べっぴんさん (第123回・2/28) 感想

連続テレビ小説「べっぴんさん」

NHK総合・連続テレビ小説『べっぴんさん』公式
第22週『母の背中』『第123回』の感想。
なお、ヒロイン・坂東すみれのモデルは、アパレルメーカー「ファミリア」創業者の1人である坂野惇子(ばんの あつこ)さんで、関連書籍は未読。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


老朽化が進んでいたキアリス本店を改修する二週間の期間限定で、若手社員を集めて仮店舗を営業することになったさくら(井頭愛海)と健太郎(古川雄輝)。先輩たちと確執がありながらも話をまとめ、普段はキアリスに置かないカラーのストッキングや大人用パジャマなども商品として並べることに。すみれ(芳根京子)たちは不安を覚えながらも見守ることに徹するが、やはり客はほとんど訪れず…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

チラリとでも、すみれの背中が映ったのはアバンだけ

もう、毎回、サブタイトルの『母の背中』を意識して見ていないと、サブタイトルの時点で主人公がさくら(井頭愛海)になっている本作。いつ “母の背中” が描かれるのかと思ったら、アバンタイトルの最後で部屋から出ていくすみれ(芳根京子)の背中がチラッと映った。こう言う解釈で良いのだろうか?

先輩社員たちは、一体何が不満なのかが不明瞭過ぎる

主題歌明け。さくらと健太郎(古川雄輝)と先輩ら6人が、若手社員で仮店舗を営業する会議風景が先輩の明日香(大西礼芳)のイラッとするアップで始まった。なかなか話し出さない健太郎の腿をつねるさくらもイラッとさせる。それにしても、全然話が分からない。あの先輩社員たちは一体何が不満なのか?

縁故採用した(と思ってる)さくらと健太郎を憎んでいるのか、縁故採用をした社長と社長夫人を憎んでいるのか、金持ちで肩書きの高い親を持つ子どもを妬んでいるのか。健太郎が明日香の優しい母親の話をした途端に明日香が黙ったのは、どう解釈したら良いのか?

朝から『ファースト・クラス』のマウンディングは不要

更に言うなら、潔(高良健吾)や「オライオン」の名前を出して、その場を収めようとしたのも、好意的な解釈を排除すれば、渡辺千穂氏脚本のドラマ『ファースト・クラス』のマウンディングを朝から見せられているようにも見えなくもない。やはり、こう言うのが書き易いってことだ(良い悪いは別にして)。

さくらのマウンディングぷりにイラつく

場面変わって、大急百貨店。エレベーターから出て来るのも、先輩社員より先に出てるのもマウンディングそのものだし、さくらなんて小山社長(凪川アトム)にニコッとする当たりも、媚びを売っているようにしか見えない。せめて、エレベーターからは最後に降りて、小山社長からさくらに声を掛けた方が好感度アップしたのに…

なぜ、「ベビーショップあさや from キアリス」なの?

今度は仮店舗。で、早速不可解なことが。なぜ仮店舗の名前が「ベビーショップあさや from キアリス」なんだ? 2週間限定の「キアリス本店」の仮店舗なのだから、普通に「キアリス本店(仮店舗)」以外にないと思うが。そして、「from キアリス」の意味も全く分からない。

これ、良く分からないのは、「仮店舗」なら「本店」に置いていた商品を、本店で働いていた店員に売らせればよいこと。でも、紀夫(永山絢斗)の粋な計らい(と私は思ってる)で、若手社員の親睦と実力を見てみようと言う企画提案なら、「仮店舗」と言う表現自体がおかしいことになる。

やはりここは、「期間限定キアリス2号店」と言う意味合いを強く押し出すべきだった。それをしないから、新店名も商品群も今一説得力に欠けるのだ。これでは紀夫の粋な計らい自体が「仮」とってしまう。本当は、紀夫の「本気度」を描くべきなのに。まさかとは思うが、脚本も「仮」「準備稿」「下書き」か?なんて疑うレベルだ。

