映画「ライオン・キング(2D・日本語字幕版と日本語吹替版)」 感想と採点 ※ネタバレなし

映画「ライオン・キング(2D・日本語字幕版と日本語吹替版)」 感想と採点 ※ネタバレなし
映画『ライオン・キング(2D・日本語字幕版と日本語吹替版)』公式)を先日、劇場鑑賞。

因みに、1994年に公開されたディズニーによる長編アニメーション映画『ライオン・キング』は劇場鑑賞済みであり、ブルーレイ版も所有しており、今作が初見ではない。

採点は、「日本語字幕版」が、★★★★☆☆(最高5つ星で、4つにギリギリ引っ掛かった感じ)で、100点満点なら 70点
「日本語吹替版」は、★★★☆☆(最高5つ星で、3つ)で、100点満点なら 50点にします。


【私の評価基準:映画用】
★★★★★  傑作! これを待っていた。Blu-rayで永久保存確定。
★★★★  秀作! 私が太鼓判を押せる作品。
★★★☆☆  まあまあ。お金を払って映画館で観ても悪くない。
★★☆☆☆  好き嫌いの分岐点。無理して映画館で観る必要なし。
☆☆☆☆  他の時間とお金の有意義な使い方を模索すべし。



ディレクター目線のざっくりストーリー

アフリカのサバンナの王国ブライドランドに君臨する偉大なる王、ライオンのムファサが息子・シンバを授かり、様々な動物たちが未来の王の誕生の儀式に集まって来る。だが、自分が王になれないことに不満を持つムサファの弟・スカーだけは、シンバの誕生を苦々しく思っていた。

そんな中で、シンバはスカーの陰謀によって父・ムサファを失い、王国を追放されてしまう。シンバは、新たな世界で仲間たちと出会い、やがて王となる自らの運命に立ち向かうために “自分が生まれて来た意味や使命” を学び知っていく…

"キング・オブ・エンターテインメント"である「ライオン・キング」のフルCG & リメイク版

手塚治虫氏による1960年代のテレビアニメ『ジャングル大帝』からの盗作疑惑が、1994年のディズニーアニメ版の公開当時から繰り返し指摘され(今は終結したとされている)…

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また世界で公演されている舞台ミュージカル版も大人気のディズニー発祥の “キング・オブ・エンターテイメント” とも言われる『ライオン・キング』のフルCG(ディズニー公式では「超実写版」と宣伝している。一部、実写も使われているとされる)のリメイク作品が本作。

私の評価には「アニメ版VSフルCG版」、「字幕版VS吹替版」が必修

とにかく、私が今作の評価をするには、私には1994年のディズニーアニメ版とフルCG版、謂わば「二次元の世界と三次元化された世界」を比較しなくてはならないし、“キング・オブ・エンターテイメント” となれば、やはりミュージカル映画として「オリジナル版(日本語字幕版)と日本語吹替版」とも比較しなくてはならない。

「特にアメリカとヨーロッパ人は"動物の擬人化"が好き」論を語る

最初は、「二次元の世界と三次元化された世界」の比較について語ろうと思う。が、その前に、私の持論を展開しようと思う。

それは「外国の人、特にアメリカとヨーロッパの人たちは “動物の擬人化” が好き」と言うものだ。動物やおもちゃが人間の言葉を話し、人間のように動く映画やコマーシャルをよく見かける。別にそれが悪いと言うのではない。単純に「動物の擬人化」こそ、想像の世界らしき表現だから、やって当然だ。

「ライオン・キング」は"人間"が登場しないから「完全擬人化の世界」

しかし、本作については、例えば今公開されている映画『トイ・ストーリー4』や『ペット2』と明らかに異なる事情がある。それは「登場人物」の中に「人間」がいない点だ。従って『ライオン・キング』は、ある意味で「完全擬人化作品」と言える。もう、その時点で他の「二次元の世界を描いた作品」とは大きく違う。

そして、その「完全擬人化」を1994年のアニメ版は、表現豊かなディズニー謹製の魔法の演出術で包み込んだ。ディズニーお得意のデフォルメされたキャラクターたちが、更にデフォルメされた演技で魅せる「完全擬人化の世界」だ。

"人間"が登場しないから、完璧なフルCGの世界に魅了された

しかし、今回のフルCG版(ディズニーは「超実写版」と言って宣伝するが)は、オープニングの「サークル・オブ・ライフ」が流れるシーンから、ディズニーアニメ特有の巧みにデフォルメされた「完全擬人化のアニメ版」を、フルCGで完璧と言って良い位に実写化に成功している。

