なつぞら (第98回・2019/7/23) 感想

連続テレビ小説「なつぞら」

NHK総合・連続テレビ小説『なつぞら』公式サイト
第17週『なつよ、テレビ漫画の幕開けだ』の 『第98回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


なつ(広瀬すず)や茜(渡辺麻友)とともにテレビ班に行くように命じられた坂場(中川大志)は、仲(井浦新)や井戸原(小手伸也)達に、東洋動画のテレビアニメに対する姿勢を問うが、納得いく回答が得られない。なつに、もう漫画映画の世界には戻れないとこぼす坂場。その頃、劇団「赤い星座」の稽古場では、次回作の主役が発表され、雪次郎(山田裕貴)が抜てきされる。しかし、納得いかない若手劇団員達は雪次郎を呼び出し…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

「新しい時代の波が押し寄せて来た」をもっと丁寧に…

またしても、前回のラストをそのままアバンタイトルに持って来て、フルアニメーションとテレビアニメの違いを表現。ドラマとしては間違っていないし、この部分はしっかりと視聴者に分かり易く提示しておくべきこと。だから、前回のラストや今回のアバンの 1分半程度で終わらせて欲しくないかった。

これ、前回のナレーションが言っていた「新しい時代の波が押し寄せて来た」なんでしょ? だったら、今までと何がどう違うのか、演出面や作画に於いて、どう表現が違うのかを明確に描くべき。

なのに、今回のアバンは、熱弁する坂場(中川大志)の言っていることを理解出来ていないような、心許ないなつ(広瀬すず)のアップで終わった。これで、なつに才能があると言われも困る…

神地まで問題意識があるのに、なつが心配しているのは坂場

主題歌明け。予想を反して、坂場の意見に同調する神地(染谷将太)も加わり、「新し時代の到来」に苦悩する坂場と神地が描かれ続けた。ここで残念なのは、作画課でなつの後輩アニメーターである神地まで、問題意識を持っているのに、なつが心配しているのは、苦悩している坂場のことってこと。

まだ、先週だったか坂場がなつにプロポーズ的な場面があったから、「描かれなかった4年間」で二人の恋バナに進展があるなら良いのだが、4年も経過して「噂」って。もしかして、なつは4年間も坂場をじらしているって訳?

とにかく、なつが本当にアニメーション製作にのめり込んで要りようにも、才能があるようにも見えない。これ、いっそのこと坂場を主人公にして書き直したら良いのでは?

急に"雪次郎アゲ要員"を増やして「新劇団」と言われても困る

とは言え、アニメーション製作現場の黎明期を描くドラマとしては、「劇場用アニメとテレビ用アニメの違い」と言う大きな見せ場の一つが訪れ、なつも何とか絡んで来たのに、10分過ぎには、なぜかまた雪次郎(山田裕貴)の話。

もしかして、「抜擢される」と言う部分で、雪次郎となつを重ねている可能性はある、いや、重ねているつもりかも知れない。だったら、もっと「夢を追い掛ける人」と「才能の持ち主」と言う二つの面で、もっと重ねて描いておくべきだったと思う。

急に、今度は “雪次郎アゲ要員” を多数投入して、「新しい劇団を創らないか?」の方向に話を進められても、所詮脇役の話だから…

坂場のモデルは"高畑勲"だから、ラスト2か月は坂場が主人公で…

今回の 15分間を観た限りでは、なつが主人公に見えない。いや、正確に言えば、なつを主人公にして物語を進めようと諦めたような雰囲気さえ漂った。まさか、広瀬すずさんに次の仕事の予定があるから徐々にフェードアウトさせるとか?

それならいっそ、『カーネーション』がラスト一か月で激変したように、本作は残り 2か月で主人公を演出家の坂場にして、再構築したら良いかも。

だって、坂場のモデルは、『アルプスの少女ハイジ』や『母をたずねて三千里』『赤毛のアン』などのテレビアニメ監督を経て、宮崎駿氏と共に設立した「スタジオジブリ」で『火垂るの墓』『おもひでぽろぽろ』の監督と務めた高畑勲氏なのだから、十分にドラマ化は可能だと思う。

あとがき

『なつよ、恋の季節が来た』がサブタイトルだった先週で、なつの恋バナを進展させず、『なつよ、テレビ漫画の幕開けだ』の今週で、ナレーションが「なつよ むきになるのは 恋のうわさに 君もイライラしているからか?」となる構成が理解出来ません。