「ベビーショップあさや」等の開業当時と重ねたら…

とは言え、狭い店内に無駄に社員が突っ立って客待ちしている図は、「キアリス」開店当時を彷彿させた。ならば、勝二(田中要次)を “12個の目” で無駄遣いせず、開業当時の回想シーン(あるんだから)を入れて、「昔もこうだったな」とするだけで雰囲気が良くなったのに…

そう言えば、開店(開業)してから、ポスターで客寄せするなんてくだりもあったような。すみれが朝まで帰らなかったくだりもあった。それなら、こう言う部分でも回想を入れて、連ドラらしい “似た者母子” っぷりを描いて面白さを追求したら良かったのに…

キアリスの「品質」と「らしさ」が不明瞭なのも致命的

続いて、「キアリス本社」に栄輔(松下優也)がやって来るシーン。なるほどね。栄輔が「キアリス」に万博のフィナーレを飾るショーで子どもたちに着せる子供服を発注して、すみれたちが試行錯誤しながら「キアリス品質」に徹底的に拘ってる姿が『母の背中』ってことか。

ただ、私の知る限りの「キアリス品質」はメリヤス素材への拘りと、縫い目を肌に当たらないようにする工夫くらい。ここでまた致命的なことを見つけてしまった。本作では、「キアリス品質」と「キアリスらしさ」をごちゃ混ぜに扱っている。「品質」と「らしさ」を明瞭に描き分けていない状態で、2つを同時に描くのは困難ではないのか。

さくらと健太郎がイチャつくシーンも朝からうんざり

終盤での社内でさくらと健太郎がイチャつくシーンも朝からうんざりだ。特に、なぜさくらに健太郎を誑(たぶら)かすような芝居を付けるんだ?どうせ、今週中には交際発表と結婚宣言をするんだろうが、やるならさっさとやって欲しい。

これって、子離れと親離れの話だろうか?

はな(N)「子離れと 親離れが
     同じ時期だと問題はないのですが…」

未成年だろうが26歳だろうが、一つ屋根の下で2人だけで一晩過ごすと言うのは、昭和45年前後の若い娘を持つ父親なら「ふしだら」と言う価値観は普通なのでは?むしろ、母親のすみれがここで「我慢して 見守ろうとおっしゃったのは紀夫さんですよ」の感覚が現代感覚。子離れの問題ではないのは明らかでないか。

まさか、すみれとさくらの子離れと親離れは済んでる?

もしかして、脚本家は一か月半にも及んだ「さくらの乱」で、すみれとさくらは子離れと親離れが同時期だったと思って書いているのだとしたら、理解は出来る。しかし、私にはすみれとさくらの子離れと親離れがきちんと決着はついていないと映っている。正しくは、もやもやのまま時間経過させた。

そんな中途半端な親子関係しか描いてきていないのに、ラストでのお茶が熱いの熱くないのコント風演出で、笑えるはずがない…

あとがき

本作って、私が第6話で視聴離脱した渡辺千穂さん脚本のドラマ『戦う!書店ガール』に似てますね。第5話までW主人公でダラダラと描いて、第6話で主人公を稲森いずみさん、 渡辺麻友さんを脇役にした途端に視聴率が急落した、あの作品です。

あの作品も表面的な描写ばかりで、視聴者の好意的な脳内補完に頼り切った雑なドラマで、第5話までは恋バナと本屋の仕事の話で、第6話からお仕事ドラマになりました。本作も最初の3か月はすみれと仕事の話で、後半の1か月半は娘の反抗期の話で、最後の1か月は恋バナ、仕事、親子と盛りだくさん。

どちらも作品の方向性に一貫性がないのが似てるんです。やはり、これ以上無理かもしれません。期待してるのに…

そして今回も、19歳の芳根京子さんが演じる45歳のすみれと。15歳の井頭愛海さんが演じる26歳のさくらの違和感が凄かったです。これ、さくらは結婚・出産までは行きそうですね。で、すみれがウェディングドレスを贈るまでやりそう。怖い…