中盤になっても、頭の隅っこで「ここもフルCG? えっ、超実写?」と、ずっとハラハラドキドキ観た。これは、映画『ジュラシック・パーク』(1993年)や『トランスフォーマー』(2007年)を初めて劇場で観た時の衝撃と同じだ。更に、前述のように人間が登場しないから、その完璧なフルCGの世界に魅了された。

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動物がリアル過ぎてアニメ版の表現豊かなディズニーマジックを思い出す

でも、残念ながら人間は、幾ら強烈な刺激でも、一定時間続けば少しずつ慣れるし、麻痺してくる。上映開始から 15分を過ぎた辺りから、あまりにも動物たちがリアル過ぎて)、アニメ版にあった、表現豊かなディズニー謹製の魔法の演出術で包み込まれた、程良くデフォルメされた「完全擬人化の世界」が名残惜しくなってくるのだ。

また、45分頃から物語が本格的に動き出すまでが、どうしてもリアルな動物たちの単調な動作に少々飽きても来てしまった。

「ライオン・キング」に良く似たドキュメンタリー映画を見ている様な錯覚も

また、人間が登場しないのも原因の一つであるが、刺激に慣れた後は、何となく超実写版で作られた、フルCGのムファサやシンバが所属する「ライオン・キング劇団」のお芝居を観ているような感覚に陥ったり、『ライオン・キング』に良く似たドキュメンタリー映画を見ているような錯覚も襲って来た。

後半は、物語も登場人物も作り込みが見事で見応え十分

ただ、後半の1時間は、再び「完全擬人化の世界」と「フルCGによるジャングルの世界」がパッと開けて来る。そして、エンディングまで、ストーリーもキャラクターたちもグイグイと観客を引き込ん行く。このあたりの作り込みの見事さは、ディズニーならではのものだと思う。

本作は良い意味で未完成。本当の評価は10年後にすべきか?

きっと、本作は良い意味で “未完成” なのだ。映画『アベンジャーズシリーズ』(2008~)や、『アバター』(2009)や『アリータ:バトル・エンジェル』(2019年)のように…

二次元の世界から、最新撮影技術を用いた2.5次元や3次元、3Dや4D等の編集と上映方法の変化の過渡期の作品として、あと10年もすれば、「あんな過渡期の作品もあった」と思うだろうし、アニメ版の素晴らしさを再認識するかも知れない…

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1994年のアニメ版は、圧倒的に吹替版の素晴らしさが印象強い

続いては、「オリジナル版と日本語吹替版」の比較について。1994年と言えば私も30歳になっていたが、アニメ版『ライオン・キング』については、圧倒的に日本語吹替版の印象が強い。

いや、正しくは、あの完璧なキャスティングの世界だからこそ、日本の『ライオン・キング』の世界感は構築不可能と思っていた。だから、今回のフルCG版のキャスティングを知って愕然としてしまった。確かに、ムサファ役は大和田伸也さんが共通出演されているが…

ディズニーには日本語吹替版のキャスト選択を本気でやって欲しい

今回のフルCG版では歌を本業としていない俳優やお笑い芸人が出演しており、それが声優を本業としている人たちの名演技にまで深く食い込んでしまっていた。これは、先日公開された『アラジン』の実写版の際も感じたことだが、ディズニーには是非とも日本語吹替版のキャストの選択を本気でやって欲しいと思う。

成功例もあるのだから、やれば必ず出来るはずだ。従って、比べる対象がない「1994年のアニメ版を観ていない人」と、余程の「字幕を読みたくない派」でなければ、「字幕版」をお勧めする。

あとがき

1994年のアニメ版を観ておらず、予告編で面白そうだと直感した人には、自信を持って「字幕版」をお勧め出来ます。まるで本物の動物たちが演じているような夢の世界を約2時間たっぷり堪能出来ます。

ただ、アニメ版に思い入れのある人は、過度な期待をせず、映像技術の変化の過渡期の作品として広い心で観ることを前提に「字幕版」をお勧めします。「吹替版」は出演者のファン以外にはお勧めしません。

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映画「チャイルド・プレイ(2D・日本語字幕版)」 感想と採点 ※ネタバレなし

映画「チャイルド・プレイ(2D・日本語字幕版)」 感想と採点 ※ネタバレなし
映画『チャイルド・プレイ(2D・日本語字幕版)』公式)を公開初日の本日(2019年7月19日)に、劇場鑑賞。
採点は、ギリギリの★★★☆☆(最高5つ星で、3つ)。100点満点なら 50点にします。

【私の評価基準:映画用】
★★★★★  傑作! これを待っていた。Blu-rayで永久保存確定。
★★★★  秀作! 私が太鼓判を押せる作品。
★★★☆☆  まあまあ。お金を払って映画館で観ても悪くない。
★★☆☆☆  好き嫌いの分岐点。無理して映画館で観る必要なし。
☆☆☆☆  他の時間とお金の有意義な使い方を模索すべし。





