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映画「アリータ:バトル・エンジェル(3D・日本語吹替版)」 感想と採点 ※ネタバレなし

映画「アリータ:バトル・エンジェル(3D・日本語吹替版)」 感想と採点 ※ネタバレなし
映画『アリータ:バトル・エンジェル(3D・日本語吹替版)』公式)を2019年2月12日に、TOHOシネマズ試写会にて劇場鑑賞。
なお、原作とされる、木城ゆきとによる漫画作品『銃夢』は既読、福冨博監督の1993年公開アニメ『銃夢(GUNNM)』も鑑賞済み。 採点は、★★★★☆☆(最高5つ星で、4つ)。100点満点なら85点にします。

【私の評価基準:映画用】
★★★★★  傑作! これを待っていた。Blu-rayで永久保存確定。
★★★★  秀作! 私が太鼓判を押せる作品。
★★★☆☆  まあまあ。お金を払って映画館で観ても悪くない。
★★☆☆☆  好き嫌いの分岐点。無理して映画館で観る必要なし。
☆☆☆☆  他の時間とお金の有意義な使い方を模索すべし。




ディレクター目線のざっくりストーリー

数百年後の未来。サイバー医師のイドは、クズ鉄町 “アイアン・シティー” のスクラップ置き場で “アリータ” と言う意識不明の少女型のサイボーグを見つける。目を覚ましたアリータは過去の記憶を全て失っていたが、ふとしたことから並外れた戦闘能力を秘めていることを知り、自分の中に眠る最強戦士としての素質に目覚める。

そして、なぜ自分が生み出されたのかを探ろうと決意する。やがて、“支配する者” と “支配される者” の二つに世界を分断した悪しき存在に立ち向かう旅が始まる…

今作への私の評価はかなり個人的に盛っており、偏っている

まず、前提として、私は子どもの頃からサイボーグやロボット型の女性が主人公で奇異な過去と現実を背負って強く生き抜く…と言った類の作品が大好きだ。そして、原作の『銃夢』はコミックもアニメも知っており、1990年からずっと実写映画化を期待していた立場ゆえに、それが現実化しただけで合格点だ。

従って、今作への私の評価はかなり個人的に盛っており、偏っているのを分かって読んで頂きたい…

大きな瞳の主人公が、観客を彼女の心の中に引き摺り込む!

今回は、TOHOシネマズ試写会にて「3D・日本語吹替版」を劇場鑑賞させて頂いた。まず、主人公・アリータの造形が素晴らしい。

人間にとても似てはいるが、肌の質感や表情の動きが、微妙に人間とは違う。特に、人間では有り得ない大きな瞳を持つ本作のヒロインは、まるで「目は心の窓」と言わんばかりに序盤から観客をアリータの心の中に引き摺り込む。

SFアクション映画で泣いたのは『ターミネーター2』以来…

中盤でアリータ最大のピンチが訪れるが、その時のアリータの大きな瞳の中に見える闘志に、恥ずかしながらオジサンは泣いてしまった。SFアクション映画で泣いたのは、奇しくもジェームズ・キャメロン脚本、監督の『ターミネーター2』のラストシーン以来、27年ぶりだ。

巨大な敵達の中を、主人公が颯爽としなやかに走る姿が爽快!

さて、映像だが、人間と機械が融合した異形なサイボーグたちが、スクリーン狭しと3Dの奥行き感をたっぷりと活かして、縦横無尽に動き回る様は圧巻だ。中でも、超高速で疾走しては相手を破壊しながらボールを奪い合う架空のスポーツ「モーターボール」の場面は秀逸。

360度から描写されるゲームの中で、巨大な敵たちを相手に、細身で小柄な少女型サイボーグのアリータが、颯爽としなやかにすり抜けて走る姿は「気持ちいい!」の一言だ。

今作ならではの異次元未来空間の意匠の素晴らしさを堪能…

全体的な雰囲気は、モーションキャプチャー技術と3Dが生み出す映像の新鮮さは『アバター』に通じるし、荒廃した未来の造形は『ブレードランナー』にも通じるし、 ロバート・ロドリゲス監督作品ならば『シン・シティ』や『マチェーテ』を連想するが、今作の異次元未来空間の意匠の素晴らしさは、過去最高と言っても良いと思う。

原作の世界観はそのままに、情報量の圧倒的な多さで魅せる!