そして、驚いたのが、あの短編映画が完成から4年も経過しているのにお蔵入りしたままだってことです。もしかしたら、今後公開される流れになる可能性はありますが、少なくとも映像作品として公開するに値しないと東洋動画が判断したと受け取れます。

でも、なつは4年後に原画担当初の女性アニメーターになりました。一体、「描かれなかった4年間」で社内だけでなく、マスコミも注目する程の活躍をしたなら、なぜそこを描かないのかも理解出来ません。

それと、長編フルアニメーションは有料、テレビアニメは無料と言う違いも、作り手にとっては多少気合いが違うような気もしますが。特に、劇中の坂場のようなプライドの高い人間ならば。とにかく、肝心な部分はナレーションですっ飛ばされてしまうし、話の辻褄合わせも不十分なので、見ていて疲れます…

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リーガル・ハート ~いのちの再建弁護士~ (第1話/初回2時間スペシャル・2019/7/22) 感想

リーガル・ハート ~いのちの再建弁護士~

テレビ東京系・ドラマBiz『スパイラル~町工場の奇跡~』公式
第1話/初回2時間スペシャルのラテ欄『0.01%希望ある限り絶対に諦めない…スーパー熱血弁護士!倒産から家族を守れ…借金20億を8割カット“奇跡”の大逆転!!』の感想。
なお、原作の小説、村松謙一「いのちの再建弁護士 会社と家族を生き返らせる」(角川文庫/KADOKAWA)は未読。



村越誠一(反町隆史)は、会社を倒産の危機から救う再建弁護士。経理の永井茜(小池栄子)、事務員の池田伸司(堀井新太)と共に小さな弁護士事務所を営んでいる。 ある日、事務所に水産会社社長・山谷護(石黒賢)から救いを求めるFAXが届く。これは命に関わる案件だと直感した村越がすぐに現地へ向かうと、かつて100億円以上の売り上げを誇っていた魚市場は、経営悪化で瀕死の状態に陥っていた。そんな状態にもかかわらず、村越は山谷に「まだ、大丈夫です」と力強く明言。そして、驚くべき再建案を提示する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:村松謙一「いのちの再建弁護士 会社と家族を生き返らせる」(小説)
脚本:西荻弓絵(過去作/民王、女囚セブン)
演出:西浦正記(過去作/コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-シリーズ、絶対正義)
音楽:吉川慶(過去作/医龍4、レ・ミゼラブル 終わりなき旅路)
主題歌:水谷果穂 「朝が来るまで」(ワーナーミュージック・ジャパン)

新鮮な爽やか系の人情話の人間と企業の再生ドラマ

「ドラマBiz」枠らしい作品であり、これまで放送された 5作品の “いいとこどり” 的な作品でもあり、熱いオジサンが頑張る系の最近の『日曜劇場』から暑苦しい部分を取り除いた作品でもあって…

既視感があって当然なのに、不思議と既視感は無く、むしろ新鮮な爽やか系の人情話の人間と企業の再生ドラマとして、興味深く楽しめる作品に仕上がったと思う。

私は、月曜夜のドラマは、こう言う潔いドラマを見たい

また、私の好きな理由は、ここまでスッキリと人情ドラマ仕立てにして来た点だ。もちろん、この先ずっと「人情オチ」になる可能性はある。でも。いい。こう言う、潔いドラマが好きなのだ。何せ、自分が捻くれ者だから。

個人的に、私にとっての月曜日は、一週間の仕事が一息ついた一般的な金曜日の夜ドラマの位置付けになるから、こう言うのが観たいのだ。「仕事って大事だな」とか「人は、まんざらでもない」なんてドラマを見たいし、感じたいのだ…

あとがき

水産会社社長・山谷護(石黒賢)の「あのとき、死ななくて良かったなー」が心に響きました。今回は、初回2時間スペシャルでしたが、間延び感もい歳感じませんでした。従って、次回から1時間の通常枠になって、ドラマが駆け足にならないか心配です。

でも、この脚本家と演出家のコンビで、レギュラー陣だけでなく、ゲスト俳優の配役も万全体制で臨めるなら、第2話以降も大いに期待します。

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