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坂野惇子の人生 (MSムック)
上品な上質---ファミリアの考えるものづくり
時空旅人別冊 “べっぴんさん"坂野惇子の生涯: サンエイムック
連続テレビ小説 べっぴんさん Part1 (NHKドラマ・ガイド)
NHK連続テレビ小説 べっぴんさん 上
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突然ですが、明日結婚します (第6話・2017/2/27) 感想

突然ですが、明日結婚します

フジテレビ系・月9『突然ですが、明日結婚します』公式
第6話『右薬指の虫除け指輪』の感想。
なお、宮園いづみ氏の漫画「突然ですが、明日結婚します」は未読。



あすか(西内まりや)は名波(山村隆太)の提案で彼と一緒に暮らすことに。転居当日、家族が突然やって来て、莉央(中村アン)と桃子(岸井ゆきの)の3人で住むとうそをついていたあすかは慌てるが、何とかその場を取り繕う。名波は三上(沢村一樹)らに同居の件を話す。そんな中、夕子(高岡早紀)に呼び出されて会ったあすかは、名波に話そうとするがタイミングを逃してしまう。一方、神谷(山崎育三郎)もあすかが実家を出たと知る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

結局、王道路線の胸キュン恋愛ドラマを目指すのか?

演出が、第1,3話担当で本作のチーフ・ディレクターの並木道子氏に戻ってしまった。「しまった」と残念風に書いたのは、前回の石井祐介氏の演出を私は評価していたから。しかし、これで本作の方向性が今更だが明確に分かった。ヒロインのキラキラお目目、リアルでない外光の色合いなど…

ラブコメよりも、完全に王道路線の胸キュン恋愛ドラマが目指す方向なのだ。とにかく、女性たちが胸キュンと思わせる部分を強調させた脚本と演出が、これまでで一番顕著に描かれた。恐らく、このドラマを見て胸キュンする視聴者に対象を絞り込んだ結果だろう。新規獲得よりも視聴離脱者阻止。賢明な判断ではある…

メインの二人が、仕事をしている印象が薄過ぎる

そうと決まれば、こちらもそのつもりで観る。軽いラブコメなんて期待しない。そんな視点で見ると、一番不自然なのは、メインの二人が仕事をしている印象が薄過ぎること。特に、あすか(西内まりや)は性格も相まって、仕事をしている印象が無い。同棲も良いが、もう少し仕事風景を描けないかな?休憩中は仕事じゃない。

あすかと名波が一緒にいるシーンが多過ぎる

もう一つ不自然なのは、あすかと名波(山村隆太)が一緒にいるシーンが多いこと。同棲してるし、胸キュンを描くことを最大の目的にしたのだから、二人だけのシーンが多いのはしょうがないとしても、これ、二人が擦れ違っているからの胸キュンでは?あまり、擦れ違っている印象が無い。

結構、自由に会えてるし、一緒にいるし。むしろ、二人の性格が違うからぶつかっているだけで、すれ違いとは違うような。

二人だけのシーンで胸キュンさせたいのは分かるが…

結局、同棲を嘘ついてると言う設定が邪魔しているのだ。嘘をついているから、同棲を知らない人も知っている人も、二人に絡んでくる。そして、その辛みの部分が多くなる。その結果、二人が一緒にいるシーンが印象づいてしまう。これ、明らかに逆効果。

要は、詰め込み過ぎて、二人のみのシーンだけで胸キュンをさせようと無理な構成と演出に。もっと、あすかと名波の一人だけのシーンをきちんと描写して、すれ違いを描くべきだった。もっともっと、王道路線の胸キュン恋愛ドラマに研ぎ澄ませるしかない…

あとがき

良くも悪くも、これで、胸キュン出来る人限定のドラマになっちゃいましたね。1時間で1回でも多く胸キュンさせれば良いのでしょうか?何か、違うような。もっと一人のシーンをしっかり描いて、人間的な魅力を描いてこその胸キュンじゃないのかなあ。ストーリーの中で自然に胸キュンにもって行くなら、『胸キュンスカッと』の方が明らかに秀逸ですよ。

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