また、基本的に原作とは比較しない立場の私だが、今作については原作で描かれたサイボーグのボディの半透明や抜けたメカの再現、アイアン・シティの映画ならではの詳細な描写で見せる超ロングショットは、原作を超えたとは言わないが、情報量の圧倒的な多さで映画が勝っていると思う。

物語の基本設定の説明不足が、残念でならない…

唯一、残念だったのはストーリーの構成の粗っぽさ。特に物語の初期&基本設定(時代と舞台設定や登場人物たちの関係性)の説明不足によって、「インスタ映え」ならず「映像映え」する場面を原作から抜き出してダイジェスト版的に構成したように映ったのが残念。

映画の冒頭で簡単に説明すれば良かったと思う。従って、原作を知らないでこれから観る人は、是非ともこの投稿に書いた「ディレクター目線のざっくりストーリー」を読んでから劇場に足を運ぶのをお勧めしたい。

あとがき

『銃夢』の世界観を最新のVFXで精妙且つ壮大にした舞台で、少女型サイボーグが自分探しの戦いの旅を力強く痛快に描いた本作。舞台設定の説明不足が気になりますが、瞳の大きいアリータの目力がグイグイ引き込んでくれます。最強のサイボーグ兵器である主人公が時々見せる感情的で情緒的な一面に泣かされます。

吹替版は全く違和感ありませんでしたが、ムビチケカードを購入済みなので、劇場公開時には今度は字幕版IMAXで観ようと思います。そして、続編が作られそうなエンディングに、次回作では原作のどのエピソードが使われるのかも楽しみです。
映画『アリータ:バトル・エンジェル』は、2019年2月22日(金)より全国ロードショー公開です。

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映画「メアリと魔女の花」 感想と採点 ※ネタバレなし

映画「メアリと魔女の花」 感想と採点 ※ネタバレなし
2017年7月8日公開予定の映画 『メアリと魔女の花』公式)を6/22に、TOHOシネマズ試写会にて劇場鑑賞。採点は、★★☆☆☆(最高5つ星で2つ)。100点満点なら40点にします。
なお、原作:メアリー・スチュアートの小説『The Little Broomstick』(1971発行)は未読。

私の評価基準(映画用)

ざっくりストーリー

田舎町の赤い館村に引っ越してきた赤毛にそばかすの11歳の少女メアリ(声:杉咲花)は、森で7年に1度しか咲かない紫色の花 “夜間飛行” を見つける。それはかつて、魔女の国から盗み出された禁断の “魔法の花” だった。

一夜限りの魔法を手に入れたメアリは、雲海にそびえ立つ魔法大学 “エンドア大学” はあれよあれよと入学を許可される。しかし、メアリのついたたった1つの嘘が、大切な人を巻き込んだ大事件へと発展していく。と共に “魔女の花” の正体が明らかになっていく。

メアリは、魔女たちの支配下から逃げ出すために「呪文の神髄」を手に入れ、すべての魔法を無効にしようとするが、そんな時にメアリの魔法の力は効かなくなる…

まえがき

私、ジブリ作品は殆ど観ていますが、なぜか『風の谷のナウシカ』以外に琴線に触れる作品が無く、ジブリ作品にこれと言った深い思入れはありません。

ただ、日本のアニメ界をけん引してきたスタジオジブリが、2014年に制作部門が実質的に解体されており、その後を引き継ぐ形での米林宏昌監督と西村義明Pのスタジオポノック制作第1作目として興味を持ち、運良く試写会に当選させて頂いたので、観て来ましたと言う次第です。

