はじめまして、愛しています。 (第1話/初回15分拡大・2016/7/14) 感想

テレビ朝日系・木曜ドラマ『はじめまして、愛しています。』(公式)
第1話『夫婦は捨てられた子の本当の家族になろうと思った』の感想。
美奈(尾野真千子)は自宅でピアノ教室を開きながら、国際コンクール入賞を目指している。夢の実現まで子どもはつくらないと決め、夫・信次(江口洋介)の理解も得ていた。ある日、美奈がピアノの練習中、汚れた男の子が庭に侵入する。無表情で何も話さぬ男の子は、その後、親から虐待を受けていたと分かる。親の姿も長らく確認されていないため、児童相談所職員・真知(余貴美子)は、養護施設入所を決定。数日後、その子が再び庭に現れ…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
“奇才”が特別養子縁組制度を描く “意欲作”
脚本は、『家政婦のミタ』『純と愛』『○○妻』『偽装の夫婦』等の遊川和彦氏。演出は、『お天気お姉さん』『私の嫌いな探偵』『天使と悪魔-未解決事件匿名交渉課-』『サムライせんせい』等の片山修氏。
Yahoo!テレビに「奇才・遊川和彦が脚本を手掛ける、特別養子縁組制度をテーマにした意欲作」とあるが、上手いこと書くものだ。確かにいろんな意味で “奇才” の脚本家だし、江口洋介さんが往年の名作ドラマ『ひとつ屋根の下』の柏木達也役を彷彿させる明るいキャラで挑む点もまさに “意欲作” って感じだ。
観る前から期待は高まっていた
実は、この「特別養子縁組制度」には以前から興味があったものの、かなりシビアなテーマだけに、まさか連ドラ化されるとは思っていなかった。だから企画を知ってから興味関心を持っていた。その意味では、他の作品よりテーマの部分で贔屓目になるし、ドラマの部分では厳しく見てしまった。
クセは強いが、問題作・話題作になる可能性はある
そんな複雑な視点で観た第1話の率直な感想は、所謂 “遊川和彦節” と言われる癖のある作風と、信次(江口洋介)と美奈(尾野真千子)を意図的に過剰にコミカルに見せる演出と、この決して笑っては語れないテーマ、これら「3つ」が絶妙に馴染んでいくなら、かなりの問題作、話題作になる可能性があるってこと。
特に、遊川和彦氏は、人間の奥深い部分を取り扱うシリアスなストーリーを、シュールな笑いや軽妙なテイストで緩和させるのが、得意な作家。ただ、当たりハズレも大きいのも事実。それに、第1話だけでも相当にクセがある作品。初回は、尾野真千子さんの好演で強引にねじ伏せたが、第2話からどうなるか楽しみだ。
あとがき
出演者、子役も含めてベテラン揃いで俳優さんたちだけでも見応えがありました。脚本も想像よりはアクが強くなくいい感じ。
ただ、演出が。コミカルだったりハイテンションな部分はそれなりですが、何気ない普通のシーンがちょっと単調。特に気になったのがサウンドトラック。ピアノが登場人物の1人みたいな作品だからと言うのがあると思いますが、サントラが全体的に地味で単調。メロディーに力がないと言うか…。
ピアノのインストアルバムを聴いているよう。もう少し映像に合っていると良いと思います。今から無理でしょうが、あとは演出と編集の技の見せ所です、きっと。因みに、槇原敬之さんの主題歌はピッタリです。いろんな面で次回に期待します。
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テレビ朝日系木曜ドラマ『はじめまして、愛しています。』主題歌:理由/槇原敬之
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