ディレクター目線のざっくりストーリー

引っ越ししてばかりで近所に友だちのいない少年アンディは、母親から誕生日に “バディ人形” を貰う。その人形は最先端テクノロジー企業・カスラン社の期待の新製品で、音声認識やセンサー付きカメラ、高解像度画像認識などのハイテク機能が備わっていた。

人形は自らを “チャッキー” と名乗り、アンディの一番の親友だと話し掛けるが、実はその人形は欠陥品だった…
※R15+

殺人鬼の魂を宿した人形が大暴れするホラーの名作のリブート版

殺人鬼の魂を宿した人形 “チャッキー” が大暴れするスラッシャー・ホラーの名作『チャイルド・プレイ(日本劇場公開は 1989年)』のリブート版が、今回の2019年版『チャイルド・プレイ』だ。

ご存知の方も多いと思うが、「リメイク版」は、以前に製作された映画を参考にして作り直さした作品のこと。「リブート版」は、原作が同じものでも以前に製作された映画とは全く違う視点で作り直した作品のこと。

1989年日本劇場公開の第1作目を振り返ってみる…

そこで、今でもスラッシャー・ホラー映画の名作と言われる第1作目を振り返る。第1作目が新鮮だったのは、殺人人形 “チャッキー” の恐怖を描くの点ではなく、人形が、それまで有り勝ちだった代々曰く付きの “呪いの人形” が惨劇を生み出すアイテムではなく、一般に売られている “おもちゃの人形” だってところ。

そして、連続殺人鬼のチャールズ・レイがブードゥ教の呪術によって、人形に魂が憑依すると言う設定。おもちゃの人形が、愛らしいルックスで包丁を手に構えるミスマッチなイメージが強烈で、私たちホラー映画の間で一気に人気キャラクターになった。

殺人人形 "チャッキー" が、"オカルト系キャラ" から “SF系キャラ" に変更

そして、今作以前に製作された 7本のシリーズでの “チャッキー” が連続殺人鬼の魂が人形に憑依して誕生したと言う “オカルト系キャラ” だったのに対して、今回のリブート版の “チャッキー” は、AI内蔵でインターネット家電やITシステムにアクセス可能な、人形型ハイテクデバイスと言う “SF系キャラ” に変更されている。

"チャッキー"が連続殺人をする動機が"オカルト"から"アンディへの愛"に

また、チャッキーの設定以外に変更されているのが、チャッキーが連続殺人をする “動機” だ。過去作品は、連続殺人鬼の魂が憑りついていると言う設定と、人形が持ち主の少年アンディの身体を乗っ取ろうとしてアンディたちを襲う設定だったが、今作の “動機” は “親友アンディへの愛” あのだ。だから、ストーカー的要素も加わったことになる。

第1作目を未見でも楽しめるが、鑑賞済み派は尻込みしちゃう

従って、ここまで設定が変わってしまっているから、第1作目を観ていなくても、今作を楽しむには問題はない。逆に、第1作目に強烈な印象を持っているファンは、ちょっと尻込みすると思うし、実際に私も、半信半疑で劇場へ足を運んだ。

率直な感想は「これが『チャイルド・プレイ!?」と言う驚きと疑問…

観終えた率直な感想は、「これが『チャイルド・プレイなの!?」と言う驚きと疑問だった。まず、驚きの方から書こう。30年前の映画を実に現代風にアレンジし直した点だ。ハイテク人形になったチャッキーに始まり、ドキッとさせる怖さよりも、IT社会を風刺したような怖さや、ティーンエージャーに受けそうな軽めの笑いなどがそう。

スラッシャー・ホラー映画として不気味ではあるが、ちっとも怖くない!

逆に疑問を感じたのは、スラッシャー・ホラー映画として、殺戮シーンや怖がらせる仕掛けもあちこちにあるが、ちっとも怖くないのだ。確かに不気味さは漂ってはいた。でも、折角のグロいシーンも目を覆う程ではないし、笑いのポイントも何となくハズレていたようで、名作ホラーと同名の映画にしては全てが肩透かしを食らってしまった。

あとがき

第1作目を観ていない人や、ただ怖い人形のホラー映画と言う興味だけで観に行ける人にはお勧めします。でも、第1作目で衝撃を受けた人や、その後のシリーズ作品を鑑賞済みの人は、かなりハードルを下げて観に行くのをお勧めします。だって、「人形が連続殺人をする」以外は第1作目とほぼ別物なので…

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