げる克也に反省を促すため、ゆきめ(知英)ら本物の妖怪と話をさせる。だが、逆に妖怪への誤解を強くした克也は、翌日にも学校に出現した怪現象を利用し、妖怪への恐怖感をあおり立てようとする。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

マギー氏の脚本も、やっとしっくりきた感じ…

今回の脚本は第1,2,4,6話担当のマギー氏、演出は第4話担当の明石広人氏。これまでのマギー氏の脚本では妖怪パートと学園パートがバラバラに描かれて残念な回が多かったが、流石に第8話と最終章に近づき5回目の担当で、やっとしっくりきた感じ。今さら感は否めないが…

最終章らしい物語だが、唐突感もあるのがマギー氏…

物語としては、これまでのストーリーのちゃんと延長線上にあるのが良かったところ。ただ、今回のポイントである“良い所のある妖怪”と“悪い事をする妖怪”がいると言うことが、これまで殆ど描かれておらず、唐突感があったこと。この点は、残念ながらリレー脚本からはみ出るのがお得意のマギー脚本らしい…

観れば観るほど、高校と言う設定の残念さが際立つ!

それにしても、今回を観れば観るほど、本作の設定が高校であることが悔やまれてならない。原作は小学校らしいが、小学校では視聴率を稼げるタレントが集まらないと言う大人の事情が原因だろうが、やはり高校生が「妖怪」を連呼し、信じて行動するのは超が付くほどの違和感。もう時既に遅しだが…

あとがき

“俳優・山田涼介”に期待している私としては、予告編で山田涼介さんが出演すると煽りまくっていたので、期待していたのですが、第8話はあれだけ?これでは、出演者のファンの顔の前にニンジンぶら下げてるのと同じ。なんか、やり方がえげつないなあ。

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