映画「グレイテスト・ショーマン(日本語字幕版)」 感想と採点 ※ネタバレなし

映画「グレイテスト・ショーマン(日本語字幕版)」 感想と採点 ※ネタバレなし
映画 『グレイテスト・ショーマン(日本語字幕版)』公式)を昨日、劇場鑑賞。採点は、★★★★(最高5つ星で、4つ)。100点満点なら70点にします。

私の評価基準(映画用)


ディレクター目線のざっくりストーリー

1800年代中頃のアメリカ。貧しい生まれの興行師のP・T・バーナムは、妻と2人の娘の幸せのために悪戦苦闘する中で、世間の差別や偏見の中でひっそりと生きていた一見変わった特徴や個性を持った人たちを集めて、斬新な見世物(ショー)を大ヒットさせ、裕福になるも上流階級からは下等なショーだと認めてもらえない。

そこで、欧州で大人気の美貌のオペラ歌手ジェニー・リンドのアメリカ公演を大成功させ、ついに一流の興行師として認められる。

一方、バーナムの相棒で上流階級出身の興行師バーナムは、ショーの団長を任され、ショーを成功させるために団員たちと頑張るが、コツコツと積み上げて来たもの全てを失うような一大事が立ちはだかる…

※本年度アカデミー賞R 1部門ノミネート 歌曲賞

稀有な商才や仰天挿話を持つ「ショー・ビジネス」を生みの親

本作は、1800年代に実在した「ショー・ビジネス」の概念を生み出した男・ 興行師P・T・バーナムの半生を描くミュージカル映画。

当時は演劇や音楽が上流階級のものだった時代に、人間の曲芸や動物を使った芸などを組合せたサーカス形式や、 サーカス業界初の興業列車を始めたことで有名で、映画『地上最大のショウ』(1952年)のモデルとなった人物だが、 嘘つきで山師と言われた男でもある。

ハングリー精神と向上心を武器に生き抜く男のサクセス・ストーリー

実際は、ひっそりと生活していたフリークスたちを見世物にしたのは事実で、人権的な意味では評価が分かれる人物でもある。でも、本作はそのような「負」の部分をバッサリと斬り捨てて、家族を大切にし、ハングリー精神と向上心を武器に生き抜く男のサクセス・ストーリーが主軸の豪華ミュージカル映画に仕上がっている。

冒頭から、映像と音に目も耳も完全に支配される

とにかく、冒頭の約10分間に圧倒される。まず、配給会社のロゴ直後から予告編の世界が全開で始まるのに驚かされ、主人公の生い立ちから成人期までの時間経過の表現がスピーディー且つ丁寧に描かれ、グイグイと作品の世界へ惹き込まれる。

久し振りに予告編を超える、雄叫びのように炸裂する歌と、気持ち良くタイミングが合う圧巻のダンス・パフォーマンスの連続で、スクリーンの映像と音に目も耳も完全に支配されること間違いなしだ。

ドラマが箇条書きで、ミュージカル・パートがややくどいのが残念

本作は、ストーリーを見るよりも、俳優陣の素晴らしい歌唱力とダンス、コーラスの美しさやドラムの力強さなどを体感する映画だ。とは言え、ストーリーがダイジェスト版並みに箇条書きなのと、ミュージカル・パートに似たような表現が多く、ややくどい印象なのが残念。104分の短めな上演時間に助けられてはいるが。

あとがき

やや箇条書きのドラマに不満は残りますが、圧巻の歌とダンスが見られるなら満足度は高いです。「誰にも “欠けているもの ” はあるけれど、それを隠す必要なんてない。だって、それがありのままの私だから。そして、どんな人にも輝ける場所がある…」と歌う主題歌『This is me(これが私)』を、劇場で観るだけでも価値があります。

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映画「スリー・ビルボード(日本語字幕版)」 感想と採点 ※ネタバレなし

映画「スリー・ビルボード(日本語字幕版)」 感想と採点 ※ネタバレなし
映画 『スリー・ビルボード(日本語字幕版)』公式)を本日、劇場鑑賞。採点は、★★★★(最高5つ星で、4つ)。100点満点なら80点にします。

私の評価基準(映画用)


ディレクター目線のざっくりストーリー

ミズーリ州の田舎町で、数か月前に何者かに娘を殺された女性ミルドレッドは、犯人は捕まらず警察の捜査も一向に進展しないことに腹を立て、さびれた道路に3枚の看板に、警察署長ウィロビーへの非難の言葉を書いて、ケンカを売った。

署長を敬愛する警官ディクソンに脅され、町の人たちに抗議され、一人息子からも反発されるが、ミルドレッドは怯むことなく、むしろ益々過激な行動に出る。どんどん孤立するミルドレッド。しかし、事態は思わぬ方向に回り出す…

※本年度アカデミー賞(R) 6部門ノミネート
   作品賞、主演女優賞、助演男優賞、脚本賞、作曲賞、編集賞

全員が善悪で区別不能だから、先は読めず裏切られる!

10代の娘を残忍なレイプ殺人で失った母親が決死に犯人逮捕を望んで、過激な行動に出るのが物語の「起」だが、お蔭で真犯人が逮捕されましたと言う「結」になるような、単純なサスペンスでない。

とにかく、残忍で無念な悲劇から始まったストーリーは、数々のブラックユーモアと衝撃的な瞬間を「承」として 描きながら、怪奇な偶然と奇妙な紆余曲折な「転」を通過する。

しかし、主軸になる登場人物らが善悪では区別不可能な特殊な人格ばかりで、先は読めないし、裏切られるし…の連続で、目が離せないし、目も耳もスクリーンから離している暇などない。

実は、この程度の事前情報までにしておいて、ここから下↓は読まずに「続きは劇場で」と言いたい作品なのだ。しかし、観終えた人もいるだろうから、私なりの感想を続けてみる…

立場も思考も全く違う3人が、奇怪な絆で結ばれていく…

何せ、看板広告を出した母親ミルドレッドは見るからに悪態ばかりで、違法な行動を繰り返す変人。名指しで警察署長ウィロビー保安官は真面目で知的で温和で、犯人逮捕に至ってはいないが真摯に捜査を続け、住民からも慕われている。

一方、ウィロビーを敬愛するディクソン巡査は、差別主義者で暴力的で悪名高くマザコンの人でなしだから、コイツが!? と思ってしまうが、本作の「承転結」はそう簡単で無い。

立場も考え方も全く違う3人の「残忍な事件への憎悪」と「自分の家族に対する愛情」が数奇な運命と言いたくなるような過程を経て、見えない奇怪な絆で結ばれていく過程は、現実的な設定とミステリアスな設定の絶妙なバランスの脚本はお見事。また、感想を書く立場としては、切り口が幾つもある懐の深い濃厚な脚本なのも見逃せない。

力技と知的さが巧みな演出と、俳優陣の演技も秀逸!

また、台詞や映像での初期設定を出来る限り削除して、簡単に収拾がつかない群像劇の舞台を構築し、観客を半ば無責任に放り込んで「さあ。どうする!?」みたいな力技と知的さを兼ね備えた巧みな演出も素晴らしい。もちろん、俳優陣の卓越した演技力や存在感は言うまでもない。

あとがき

残忍で無念な悲劇から始まったストーリーは、数々のブラックユーモアと衝撃的な瞬間を「承」として描きながら、怪奇な偶然と奇妙な紆余曲折な「転」を通過しますが、先は読めないし、裏切られるし…の連続です。果たして、憎悪の連鎖は断ち切られるのか? 緊張と緩和の複雑に絡み合ったラストシーンが醸し出す余韻に、何とも言えない味わいがある作品です。

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