従って、私の感想はあくまでジブリ云々ではなく、1本の日本のアニメ映画としてとなることを前置きしておきます。

監督や出演者らの言う "見所" の微妙な違いが気になった

前述の通り、今回はTOHOシネマズ全国一斉試写会で見たため、本編上映まえに約30分間の米林監督、西村P、杉咲花さんら出演者の舞台挨拶の生中継を観ることが出来た。正直言うと、この出演者らによる「解説」がなければ、本作への理解度はかなり低かったと言わざるを得ない。

その意味では、小日向文世さんは素の声でやるよう要求されたとか、逆に遠藤憲一さんは役を作ったとか、制作裏話的な楽しく興味深い話が良かったのだが、私に奇妙に映ったのが、米林監督と杉咲花さんと満島ひかりさんと大竹しのぶさんがそれぞれ言った作品の見所が微妙に違ったこと。

詳細はネタバレにも繋がるから避けるが、「少女が空を飛ぶ冒険」なのか、「勇気を持って前に進む」ことなのか、「運命と出会い」なのか良く分からなかった。こひさんとエンケンさんの掛け合い漫才や佐藤二朗さんの漫談には爆笑させてもらったが、内容については不安いっぱいで本編に臨むこととなった…

"少女がホウキで空飛ぶ冒険アニメを撮りたかっただけ" か?

結論から言うと、監督は本作で “少女がホウキで空を飛ぶ冒険アニメを撮りたかっただけ” だったようしか見えなかったってこと。

まず、基本的に脚本が粗削り過ぎ。まず初期設定が不明瞭の上、説明不足で始まるのが頂けない。なぜ、素直に、メアリは夏休みの間だけ、森の近くの田舎町の古い屋敷に住むシャーロット大おばさまに預けられたと言う単純な設定で始めなかったのだろう?

物語が本格的に動き出すのは、40分頃。そこまでは、主人公の日常が淡々と描かれる。もちろん、映像はジブリ作品譲りの美しさを堪能できるが、こちらは絵で描いた自然を見に来ているのでない。登場人物の人間性を見に来ているのだ。なのに、不思議な花も説明が後出しジャンケン的に捕捉されるから、中盤まで退屈だ。

折角のクライマックスは既視感 魔法の設定も緊張感薄し

そして、何とかメアリの大切な人が事件に巻き込まれる60分目辺りから、やっと活劇っぽく物語が動き出す。しかし、一向に主人公は「魔法のホウキ」と「魔法の花」と言わんばかりの展開。更に、『魔女の宅急便』や『ハリーポッター』を連想させる映像やエピソードが続くから、今度は既視感が押し寄せる…

これはネタバレにはならないと思うから書くが、「一夜限りの」と言う割に、「魔法の花」はスズランみたいな “花が房状に連なる” 花だから、花1つ1つに1回?の魔法があるって設定。だから、確かに「7年に1度」の「一夜限り」なのだが、魔法は花が無くなるまで幾度も使えちゃうって設定が緊張感に乏しいのも残念…

結局、何を描きたかったのか分からなかった…

で、終わってみれば、メアリと大切な人たちとの出会いや、それで生まれた運命的な出来事で、メアリとその周辺の人たちに何が起こり、変化したのも良く分からぬまま終了。上映後、私の席の後ろの子どもが「猫が可愛かった」と言っていたのが印象的だし、ある意味本作の本質を突いているかもしれない。

あとがき

良くも悪くも、これまでのジブリ作品と映像もキャラクターも重なる部分が多いです。動物がたくさん登場するので、子供が夏休みに観るほんわかアニメとしては良いと思います。ただ、物語のテーマ性やキャラクターたちの奥深さを期待すると裏切られます。スタジオポノックの次回作に期待します。
なお、出演者総動員で盛り上げてくれた舞台挨拶は、★★★★★(最高5つ星で満点)でした。

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